外壁塗装のために足場を架けたので、屋根もついでに点検してみると大変なことになっていました。20年前にカラーベストの上から重ねる方法で葺かれた「セキスイかわらU」通称U瓦に、全面に渡って亀裂、破損が見つかりました。施主様に報告するとかなショックを受けておられましたが、お隣様に敷地をお借りして足場を建てている為、度々お願いするわけにもいきません。先送りするよりも少し工期を延長させていただいたほうが良いということになり、急遽、屋根を葺き替えすることになりました。
セキスイかわらUの不具合としては、他のスレート屋根とは違って「空気層」があるからです。ぜい弱で割れやすい素材である裏側には空気層があるため、屋根に上ると簡単に踏み抜いてしまうので危険です。セキスイかわらUの主成分は「セメント」です。スレートでよく登場するコロニアルやカラーベストも同質の素材になります。ノ1990年8月以降ノンアスベストのセキスイかわらUは、従来の商品とは異なり力強い粘着性がありませんでした。その御為屋根施工後数年で表面の塗装が剥離し、ひび割れが発生してしまう報告が相次ぐことになってしまいました。この時期に販売されたスレート屋根材に同様の症状が発生しています。

足場を利用して、資材の荷揚げ機(スライダー)を設置して工事スタートです。

まずは、棟瓦から取り外していきます。

太い釘で固定されたU瓦を取り外していきます。

半分を取り外しできました。下地の桟木と古いカラーベスト屋根が露わになっています

瓦の下には鳥の巣が。雀口と呼ばれる軒先のすき間から入ったようです。まさに「雀口」ですね。

昨日までに古いかわら(セキスイかわらU)と、その下にあったスレート屋根を撤去し終え、野地板(下地合板)を張りました。下地には針葉樹合板という松などの木を張り合わせたベニヤ板を使用します。接着剤に耐水性があり、多少雨に降られても剥離したりしません。壁の下地に使用することも多い板です。野地板が張れたら防水性のある「アスファルトルーフィング」というシートを敷いて、下地工事の完了です。天気予報で雨が降らないのが確実でないときは、古い屋根を降ろすところから下地合板と防水ルーフィングを張るところまでを1日で終わらせる必要があります。屋根材を剥がしたままだと雨漏れしますからね。

ルーフィングが張り終わり、新しい屋根材を搬入しました。屋根材の取付と完成は、また次回お届けいたします!お楽しみに(^^)/
記事内に記載されている金額は2023年10月31日時点での費用となります。
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