今回の現調はおしゃれなデザイン住宅です。


白の外壁は防汚性の強い材料を使おう。
吹田市で6月18日の大阪北部地震の揺れで、外壁のサイデイングが落下したという連絡を頂き現場へ伺いました。
築10年のおしゃれなデザイン住宅です。外壁は無塗装品のサイデイングを貼り、リシン吹付で仕上げられています。図面や残っている資料によると、エスケー化研のベルアートリシン吹付仕上げになっています。
設計者のこだわりが全面に出ている感じの好い住宅です。白が基調のデザインですが、白は汚れやすいので定期的な塗り替えが必要になります。
電気引き込み線


サイデイング板落下
電気の引き込み部分のサイデイング板が下に落下していました。おそらく、地震の揺れで引き込み部分のサイデイング板が引っ張られて、耐え切れなく引きちぎられたと思われます。
お客さまが自分でテープを貼りカバーしたそうです。雨が浸入すると大変なことになるので、早めに対処して頂いてよかったです。
窯業系サイデイングは衝撃には弱いという特徴があり、衝撃で割れる事が多く発生しています。他の部分も地震の影響がないかこれから点検していきます。
出隅部分剥離


出隅部材の確認
サイデイングの出隅部分が開いています。これは地震の影響かどうかは分かりませんね。部材を節約した可能性も考えられます。
サイデイング板の材料は角にあたる所は出隅部材というものが別個に用意されていますが、正規の部材を使っていないとその部分の強度が弱くなります。
今回の地震で割れたのか不明ですがこのままでは、隙間から雨水が浸入するので早急に対処する必要が有ります。内部には防水のためのルーフィングが施されていますが、長期間の対応は出来ません。
樋取り付け金具からヒビ割れ


縦樋取り付け金具の所からヒビ割れが入っています。これも地震の影響も考えられますが、はっきりしたことは分かりません。
地震の場合角部分に荷重がかかるのは間違いありません。こちらの建物は角が4か所になりますが、全ての角にはヒビ割れが発生しています。
横目地シーリング破断


横目地部分のシーリングが劣化してクラックが入っています。この部分も地震の影響と経年劣化が重なり起こった現象と思われます。
今は梅雨の時期になり雨が多いので早急な対策を考える必要があります。サイデイングの防水は継ぎ目やサッシ廻りのシーリングによって保たれている訳ですからシーリングが破断すると致命傷になるので注意が必要です。
シーリングの寿命は10年。


樋の取り付け金具の影響で地震の揺れと重なりクラックが発生したと思われます。シーリング材の寿命は約10年です。
10年位経過するとシーリング材は弾力がなくなり、地震などの揺れで破断してしまいます。シーリングは10年で打ち替えの時期になります。
記事内に記載されている金額は2018年06月24日時点での費用となります。
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