
古い瓦屋根は瓦の下に土が載せてあります。
この酷暑のなか、瓦を数枚ずつ降ろし、土埃に耐えながらひたすら瓦・土を取り除く。
屋根面積50㎡くらいのそれほど大きくない屋根でも、瓦を撤去して雨に降られても良い状態にするまで丸2日かかります。
勾配がきつかったり、作業性が悪いとそれ以上かかることも。

土を取り除くと防水の役割を持つ、木を薄く削いだもの(トントンと言ったりします)が出てきます。
もう少し新しい建物では、黒い防水紙が使われていますね。
どちらも30年くらい経過すると、穴だらけに劣化していることも少なくありません。
瓦の隙間から雨が吹きこんだりすると、雨漏れに繋がります。

通常は木の皮は撤去せずに残したまま作業するのですが、この現場では撤去して下地の荒板を露出させました。
理由は、下地の構造が元々弱く(垂木という下地が細く、間隔が広いのです)、不用意に歩くと荒板を踏み抜いて落下する危険があるためです。

1日でなんとかすべての瓦と土を降ろし終わりました。
念のためブルーシートを前面に掛けて、1日目の作業は終了しました。
屋根作業は晴天が続くときでないとできないので、天気予報はかなり頻繁に見ています。最近はスマホで雨雲の状況まで見られるのでとても助かっています。

2日目は下地工事です。
今回は瓦からカラーベストという薄型の屋根材に葺き替えるため、高さをかさ上げする必要がありました。
35mm角の角材を取付け、その上から構造用合板を張付けます。
ここまでくればかなりしっかりした屋根になるので、安心して歩けます。

屋根材を葺く前準備の最後に、「アスファルトルーフィング」という防水性のあるシートを軒先から順に敷き詰めます。
ここまで終われば雨に降られても大丈夫な状態になります。
記事内に記載されている金額は2018年08月29日時点での費用となります。
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