さいたま市北区でALC外壁に付いている看板跡をきれいにしてほしいとご依頼いただいた現場です。
こちらは、ご依頼で部分塗装になりますが、今日は、塗装の前の下準備を行いました。
外壁に残った接着剤剥がし

看板を取り外したままの状態です。
白い丸の場所は、接着に使った白色のシリコンがまだ外壁に数ミリ残った状態のものです。こちらは、へらやカッターなどでそぎ落としていきます。
グレーの丸の場所は、看板を取り付けていた強力シリコンによって外壁の表面が一緒に剥がれてしまっている箇所です。これらは、えぐれていますので、後でパテを使い補修した後、塗装を行うことにします。
変性シリコンでALC外壁をシール

上の写真のグレーの丸部分、ALC外壁表面がもぎ取られているに変性シリコンと使ってシールします。
何故この工程をするのかと言うと、ALC外壁のデメリットにあります。
ALCとは、メリット、デメリット
ALCとは、
Autoclaved Lightweight aerated Concreteを頭文字で表したもので、日本語訳だと高圧力処理した軽量気泡コンクリートです。
主成分がコンクリートで気泡がたくさん有るため軽い外壁用ボードです。
メリットは、
・軽量(鉄筋コンクリートに比べると)
・耐久性が高い。
・断熱性が高い。厚みもあり内部に気泡が多く含まれるため
・耐火性・安全性が高い
・施工性が良い。形が決まった規格品を工場生産するため
又、デメリットは、
・外壁の他素材より高価
・防水性が低い
・耐久性が低い
「耐久性がメリットであり、デメリット」とはどういう事でしょう?
ALCは、主成分がセメントで且つ多くの気泡があるため、吸水性が非常に高い素材です。
外壁表面を覆い守っている塗膜が劣化すると、
●コンクリートが中性化し著しく劣化
コンクリートはアルカリ性で、雨など酸性の水分を吸収するとコンクリート劣化の中性化が起きてぼろぼろ状態になってしまいます。
●冬にひび割れが起きる
ALC内部の気泡に水が浸入すると氷点下の冬場に内部の水が凍結し膨張するためひび割れが発生
などの現象が起き、建物の耐久性が極端に下がります。
要するに、ALCは、表面の塗膜が劣化していなければ、長寿命な素材ですが、塗膜が劣化したり、今回のようにえぐれてしまうと耐久性は著しく低下してしまう。
ということで、えぐれた部分は、素早くシーリング補修をして塞ぐ処置をしました。
シーリング処理終了


変成シリコンを使ってのシーリング処理が終わりました。
この後、えぐれている所をパテで補修し、塗装工程をおこないます。
記事内に記載されている金額は2019年03月11日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
外壁塗装、屋根塗装、外壁・屋根塗装、ベランダ防水の料金プランはそれぞれのリンクからご確認いただけます。