ALC(軽量気泡コンクリート)は、建築の外壁材として広く使われている材料であり、その特徴から多くの住宅や商業施設に採用されています。ALC外壁は、耐火性や断熱性に優れ、軽量でありながら強度も高いことから、日本国内で非常に多くの施工事例があります。
しかしながら、ALC外壁には「雨漏りが起こりやすい」という問題があると指摘されることがあります。本記事では、その原因と対策、適切なメンテナンス方法について詳しく解説!
ALC外壁を使った建物での雨漏り事例についてもご紹介します!
ALC外壁の基本構造と特徴
まず、ALC外壁の基本構造について理解していきましょう!
ALCパネルは、軽量気泡コンクリートを使った外壁材で、内部に無数の気泡を含んでいます。この気泡がALCの断熱性や軽量性を実現しており、火災時の断熱性能や耐火性能も優れています。
また、ALCパネルは工場で大量生産され、現場でパネルを組み立てるという施工方法が一般的です。
しかし、ALC自体は吸水性が高いという特徴があります。つまり、雨水などの水分が浸入しやすく、そのままでは防水性に欠けるのです。
また、ALCパネルは工場で大量生産され、現場でパネルを組み立てるという施工方法が一般的です。
しかし、ALC自体は吸水性が高いという特徴があります。つまり、雨水などの水分が浸入しやすく、そのままでは防水性に欠けるのです。
そのため、ALCパネルの外側にはシーリングや防水塗装が施されており、これが雨水の侵入を防ぐための第一の防御ラインとなっています。しかし、シーリング材の劣化や防水塗装の剥がれなどが起こると、雨漏りが発生するリスクが高まってしまいます(>_<)
雨漏りが起こりやすい原因
ALC外壁に雨漏りが起こりやすいとされる主な原因は、以下のような施工やメンテナンスの問題にあります。
シーリングの劣化
ALC外壁は、パネル同士の接合部分にシーリング材を使用します。
このシーリング材が雨水の侵入を防ぐ役割を果たしていますが、時間とともに劣化するのは避けられません。シーリングが劣化してひび割れが生じたり、剥がれたりすると、そこから雨水が浸入し、雨漏りを引き起こす可能性があります。
特に、ALC外壁の場合はパネル間の接合部分が多く、シーリング箇所が多いため、シーリング材の定期的な点検と補修が欠かせません。もし適切に対応しなければ、劣化が進行し、雨水がALCパネル内部や建物内部に浸入することになります!
このシーリング材が雨水の侵入を防ぐ役割を果たしていますが、時間とともに劣化するのは避けられません。シーリングが劣化してひび割れが生じたり、剥がれたりすると、そこから雨水が浸入し、雨漏りを引き起こす可能性があります。
特に、ALC外壁の場合はパネル間の接合部分が多く、シーリング箇所が多いため、シーリング材の定期的な点検と補修が欠かせません。もし適切に対応しなければ、劣化が進行し、雨水がALCパネル内部や建物内部に浸入することになります!
塗装の劣化
ALC外壁には、防水塗装が施されることが一般的です。
ALC自体が水分を吸収しやすいため、防水塗装がALCパネルを保護する重要な役割を果たしています。しかし、外壁塗装も経年劣化が避けられないため、塗装が剥がれたり、ひび割れが発生したりすることがあります。
ALC自体が水分を吸収しやすいため、防水塗装がALCパネルを保護する重要な役割を果たしています。しかし、外壁塗装も経年劣化が避けられないため、塗装が剥がれたり、ひび割れが発生したりすることがあります。
特に、経年劣化により塗装の防水効果が失われると、ALC自体が水を吸収し、雨漏りの原因となります。そのため、定期的な塗装メンテナンスが必要です。一般的には10年から15年ごとに塗り替えを行うのが推奨されていますが、塗装業者による適切な判断が必要です。
接合部分の施工不良
ALCパネル同士の接合部分や、壁と窓との取り合い部分であるサッシでのシーリング処理が適切に行われていない場合、雨漏りが発生することがあります。ALC外壁はパネルを組み立てて施工するため、接合部分の施工が非常に重要です。施工業者が経験不足や手抜き工事を行うと、シーリングが不十分であったり、防水処理が不完全な場合があり、それが雨漏りの原因となります。
また、施工後すぐには問題が発生しないことが多いため、しばらく経ってから雨漏りが発生し、原因がわかりにくいということもあります。
また、施工後すぐには問題が発生しないことが多いため、しばらく経ってから雨漏りが発生し、原因がわかりにくいということもあります。
雨漏り対策としてのカバー工法もアリです
雨漏りが発生した場合、ALC外壁にはいくつかの修理方法が考えられます。その中でも「カバー工法」は、既存の外壁材を撤去せずに新たな外壁材を上から施工する方法で、雨漏り対策として非常に効果的です。
カバー工法のメリットは、既存のALCパネルを撤去しないため、工期が短縮され、廃材処理費用が削減されることです。また、既存のALCパネルが防音や断熱の層として機能するため、建物の性能を損なうことなく、外壁をリニューアルできるという特徴があります。
さらに、カバー工法では、外壁材の種類やデザインを選ぶことができ、雨漏り対策だけでなく、建物の外観を一新することも可能です。
カバー工法のメリットは、既存のALCパネルを撤去しないため、工期が短縮され、廃材処理費用が削減されることです。また、既存のALCパネルが防音や断熱の層として機能するため、建物の性能を損なうことなく、外壁をリニューアルできるという特徴があります。
さらに、カバー工法では、外壁材の種類やデザインを選ぶことができ、雨漏り対策だけでなく、建物の外観を一新することも可能です。
メンテナンスの重要性と適切な業者の選択
ALC外壁において、雨漏りを防ぐためには、定期的なメンテナンスが非常に重要です。
特にシーリングや塗装の劣化は、雨漏りを引き起こす主要な原因であるため、定期的な点検と補修が欠かせません。ALC外壁の劣化が進行すると、修理費用が大きく膨らむ可能性があるため、早めの対策が肝要です。
さらに、ALC外壁の修理やメンテナンスを行う際には、経験豊富な業者を選ぶことが重要です。
ALC外壁の施工やメンテナンスには専門知識が必要であり、経験の少ない業者や安価な業者に依頼すると、適切な修理が行われないリスクがあります。施工不良によって再び雨漏りが発生することもあるため、信頼できる業者を選ぶことが肝心です!
特にシーリングや塗装の劣化は、雨漏りを引き起こす主要な原因であるため、定期的な点検と補修が欠かせません。ALC外壁の劣化が進行すると、修理費用が大きく膨らむ可能性があるため、早めの対策が肝要です。
さらに、ALC外壁の修理やメンテナンスを行う際には、経験豊富な業者を選ぶことが重要です。
ALC外壁の施工やメンテナンスには専門知識が必要であり、経験の少ない業者や安価な業者に依頼すると、適切な修理が行われないリスクがあります。施工不良によって再び雨漏りが発生することもあるため、信頼できる業者を選ぶことが肝心です!
狛江市東和泉で雨漏りの原因調査の様子をご紹介!外壁が原因の雨漏り修理は足場を架けての作業が必要です
狛江市東和泉で雨漏り調査を行いました!
屋上防水工事を実施した建物で他にも雨漏りしている箇所があるので見て欲しい、とお話をいただき調査を実施ております。建物は鉄骨造で外壁にはALC板が張ってある仕上げです。
ALCの外壁は湿気に弱い素材なので、塗装工事やシール工事などで雨漏りや浸水を防ぐことが重要です。雨漏りが発生した場合は早めに修理を行い、ALCの劣化を防ぎましょう。定期的な防水工事やコーキングの補修も必要です。
共用廊下の天井部分から雨漏り
雨漏りしているのは共用廊下の天井です。
壁から外側に跳ね出す様にテント上の庇があるのですが、外壁と庇の取り合い部分から流れてきた雨水が天井部分に回り込んでしまい、天井の上からポタポタと雨水が垂れてきてしまうそうです。
外から確認すると丁度矢印部分が庇がある所です。
二階へ上がる階段の上に屋根が設置されていて、上っていくと丁度軒天部分と当たる所があり、この入り組んだ部分が雨漏りの原因になっている所です。
お隣の建物との隙間が狭く、直接その部分を確認することが出来ませんが、確認出来る範囲でもう少し細かく調べていきます。
どの様に作業をおこなうかを調べていきます
建物同士の間を通って奥まで入っていきました。
お隣の建物の隙間が奥に行くと少し折れ曲がっていましたので、その部分から見上げて場所を確認します。画像の赤い丸の部分が雨漏りしている所なのですが、梯子を架けようとしてもスペースが少なく、垂直に立てることになりその状態では作業が出来ません。
梯子はかけられませんが、このちょっと折れ曲がったスペースを活用して足場を部分的に架けることが出来そうです。この辺は再度職人さんと現地で詳細打合せが必要になります。
こちらは屋上部分から真下を覗いた画像です。
外壁のALCから庇が跳ね出しているのが確認出来ます。丁度外壁との取り合い部分から雨水が入り込んでいるのですが、外壁の縦目地もそのまま真っすぐ下まで繋がっていますので、この部分から雨水が流れていることも想定できます。
直接目の前で見ることが出来ませんでしたが、原因箇所は庇と外壁の取り合い部分と特定が出来ましたので、外壁からの雨漏りをしっかりと止める様に足場を架けての外壁修理工事をご提案させていただきました。
まとめ
ALC外壁は、断熱性や耐火性に優れた外壁材であり、非常に多くの建物に採用されていますが、雨漏りが起こりやすいという弱点も抱えています。これらの問題を防ぐためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
特にシーリングや塗装の点検を怠ると、雨水が浸入し、内部の構造体に影響を与える可能性があります。また、施工不良による雨漏りも避けるため、施工業者の選定には注意が必要です。
信頼できる業者に依頼し、適切なカバー工法や修理方法を選択することで、ALC外壁の雨漏りを効果的に防ぐことができます。
雨漏りが発生する前に、定期的な点検やメンテナンスを行い、建物を長く保つための対策を講じることが重要です!
特にシーリングや塗装の点検を怠ると、雨水が浸入し、内部の構造体に影響を与える可能性があります。また、施工不良による雨漏りも避けるため、施工業者の選定には注意が必要です。
信頼できる業者に依頼し、適切なカバー工法や修理方法を選択することで、ALC外壁の雨漏りを効果的に防ぐことができます。
雨漏りが発生する前に、定期的な点検やメンテナンスを行い、建物を長く保つための対策を講じることが重要です!
私たち街の外壁塗装やさんでは、塗装工事だけでなく今回の様な雨漏りでお困りの建物の調査も実施しております。建物の事でお困りのことがございましたら、街の外壁塗装やさんまでお気軽にお問合せください(^O^)/
記事内に記載されている金額は2024年10月25日時点での費用となります。
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