屋根の裏側に見える「軒天(のきてん)」部分は、外観の印象に意外と大きな影響を与えています。
外からお住まいを見てみると、その存在感にも頷けるでしょう(^▽^)/
軒天はお住まいの美観だけでなく、耐久性や安全性を支える大切な役割を担っています。
日常的には目につきにくい箇所ですが、風雨や湿気、紫外線の影響を受けやすく、経年劣化によって塗膜の剥がれや腐食が生じることもあります。
そうした劣化を放置してしまうと雨漏りや害虫の侵入といったトラブルの原因になるため、定期的な点検と工事・メンテナンスが欠かせません。

軒天工事の種類と必要性
ここでは、軒天に行う代表的な工事として「軒天塗装」「軒天増張り補修」「軒天張替工事」の3つをご紹介します。
それぞれの内容や特徴を把握して、ぜひご自宅に最適な工事を検討する際の参考にしてください。
軒天塗装

軒天塗装は、比較的軽度な劣化に対して行われるメンテナンス方法です。
軒天を保護するための塗膜が薄くなっていたり、色あせや軽度のひび割れが見られる場合に施工されます。
主な目的は美観の回復と、防水性・防カビ性の向上です。
特に軒天は水分を含みやすい素材が使われていることもありますので、湿気がこもりやすいと判断でききる場合、塗料には透湿性を持つものを使用することが一般的です。
例として、軒天に使われることのあるケイカル板には透湿性の高い塗料の仕様がおすすめされます。
見た目がきれいになるだけでなく、木材の腐食やカビの発生を防ぐ効果があり、軒天を長持ちさせるうえで非常に重要な工事といえます。

金属系の軒天にも必要?
防火性や耐久性の観点から、軒天にもガルバリウム鋼板やアルミスパンなどの金属系軒天を採用した住宅も増えています。
金属は吸水性がないため塗装は不要と考えられるかもしれませんが、それでも錆の対策として塗装は有効なメンテナンスです。
15年~20年程度で錆止め塗料を使用した塗装をして、腐食や穴開きを防ぐことが大切です。
軒天増張り補修

軒天の表面部分が傷んでいたり、一部に剥がれや穴あきが見られる場合には「増張り(ましばり)」補修を行うことがあります。
これは既存の軒天の上から新たな軒天材を重ねて張る方法で、このあとご紹介する張替(はりかえ)よりも工期が短く、費用を抑えられるメリットがあります。
ただし、軒天の下地まで著しく腐食しているような場合には、増張りでは十分な補修ができないケースもあります。
事前にしっかりと状態を確認した上で、適切な工事方法を選ぶことが重要です。

軒天張替工事

劣化が進行して軒天材自体や下地まで腐食していたり、塗装や増張りでは対応できないような場合には、軒天をすべて撤去し、新しい材料に張り替える「張替工事」が必要になります。
張替では劣化した下地材の修復も同時に行うことができるため、内部に潜むトラブルの早期発見・解決にもつながります。
また、使用する材料も近年では不燃性や防湿性に優れたものが多く、以前よりも機能性を向上させることが可能です。
費用や工期は増張り補修よりかかりますが、長期的な安心感を求める方にはおすすめの工法です。
まとめ

軒天は普段なかなか気づきにくい場所ですが、住まいの寿命や快適性に直結する重要な部位です。
少しでも違和感を覚えた場合は、早めの点検とメンテナンスを行うことで、大きな修繕工事を未然に防ぐことができます。
気になる症状があれば、ぜひ一度お気軽に街の外壁塗装やさんまでご相談ください!
記事内に記載されている金額は2025年05月25日時点での費用となります。
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