本来、外壁塗料の表面には汚れを弾く働きがありますが、紫外線や雨風の影響で塗膜が劣化すると、その機能が失われ、汚れが付着しやすくなります。
特に北面や風通しの悪い場所では湿気がこもりやすく、藻やカビの温床になりやすいため注意が必要です。
このような状態を放置すると、汚れが塗膜内部まで浸透し、外壁材そのものの劣化を早めてしまう可能性があります。
早期に洗浄や再塗装を行うことで、美観の回復だけでなく、建物の耐久性も維持することができます。
「藻」が発生する大きな要因は、湿気・日照不足・空気中の胞子の付着の3つです。
外壁表面が長時間湿った状態になると、藻やコケが発生しやすく、見た目にも緑色の斑点が広がっていきます。
藻は外壁材に根を張るように増殖するため、高圧洗浄だけでは完全に除去できないケースもあります。
再発を防ぐためには、防藻・防カビ成分を含む塗料を使用して再塗装を行うことが効果的です。
また、近くに木々が多い住宅では、定期的な外壁洗浄を行うことで藻の発生を抑制できます。
庇の破風部分では、塗膜がポロポロと剥がれ落ちていました。風雨の影響を受けやすい箇所のため、放置しておくと内部の木部が腐食し、庇の構造自体にダメージを与えることもあります。
塗装による防水性能の回復だけでなく、ひびの補修やシーリング補修も必要です。塗装リフォームの前には、こうした細部の補修を丁寧に行うことが長持ちのポイントです。
シーリング材は、建物の防水を担う重要な部分ですが、経年劣化で硬化や収縮が進むと、隙間から雨水が侵入しやすくなります。
雨水が内部の断熱材や木部に染み込むと、外壁内部の腐食やカビの原因となり、場合によってはリフォーム費用が大幅に増すことも。
このような箇所は、早めのシーリング打ち替え工事と部分補修を行うことで、建物の寿命を延ばすことができます。
また、外壁の色あせが進行している場合は、外壁全体の防水機能が低下しているため、塗装のメンテナンスも検討しましょう。
記事内に記載されている金額は2025年11月11日時点での費用となります。
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