棟板金を固定している釘は少しずつ緩んでいくので、釘の打ち戻しと釘頭のコーキング処理を行います!


先ずは棟板金と呼ばれるスレート屋根の一番てっぺんにある板金についてです。年数と共に大風や雨の浸透によって、釘が徐々に抜けてしまいます。この板金の下は貫板と呼ばれる木材が端から端まで一直線にスレートに打ち付けてあり、その貫板に被せた棟板金に釘で打ち込んで固定している仕組みです。その経年で抜けてしまった釘を打ち戻し、更に今後抜けない様に釘頭にコーキングを施していくのです。
シーラーによる下塗り完了後、タスペーサーを挿入。このひと手間も重要です!

下塗りと呼ばれる本塗装前の下塗り材、化粧スレート用のシーラーを塗っていき、その下塗りが完了するとこのタスペーサーと呼ばれる部材の装着に入ります。これはスレート屋根が2枚重ねになっている事から、その屋根材と屋根材とが塗料によってくっついてしまう事を防止する為のひと手間になります。

一見すると隙間ができてしまうと水が。。。と思われる方もいらっしゃいますが、屋根には勾配があるので、下側に水の出口をしっかり確保しておかないと、上から少しずつ浸入してしまった水が溜まり、更に隙間が無いと結露水の逃げ道も無くなって、気づいた時には中の野地板まで腐り、葺き替えを余儀なくされるケースが多いのです。
屋根の塗装が完了です!

これらの処置と手間をきちんとと行う事で、このようなしっかりとした屋根塗装が完成するのです。特にタスペーサーの装着は忘れずに行う事をお薦めします。タスペーサーを使用しないのであれば、最低限縁切りと呼ばれる、本塗装後のスレート同士の重なっている部分をカッター等で切り離す作業を実施して下さい。それらを省いたが為に、折角の塗装が台無しになってしまっているケースを多々見ています。手間を惜しまず施工する!これが大事なのです!
記事内に記載されている金額は2019年04月16日時点での費用となります。
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