「そろそろ築20年になるのですが、かなり屋根が汚れてきたので塗装メンテナンスを考えているのですが」というご依頼をいただきましたのは、小平市花小金井にお住まいのお客様からでした。今年で築19年になるお住まいは今まで一度も塗装メンテナンスを行ったことがなかったという事で、塗装工事だけですむのか、葺き替えが必要になるのか見てほしい、との事でした。予算内に収まるようでしたら外壁もお願いしたいとの事ですので、今回は屋根と外壁の点検の模様をお伝えします。
汚れているように見えたのは広範囲に繁殖した苔でした


それではまずは屋根から調査します。
屋根は化粧スレートを使用しています。化粧スレートはセメントをベースとして繊維を混ぜて作られた屋根材で、環境にもよりますがだいたい10年前後は持つように作られています。セメントベースですので熱には強いのですが防水性が備わっていませんので、雨水などから守るためには塗装が必要です。
お客様のスレート屋根はすでに塗膜が劣化してしまい、全体的に藻や苔がかなり繁殖してしまっている状態で、赤茶色に変色して見えるほどでした。お客様が気になさっていた汚れというのが実は苔だったということです。苔が広く繁殖してしまいますと、美観だけでなく、苔が水分を含んでスレート自体の劣化を進行させてしまい、ひび割れや歪みなどの変形の原因にもなったりします。
お客様の屋根は幸いひび割れや変形してしまっている個所はほとんど見受けられず、屋根の上を歩いた感触から見ても下に葺かれている野地板の状態もいいようです。
ただ棟板金を打ち付けている釘が数か所で浮いてきています。20年経過していますので、このタイミングで交換をしたほうがいいでしょう。
手が真っ白になるほどのチョーキング現象が出ています


外壁を見てみます。外壁はモルタル外壁です。仕上げはひと手間かけられた、ボンタイル吹きのヘッドカット仕上げです。やはり20年近く経過していますので、塗膜の劣化は避けられないようで、直接外壁を触ると指先が指先が白くなりました。チョーキングといって塗膜が劣化し粉化する現象です。こうなると塗装しなおす時期とみて間違いないです。
また大きなクラックが複数個所で確認できました。微細なクラックですと高弾性塗料を使用してカバーすることもできますが、ここまで大きなクラックになりますと、塗膜ではカバーできず、亀裂から雨水が浸入し、下地材を腐食させ、雨漏りの原因になりかねません。こうなるとクラック補修だけでは済まず、下地材や構造材からの補修となり大変大きな出費となってしまいます。

記事内に記載されている金額は2019年12月02日時点での費用となります。
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