「近くで工事を行っていた業者の方から、屋根が傷んでいますよと言われた」というご相談をいただきましたのは、目黒区南にお住まいのお客様からです。今にも外れそうだというご指摘だったそうですが、築21年で、昨年の台風でも特に雨漏りがしなかったので、おかしいと感じたそうです。実際には屋根がどうなっているのか、下からでは見えず、どうなっているのかわからず不安とのことで、実際にはどうなっているのか調べてほしい、との事でしたので、さっそく調査に伺いました。私達街の外壁塗装やさんでは現在新型コロナウイルス対策としてマスク着用を義務づけています。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
築21年で塗膜が劣化
それでは実際に屋根に上って調査してみます。屋根は化粧スレートを使用しています。全体的にはやはり築20年以上経過していますので、塗膜が劣化した状態で、表面には苔が広範囲にわたり繁殖しています。化粧スレートはセメントをベースとして繊維を混ぜて作られた屋根材です。元々がセメントベースですので熱には強いのですが防水性能は低く瓦など他の屋根材と比較して、割れやすいというデメリットがあるが特徴です。スレート屋根で、屋根が傷んでいる、といいますと、スレート材の割れや破損、棟板金の飛散などですが、お客様の屋根を見た限り、棟板金も破損している個所がなく、スレートも破損している個所はございませんでした。
若干釘が浮いてきています
棟板金の方を見てみますと、こちらは一部に錆が出ている程度で、特に飛散した個所もありませんでした。ただ、強風で煽られたらしく、一部で若干釘の浮きが見られました。築20年以上という事を考えても、交換してもいい時期といえます。訪問業者は、おそらくこうした築20年前後のお住まいで、まだ屋根のメンテナンスを行っていない家に片っ端から声をかけているのでしょう。20年経過してメンテナンスをしていないようでしたら、板金の釘の浮きやスレートの割れなど、なにかしら不具合が起きていてもおかしくはありません。そうした状況を狙っているのでしょう。飛び込みで声を掛けられ点検をし、その場で雨漏りの危険があります、と言われてしまうと冷静な判断を失い、高額の契約をしてしまうかもしれません。このような場合は一度帰っていただき、じっくり考え、冷静に考え判断することが大切といえます。
お客様には撮影した写真をご覧いただきながら、屋根の状況をご説明いたしました。今年で21年ということもあり、スレートの高圧洗浄と塗装工事、そして棟板金の交換工事をご提案いたしました。おすすめする塗料といたしましては、優れた耐候性で人気のファインパーフェクトベストによる仕上げ塗装をおすすめいたしました。
記事内に記載されている金額は2020年11月23日時点での費用となります。
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