富津市大堀のお客様にて、「前回の嵐の時に外壁が傷んでしまったので見てほしい」とのご相談を承りました。
春先に起きた強風で木の枝か何かが飛んできて外壁に当たり、破損してしまったとの事です。幸い怪我人は出なかったようです。嵐や台風が原因の場合は外壁のみならず屋根にも支障をきたしている可能性もありますので、お住まい全体を点検する必用があります。
春の嵐の爪痕、サイデイング外壁が損傷


それでは調査に入ります。
お客様のお住まいは今年で築17年目だそうで、外壁は窯業サイディング外壁になります。
まずはぐるりと回りながら、お話にあった破損個所を確認いたします。2階テラス側の外壁が大きく破損しているのが見えます。大きな物が当たった衝撃でサイディングボードの一枚が剥がれ落ち、もう一枚も一部が破損しています。応急処置として雨風を防ぐ雨のシートが張られていますが、そのシートも剥がれかかっていました。
下地材の方はまだ傷んでいないようです。
サイディングボードは下地材に釘やビスで打ち付けて固定しているのですが、そのボードがあっさりと剥がれ落ちてしまうほどの力が加わった事になります。非常に危険な状況だったようです。
他にも数か所で窪みとひび割れが入った個所が見つかりました。あきらかに衝撃を受けてひびが入ったようです。
外壁の状態を見てみます。
表面に塗布されている塗膜の状態を見てみましょう。直接触ってみますと、指先にベッタリと白い粉が付着しました。明らかにチョーキング(白亜化)が起きています。チョーキングは風雨や紫外線など外的影響と経年劣化によって塗膜が粉化し発生する現象です。塗膜が劣化してしまうと防水性・防汚性を失い、外壁にとって不衛生な状態になってしまいます。このサインがでたら再塗装の時期と覚えておいたほうがいいでしょう。
調査を続けます。
嵐で破損した個所以外では、サイデイングボード自体には目立った反りや変形は見当たりませんでした。良好な状態といえます。ですがボードのつなぎ目に充填されているシーリングが経年劣化でひび割れをおこしていました。このまま放置しますと、ボロボロと剥がれ落ちてしまい、雨水などが侵入しやすい状態になってしまいます。築17年ということですので、このタイミングでシーリングは打ち替えたほうがいいでしょう。
築18年、シーリングやスレート屋根も劣化


続いて屋根を調査します。
こちらは化粧スレート屋根ですね。築17年で塗装メンテナンスはまだ一度もしてこなかったとのことで、やはりスレート自体に苔がうっすらと繁殖している状態です。まだ深刻なレベルではないので、高圧洗浄できれいになります。ただスレートにひび割れが入っている個所が数か所確認できました。こちらはきちんと補修をしておかないと次の台風などの時に剥落や雨漏りの危険がございます。
現場調査を終えて、お客様には点検しながら撮影した写真をご覧になっていただきながら、お住まいの現状をご報告いたしました。
強風による破損個所に関しては下地材を含めた補修工事を、その他に外壁のシーリング打ち替え工事、そしてスレート屋根の補修工事、屋根・外壁の塗装工事をおすすめいたしました。
使用する塗料は、塗料の対応年数が非常に長く、対候性の高い日本ペイントのパーフェクトトップを、屋根塗装にはラジカル制御で紫外線による劣化を防ぐファインパーフェクトベストをおすすめいたしました。

記事内に記載されている金額は2019年04月24日時点での費用となります。
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