今回は築16年ですが2回目のメンテナンスになる四街道市下志津新田のお住まいをご紹介したいと思います。築10年に屋根の塗り替えを行ったようですが既に屋根材がめくれてしまい、今後雨漏りを起こしてしまわないか不安だとのことで無料点検を承りました。
6年前に塗装を行ったスレート屋根材を点検
前回塗装をされてから6年しか経過していませんので著しい色あせや苔の付着は見られませんでした。通常屋根塗装は屋根材を塗膜で保護し、劣化を防ぐために行うメンテナンスです。塗装をすれば劣化を食い止められますので屋根カバーや葺き替え工事は10年後、といったように先延ばしにすることが出来ます。その際に塗装の効果を十分に発揮するには屋根材が劣化していない時期に行うことが重要です。20年間傷み続けた屋根材を塗装しても、屋根材を回復させるわけではありませんので塗装の役割は十分に発揮できないのです。では今回は何が原因なのでしょうか?
ニチハのパミールは塗装できません
見るとと塗膜が剥がれているのではなく、屋根材自体に剥がれ・捲れが見られます。【層間剥離】と呼ばれる現象ですがノンアスベスト屋根材のニチハ『パミール』によく見られる劣化です。本来パミールはこのように層間剥離を起こしてしまうため屋根塗装をお勧めしていません。高圧洗浄だけでも屋根材が剥がれてしまうためです。恐らくまだ剥がれが少ない時期に塗装されたようですが、徐々に剥離を起こしてしまったのでしょう。
この場合屋根塗装は出来ませんので、屋根カバーや葺き替え工事をご提案させていただきます。パミールは剥がれがない時は見分けがつきにくいのですが、屋根先の凸凹の幅が等間隔になっていたりミルフィーユ上に剥がれが見られたりと必ず判断材料がありますので、塗装前にしっかりチェックをしてからメンテナンスを行いましょう。1996年から2008年まで製造されていましたので、その時期に建築されているお住まいは要チェックです。
いつでも確認できる経年劣化を見逃さないようにしましょう
以前外壁は塗装されていないようですので窯業系サイディングの経年劣化もチェックしていきましょう。建築時は外壁材の多くが劣化を防ぐためにアクリル塗料で保護されていますが、もちろん経年劣化によって効果がなくなってしまいますが、塗り替え時期を判断するサインはいつでも見られます。まず外壁を触って白い粉が手に付く場合、チョーキング現象が生じています。これは塗膜が太陽光や雨水にさらされることで粉状化してしまったサインです。すでに塗膜としての役割は果たしていませんので塗り替えが必要になります。続いてサッシ周りや目地シーリング材のひび割れです。シーリング材は外壁材よりも劣化しやすくひび割れや亀裂が生じやすいため、外壁材に劣化が見られない場合はシーリング材で補修時期を決めていきましょう。
チョーキング現象は時間が経過するごとに劣化する塗膜もなくなりますので薄くなっていきます。劣化速度が落ち着いたと思われがちですがすでに限界を指していますので、必ず塗り替えのサインを見逃さないように定期的な点検をし塗装を行いましょう。
記事内に記載されている金額は2019年12月18日時点での費用となります。
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