習志野市香澄にお住まいのY様より「8年ほど前に屋根塗装を行ったが、現在剥がれが見られるので塗り替えを検討している」とご相談をいただきました。現在主流となっているシリコン系塗料は10~12年程度での塗り替えを推奨されていますが、恐らくY様が塗装工事を行った頃はまだウレタン塗料が主流だったのではないかと考えられます。そのため塗膜が経年劣化し塗り替えをしなければならないのはちょうど8年程度だと思いますので塗り替えには最適な時期でしょう。この時期に外壁も塗装したかと思いますので、劣化を確認した上でメンテナンス方法をご提案したいと思います。
8年前に塗装を実施したお住まいで2回目の塗装前点検
使用されている外壁材は多くのお住まいに採用されている窯業系サイディングです。主原料は吸水により傷んでしまうセメントのため、定期的な塗膜保護が必要になります。新築時は恐らく安価なアクリル塗料が使用されているため、5~10年程度での塗り替えが必要です。その後はというと、塗り替えに使用した塗料の耐用年数に合わせて時期が変わっていきます。例えばシリコン系塗料であれば12年前後、フッ素系塗料であれば15年前後になるでしょう。ただし劣化スピードはお住まいによって異なりますので、汚れの付着具合や塗膜の剥がれをチェックし塗り替え時期を検討していきましょう。
劣化しにくい鉄部雨戸には塗膜の剥がれのようにも見えますし塩が付着したようにも見える白い斑点がありました。沿岸地域は塩害が見られますのでいかに耐久性の高いガルバリウム鋼板等を使用していても腐食には十分に注意しなければなりません。特に塗膜が劣化した部分は急速に錆が発生・進行してしまいますので十分な下地処理を行ったうえで塗装する必要があります。
続いては塗膜の剥がれが気になるというスレート屋根材ですが、色あせやムラは見られるものの塗膜の経年劣化が原因での著しい破損は見当たりませんでした。今回も旧塗膜をしっかり剥がした上で塗装を行えば大きな問題はないでしょう。
天窓の経年劣化も要注意
屋根に天窓(トップライト)を設置されているお住まいは多いかと思いますが、天窓にもメンテナンスは必要です。特に枠周りのシーリング材が劣化することで雨漏りが発生してしまったというお住まいは多く見かけますので、およそ10年ごとの点検と20年での交換を検討しましょう。天窓の交換・補修を行う際には必ずスレート屋根材も剥がす必要がありますので、塗装前に補修しておきたいところです。
足場仮設のタイミングで補修をまとめましょう
屋根の棟やケラバに取り付けられている「役物」と呼ばれる板金にも注意が必要です。セメント系のスレート屋根材よりも耐久性には優れていますが、隙間があると雨水が入り込み防水紙を傷めてしまう原因にもなります。通常はシーリング材で隙間がふさがれていますが寿命は短いですので、塗り替えのタイミングに合わせ補修を行いましょう。
最後に雨樋に取り付けられているネットを見てみましょう。恐らく雨樋の詰まり対策だと思いますが雨樋の外側からも見えてしまいますし、高い効果が期待できないようです。そこで今回メンテナンスに合わせて雨樋の落ち葉除けネットの交換をご提案いたしました。雨樋にピッタリはまる筒状のネットですので外側からも見えにくくしっかり落ち葉をキャッチすることが出来ます。
塗装工事では必ず足場仮設が必要になりますので、この機会に雨樋や軒天等、足場が必要なメンテナンスを行い補修回数を減らしていきましょう。
記事内に記載されている金額は2019年12月18日時点での費用となります。
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