下塗りで下地調整まで行った千葉市稲毛区稲毛町にあるアパートの屋根塗装工事です。今回はようやく屋根の仕上がりを決める中塗り・上塗りです。新築時には安価なアクリル塗料が使用されていることが多いのですが、リフォーム時にはシリコン・フッ素・無機といった高耐久な塗料を使用することで塗り替え回数も減らすことが出来、メンテナンスコストの削減が図れます。そこで本日は屋根塗装に使用した塗料の特徴と塗り方をご紹介したいと思います。
スレート屋根用塗料「ファインシリコンベスト」で屋根塗装工事


【ターペン可溶】【1液】とは?
スレート屋根の塗膜保護に使用したのは日本ペイント(ニッペ)のファインシリコンベストのニューワインです。缶を見ると「ターペン可溶」「1液」住宅用化粧スレート屋根塗替え塗料と記載されています。
ターペンとはそもそも天然樹木からとれるオイル【テルペン】から変化した言葉ですが、昔はテルペンが塗料のうすめ液として使用されていました。今は塗料用シンナーを使用していますが強溶剤よりも刺激臭が少なく溶解力も低い為、塗料への影響が少なく使いやすい希釈材です。つまりターペン可溶とは弱溶剤塗料を指します。
1液というのはその塗料缶だけで塗装ができるという事を指します。塗料には2液もあり主剤と硬化剤に分類されていました。昔は主流だったのですが混合・撹拌・塗装の作業を繰り返さなければならず作業時間が掛かっていました。近年は1液が多く塗料の性能も安定しており保管も簡単になりました。
これらの特徴を持つ住宅用スレート塗り替え塗料で塗装を行っていくのですが、まずはダメ込みと呼ばれる作業を行います。ダメ出しや再施工とならないように予め塗装をしておく施工工程なのですが、細かい部分はローラーで塗れないためハケで塗り込んでおくのです。これは外壁でも必ず行われるのですが、ダメ込みをするとしないでは仕上がりも耐久性も全く異なります。
ダメ込みは綺麗に仕上げる為に欠かせない工程です

ダメ込みを行った屋根材の様子です。この時点でスレートにひび割れ等があればシーリング材で補修を行っていきます。薄い形状のスレート屋根材を塗装する際には縁切り専用部材のタスペーサーを取り付けていくのですが、1枚1枚が小さなランダム形状の屋根材では割れの原因になりますので取り付けません。


この後に中塗り・上塗りを行っていくのですが、上塗り前にもダメ込みで小口の塗膜保護をします。2度仕上げ塗料を重ねることで艶も蘇り苔・藻・カビの付着を防ぐことが出来ます。ファインシリコンベストは高い防藻・防カビ性も有していますので長く美観性を保つことが出来ます。耐UV性機能を強化させたことで、耐候性の更なる向上にも繋がりました。色は全24色(全て艶有)ございますので、お住まいの雰囲気にあった色での塗り替えが可能です。
今回はシリコン系塗料を使用しましたので次回の塗り替えはおよそ10年後になりますが、その際はスレート屋根も半永久的に使用できる素材ではありませんので、経年劣化や雨漏りの有無をしっかり確認しメンテナンス方法を決めていきましょう。屋根塗装依頼や塗料に関するご質問、疑問点がございましたらお気軽に街の外壁塗装やさんへご相談ください。点検・お見積りは無料にて承っております。
記事内に記載されている金額は2019年12月18日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
外壁塗装、屋根塗装、外壁・屋根塗装、ベランダ防水の料金プランはそれぞれのリンクからご確認いただけます。