千葉市緑区にてスレートの屋根塗装前点検を行いました。今回はドーマーや換気棟のある屋根ですので、屋根裏換気のメリットやメンテナンスの注意点をご紹介していきたいと思います。
ドーマー屋根の特徴
今回の様に旧塗膜の色褪せが酷い場合や、苔やカビの付着が見られる屋根がありますが日当たり等の立地による違いでしょう。どちらも共通して言えるのは屋根材を保護していた塗膜が傷んでしまったことで起きる症状ですので、塗り替えを検討しなければなりません。
屋根から突き出した小さな屋根は【ドーマー】と呼ばれ、ドーマー部分の窓からの採光と通気を目的としています。外観も洋風なデザインに仕上がる為、戸建住宅はもちろんアパートでも多く見かけられますね。ドーマーがあることで屋根の形状が複雑になりますので、雨漏りの危険性が高くなります。定期的な点検・補修を行っていきましょう。
窓からの採光で室内が暑くなることも考えられます。断熱フィルムや2重窓にするなどの対策を検討しても良いかもしれません。
屋根の形状が複雑になる事で板金部分が増えます。棟板金の釘浮きや水切り板金の錆が発生していないか等、気にしなければならない箇所が増えますので補修費用も高くなりがちです。デザイン性を重視しない場合は天窓(トップライト)やハイサイドライトを採用することで室内を明るくすることも可能ですので、大規模な補修が必要になった場合に仕様を変更するのも一つの手でしょう。
今回は屋根材自体の劣化も酷くなく雨漏りも起こしていませんでした。問題は塗膜の剥がれ程度でしたので、簡易補修と塗り替えメンテナンスを行えば問題ないでしょう。
換気棟の役割は?
こちらのお住まいでは大棟に【換気棟】が取り付けられていました。穴が開いていますが外部からの雨水は浸入させずに、室内上部に溜まった熱や湿気を逃がす為の部材です。冬の結露防止と夏の室内温度の上昇を軽減する優れものですが、日本の住宅ではまだ設置されているお住まいはほとんど見られません。というのも屋根の真上に穴を開ける為、雨漏りを起こす可能性が高くなるからです。しっかりと知識のある職人が施工すれば問題ありませんが未だに不安視されています。また、換気というだけあり1箇所設置だけでは充分な効果が発揮できないと言われています。もちろん換気棟があるだけで換気は可能ですが、空気の入り口があれば熱や湿気も流れやすくなりますよね?
軒先換気とセットで効率的な換気が可能です
そこで換気棟とセットで取り付けられることが多いのが軒先換気です。小さな穴が開いている軒天を見たことがある方は多いかと思いますが、こちらが軒先換気です。単体ですと換気効果が低いのですが、この部分から空気を取り入れ換気棟か妻側のガラリ(妻換気)から排出することで効率的な換気を行う事ができます。屋根の裏側に取り付けますので雨漏りの危険性も低く、非常に人気のある施工方法です。軒天に剥がれ等で穴が開いてしまった場合は、鳥等が入り込み騒音や異臭を発生する原因になりますので早急に補修を行いましょう。軒先換気がないお住まいは補修の機会に換気口を取り付けても良いでしょう。
屋根裏換気の取り付け方法
左画像は換気棟を取り付ける場合の棟で、大きく穴を開けてから換気棟を設置していきます。一般的な屋根の場合は取り付け個数にもよりますが数万円の追加費用で設置が可能ですので、電気代の節約等を考慮すると3年前後で費用の回収が可能です。もちろん屋根工事の際に換気部分を塞ぐこともできますので、効果が期待できる簡単な工事でしょう。換気棟ももちろん錆びて劣化してしまいますので、取り付けてから15年を経過している場合は一度点検し、必要に応じて交換しましょう。
右画像は軒天へ換気口を取り付けている様子です。有孔ボードか換気口と呼ばれる部材を取り付け換気を行います。サイズに合わせて穴を開け取り付けるだけですのでこちらも簡単な工事ですが、軒先工事は足場が必要になることが多い為、外装メンテナンスを行うタイミングで取付を検討しましょう。
屋根は屋根、外壁は外壁と別物で考えられている事が多いですが、全ての部材がお住まいの耐久性・快適性を考慮し取り付けられています。お住まいを更に住みやすく安全に維持するために、今一度お住まい全体の状態を把握し、メンテナンスを行っていきましょう。
今回は屋根塗装に合わせて換気棟の役割をご紹介いたしましたが、外装全体で気になる点がございましたらお気軽にご相談ください。塗装だけでなくお客様にとって最適な補修・リフォームのご提案をさせて頂きます。
記事内に記載されている金額は2019年12月18日時点での費用となります。
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