習志野市のお客様より室内への雨漏りに関してご相談を頂きました。以前より雨漏りの兆候は見られたようですが、雨染みが広範囲に広がったため補修をご検討されたようです。雨染みは数か所確認できましたので、真上からの雨漏りなのか、他箇所の可能性を踏まえながら点検を行いました。今回は上階のアスファルト防水の現状を確認し、必要なメンテナンスをご提案いたしました。
アスファルト防水からの雨漏り点検
まず雨漏りの状態ですがもともとは薄く染みが見られていたようですが、今ではくっきりと濃く残ってしまっています。おそらく少しずつ雨水が入り込み、目視確認できる程度にまで進行したと考えられます。雨漏りは発生した時点でしっかりと補修しなければ状態が悪化してしまいます。天井からの雨漏りの可能性が高い為、屋上のアスファルト防水を確認していきましょう。
アスファルト防水とは最も信頼性の高い防水工法ですが、雨水の浸入を防ぐルーフィングを加熱溶解したアスファルトで張り重ねています。耐荷重性・密閉性に優れた防水層に仕上げることが出来る為、13年前後の耐用年数が多い防水の中でおよそ17年前後と非常に長いです。アスファルトを溶解する際に煙と臭いが発生する為施工箇所が限られますので、一般住宅で使用されているケースが少ないのです。アスファルト防水は表面保護の為に押えコンクリート仕上げと砂付シートで仕上げる露出工法がありますが、こちらは前者ですね。
押えコンクリート仕上げのコーキング補修跡
ひび割れ(クラック)が入るたびにコーキング材で補修はされていたようですが、補修から時間が経過し剥がれを起こしてしまっていました。クラック部分に雨水が入り込むことによって雑草も繁殖してしまっています。補修方法は正しいのですがコーキング材はクラック補修・応急措置としての処理です。太陽光により傷みやすくなってしまいますので塗膜などで表面保護をしないと、このように肉痩せや剥がれを起こしてしまいます。またコーキング材を施工することにより段差が出来ると雨水の流れを滞らせ、コンクリート表面を劣化させやすくなってしまいます。
屋上に溜まった雨水をまとめて地上に流す為の排水ドレンです。面積によってはいくつか設置されますが、排水ドレンに向かってわずかな勾配(傾斜)をつけているのが陸屋根です。ベランダも同じ方法で排水をしていますが、傾斜があるなんて感じることがないですよね?それほど小さな傾斜ですので雨水もゆっくりと流れていきますが、ゴミなどで詰まってると流れなくなってしまいます。雑草が繁殖していたり土で半分まで埋もれている排水ドレンは非常に多く見られます。そしてこのドレンや周辺の劣化が原因で雨漏りを起こしているお住まいが少なくありません。点検時に確認したドレンは鋳物製で、錆が発生し雨水が浸入している可能性がありますので、防水層だけでなくドレンの改修も行う必要がありますね。
築年数の経過も感じられますし雨漏りも発生している為、今回はしっかりと補修をしていく必要があります。押えコンクリート仕上げの目地やクラックの補修で下地処理を行った上で、高耐久な防水層を形成し直しましょう。今回は短期間で比較的安価に仕上げられるウレタン塗膜防水工事をご提案致しましたので、次回雨漏りを起こしている下地に対しての適切な施工方法をご紹介したいと思います。
防水層は雨漏り等を起こしていなければ劣化の判断が難しいと言われる場所ですので、気になる方はお気軽に街の外壁塗装やさんへご相談ください。点検・お見積り・施工に関するご質問はもちろん無料にて承っておりますのでご安心ください。
記事内に記載されている金額は2019年12月18日時点での費用となります。
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