船橋市にて住宅リフォームのご相談を頂きました。築28年で10年程前に外壁塗装と部分的補修を行ったようですが、台所・玄関で雨漏りを起こしている為、全体点検とメンテナンスをご希望されていました。今回は玄関天井への雨漏りの原因を探し、最適な補修工事をご説明させて頂きました。
玄関ポーチの上は庇ですが、玄関内部の真上はフラットルーフになっています。玄関の屋根は住宅全体のデザインで決めたり、はたまた施工店から勧められたからという方もいらっしゃると思いますが、さまざまな形状のお住まいを見ますよね。玄関部分の雨除けとしての役割は同じですが、メンテナンス方法は全く違います。そこでまずは玄関屋根の種類と注意点をご紹介いたします。
玄関部分の屋根はどのタイプ?
①フラットルーフ
こちらのお住まいの様にシンプルなデザインを求め採用されますが、汚れは溜まりやすく取り除きにくい形状ですので掃除がしにくいというデメリットがあります。窓から屋根に出られるような造りであれば問題はありませんが、玄関屋根のメンテナンスを優先的に考えて家を建てる方はいませんよね?外側に脚立や梯子をかけてメンテナンスをする必要があり、防水施工がされています。
②庇
フラットルーフと同様にシンプルなデザインを好む方に人気です。注意点等も特に変わりませんが、庇は丈夫なステンレス製やガルバリウム鋼板が使用されていますが、錆びる可能性がありますのでいずれは塗り替えが必要です。建築後に雨除けを設置したいという事で後付けをすることが可能ですので自由度が高いです。
③傾斜のある屋根
下屋と呼ばれるように大屋根と同じく傾斜のある屋根です。落ち葉等の清掃は必要ありませんが、屋根材に適切な塗装メンテナンスが必要です。
④バルコニー
フラットルーフが広くなったようなイメージですね。防水メンテナンスも必要ですが出入りも可能でスペースの有効活用が出来ます。なるべく広いバルコニーにしたいと考えられる方は多いと思いますが、奥行きの長さによっては建築面積に算入されますので、施工前にご確認ください。
フラットルーフのシート防水
玄関上部はシート防水で雨漏りを防いでいました。耐久性・耐候性に優れていますがシート同士を接着剤で貼りあわせている為、経年劣化によってしわやたわみ、そして剥がれを起こす可能性があります。シート防水の耐用年数はおよそ13年ですので、雨漏りを起こす前に補修をしていく必要があります。
部分的に補修をした跡が見られますが、継いだ部分は雨漏りを起こすリスクが高いです。一時的な応急措置としては充分ですが、長期的に性能を維持できるわけではありません。シート防水は伸縮性に優れている為、そのまま既存の上に施工し直しても下地の影響を受け劣化してしまいます。シートを剥がし一から補修するのが最適でしょう。
フラットルーフに溜まった雨水は排水ドレンに集め雨樋に流しますが、鋳物製のドレンが腐食し雨漏りを起こしている可能性もあります。防水工事の際に改修用ドレンで既存ドレンをカバーし、内部での雨漏りを阻止しましょう。
フラットルーフの笠木も雨漏りの原因になります
立ち上がり部分の笠木はアルミや鋼板でカバーをしているお住まいが多いのですが、こちらはシートで雨水の浸入を防いでいました。経年劣化によってシートが剥がれ下地木材が見える状態でしたので、防水工事に合わせ笠木の補修工事を行うべきでしょう。
フラットルーフに注目し紹介しましたが、住宅の雨漏りというのは非常に複雑です。全体点検で雨漏りの可能性がある部位を拾い出してからメンテナンスを行っていきましょう!次回はスレート屋根・厚みのある外壁材の経年劣化をみていきます。
記事内に記載されている金額は2019年12月18日時点での費用となります。
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