気温も落ち着き秋らしさを感じられるようになりました。関東地方は東北地方のように毎日雪が降るような地域ではありませんので、塗装に向かない季節はありませんが春と秋は塗装に人気です。秋は特に、年末の大掃除に向けて全体を綺麗にしておきたいということでご相談を多く頂きますので、塗装をご検討中の方はお早めにご相談ください。
今回は千葉市稲毛区にある築12.3年の屋根外壁塗装前点検をご紹介いたします。瓦には塗装が必要な瓦と不要な瓦がありますが、見分けられないと誤った施工を行ってしまいますので、しっかりと判断し最適な塗装メンテナンスを行う必要があります。
塗装が必要なセメント瓦・コンクリート瓦・スレート瓦
瓦は素材によって塗装が必要か不要かが分けられます。
伝統的な灰色のいぶし瓦や滑らかな表面の陶器瓦は、粘土を高温で焼いたもので塗装は必要ありません。粘土瓦専用の塗り替え塗料もありますが、塗膜が剥がれることでかえって汚く見えてしまう事もある為ご注意ください。
塗装による保護が必要なのは、コンクリートやセメントを固めて形成された瓦です。多くのお住まいで使用されているスレート瓦も厚さ15㎜程度の厚形スレートも、主原料はセメントと繊維質のため塗膜保護が必要不可欠です。
こちらのお住まいは乾式コンクリートが使用されていました。通常の瓦とは違い、成形したセメントに、着色したセメントのペーストを吹き付けた上から吸水防止にクリアー塗装を行うスラリー層を形成している特殊な瓦です。モニエル瓦・スカンジア瓦・パラマウント瓦とも呼ばれますが、メーカーにより呼び方が違うだけです。
乾式コンクリート瓦とセメント瓦・厚形スレートの見分け方は?
スラリー層で保護しているモニエル瓦等は、そのまま塗装をしても旧塗膜と一緒に塗膜が剥がれてしまう恐れがあります。スラリー層をしっかりと取り除き、残ったスラリー層にも密着する塗料を使用する必要がありますので、セメント瓦と見分けてから塗り替えなければなりません。
左画像(モニエル瓦等の乾式コンクリート瓦)と右画像(セメント瓦)は、小口(瓦の端)が明らかに違います。凸凹としているのは乾式コンクリート、まっすぐ平らに仕上がっているのがセメント瓦・厚形スレートです。形状や表面では違いが分かりませんので、必ず小口で確認します。
セメント・コンクリート瓦は塗装はもちろんですが、瓦屋根と同じく漆喰の補修や瓦の並び調整も必要不可欠です。コストが手頃で和瓦のような重厚感が感じられるため、使用しているお住まいもありますが、メンテナンスがネックです。既にセメント・コンクリート瓦は廃盤になっていますので、割れた際の交換も困難です。雨漏りを起こすまでは漆喰補修や塗り替えを行い、築年数を考慮し葺き替え工事を実施しましょう。
乾式コンクリートの塗装方法
モニエル瓦等を塗り替える時に最も大切なのは「スラリー層の除去」です。高圧洗浄でスラリー層を削り落とし表面を綺麗にしていきます。洗浄時には汚い水が飛び散りますので、近隣への飛散に充分に注意して作業を行います。洗浄でも落ちない場合はケレン掛けでしっかりと取り除いて、専用塗料で塗ります。
正しい施工を行えば塗膜の剥がれは起きません。乾式コンクリートの劣化によって葺き替えを奨められるとは思いますが、耐久性は高い屋根材ですので雨漏り・劣化を起こさないように補修と塗装を行えば充分に使用することが可能です。
瓦のメンテナンス、セメント・コンクリート瓦の塗装方法、施工に関してのご相談があれば、お気軽に街の外壁塗装やさん千葉中央店へお問い合わせください。点検・お見積りは無料ですのでご安心ください。
記事内に記載されている金額は2019年12月18日時点での費用となります。
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