現在多くのお住まいで使用されているスレートですが、素材やメンテナンスの上での注意点を把握されている方は、意外と少ないようにも感じます。
比較的安価で、カラーバリエーションも多いスレート瓦は、特に指定をしない限りは新築で最も使用されている屋根材だと思います。
瓦と名前が付いていても、メンテナンスの違いは和瓦とは全く違います。
今回は、千葉市中央区でスレート屋根塗装の点検依頼を頂きましたので、特徴や劣化しやすい個所をご紹介したいと思います。
スレート屋根材とは?
スレート屋根は厚みが5㎜程度の薄い屋根材の為、見て簡単に判断することが出来ます。
薄い分耐久性に不安を感じるかと思いますが、主原料のセメントに繊維を混ぜ合わせて固めて、強度を高めています。
カラーベストやコロニアルとも呼ばれますが、メンテナンス方法は全て同じです。
ちなみに、昔はアスベストが使用されていましたが、2004年以降に建てられたお住まいには使用されておりません。
仮に使用されていても、屋根としてあるだけでは健康に被害はありませんのでご安心ください。
スレート屋根の劣化が目立つ箇所は?
スレートは新築時に塗膜で保護されている為、塗膜が劣化すればセメントが水を吸い、傷みやすくなってしまいます。
築年数が経過するにつれて色褪せや苔の付着が目立つようになりますが、最も傷みやすいのは屋根材の端です。
屋根材全体に問題が無いと判断できても、塗膜が既に劣化し始めているサインですので、早めに塗装を検討していく必要があります。
劣化が進行すれば屋根材も割れやすくなりますし、いざ塗装を行っても、塗膜が剥がれやすい状態にまで傷んでいる事もあります。
こちらのお住まいは以前にスレートが破損してしまったのか、屋根材を差し替えた補修跡がありました。こちらは、塗装を行うことで色違いは解消されます。
塗装点検の際には、屋根の頂点部分に取り付けられた「棟板金」の状態確認も行いましょう。板金の釘に浮きや抜けが見られる場合、強風で飛散してしまいます。
換気棟を設置しているお住まいは、雨漏りの原因にならないよう定期点検、必要に応じて補修を行っていきましょう。
塗装経験のある屋根のチェックポイント
塗装メンテナンスを行った事があるお住まいの方は、もう一つチェック項目があります。
薄い形状のスレートは、塗装を行うことによって屋根材同士が密着してしまいます。毛細管現象による雨漏りを防ぐために、通常タスペーサーの設置や縁切り作業を行います。
施工時に縁切りを行った場合は、屋根材の隙間が再度密着してしまうことがありますので、塗装後だとしても、一度点検の実施をご提案致します。
塗装が原因で雨漏りを起こしてしまったという事がないように、スレートの特徴や注意点を理解してメンテナンスに臨みましょう。
記事内に記載されている金額は2019年12月18日時点での費用となります。
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