以前伺いました船橋市の2階建て住宅です。陸屋根は最近シート防水を施工、今回はへーベルパワーボードの目地の打替を検討中とのことでした。
ALCの耐久力を維持するには、目地の打替と外壁塗装は大変重要な役割を担います。
今回はALCの特徴とメンテナンスの重要性について説明していきたいと思います。
ALC外壁(パワーボード)とは?
ALCは簡単にいうと、軽量化したコンクリートです。耐火性・防火性・強度は高く維持しながらも、重さはコンクリートのおよそ1/4、更に無数の気泡の働きはコンクリートのおよそ10倍の断熱性能を発揮するようです。
いくつもある外壁材の中でも高いレベルで性能を満たす為、住宅はもちろん新幹線のホームや高層ビルでも使用される建材です。
ALC外壁(パワーボード)の注意点
このようにメリットの多い外壁材ですが、必ず弱点は存在します。
まず水に弱いという点です。通常のコンクリートでは考えられませんが、ALCは軽量化するために気泡が多くある建材です。
その為、長時間水がかかった状態だと気泡に雨水が浸透して内部から性能が低下してしまいます。
続いては継ぎ目の多さです。ALCは幅60㎝×長さ×厚さ10㎝のパネルの為、他の外壁材よりもジョイントが多いのです。
ジョイント部分はシーリングで埋めていくのですが、寿命が短い為定期的に補修をしていく必要があります。
このようにALCの弱点は表面に集中している為、目地補修や外壁塗装が非常に重要になるのです。
塗り替えのサイン
築年数で外壁塗装を検討される方が多いのですが、実際にはすでに外壁塗装が必要な住宅は多く存在します。外壁材が傷んでしまう前に塗り替えが出来るように、今回は塗装が必要なサインを合わせてご紹介いたします。
まず、汚れの付着です。新築から数年はそれほど汚れは気にならなかったと思います。それは塗膜がしっかりと役割を果たしていたためです。
しかし紫外線や雨風に晒され経年劣化を起こしていきます。
汚れが目立つ部分としてサッシを伝った雨染みです。初めの頃は洗えば落ちるのですが、だんだんと汚れも染み付き落ちなくなってしまいます。
続いて錆の流出です。付随している材料が錆びた場合や、錆びたものを立て掛けていたりするともらい錆で汚れてしまいます。残念ですが錆は落ちずに拡大することもあります。
全体を見返した時に「色褪せた・汚くなった」という印象を抱いたら塗膜の劣化、つまり塗り替えのサインでもあります。
外壁を緑色にしてしまうのは苔やカビが原因です。付着する最大の原因は汚れ同様塗膜の劣化ですが、苔は紫外線の当たりにくい日陰に繁殖しやすいです。
また建物周辺がコンクリートではない場合です。特に植物を植えている住宅は通常よりも苔が付着しやすい為、定期的に洗い落としましょう。
ALCはしっかりとメンテナンスを行ってさえいれば50年近くの耐久力があるようです。塗膜劣化のサインを見逃さずにしっかりと目地補修・外壁塗装を行っていきましょう!
記事内に記載されている金額は2019年12月18日時点での費用となります。
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