令和元年には、二つの大型台風(令和元年房総半島台風・令和元年東日本台風)が発生しました。台風によって屋根瓦が落下してしまったお住まいは、結構あったのではないでしょうか?実際、私たち街の外壁塗装やさんでも、瓦被害のお問合せやご相談を多数いただきました(事前にできる台風対策についてはこちら)。
台風や地震で屋根瓦が落下しないよう、国土交通省より、屋根瓦の全固定を義務化する方針が発表されました。現在は建築基準法に基づき、軒部分(屋根のふきおろした端)などの部分的な固定が義務付けられていますが、台風による瓦被害が相次いだ為、全固定を義務化する方針が定められました。
義務化がいつから執行されるかはまだ決まっていませんが、瓦を全固定して家を建てた場合、工費は1割程増えるとの事です。工費が1割増すことで、負担も大きくなりますよね。しかし、災害発生時の事を考えてみてください。
台風や地震で瓦の落下を防ぐことができれば、屋根補修工事を行う必要が無くなります。被害が軽ければ、部分的な差し替えで補修することができますが、広範囲の瓦が落下し、割れてしまった場合には、大規模な工事を行わなければなりません。保険が適用できればいいのですが、おりない場合にはかなりの痛手ですよね(火災保険に関してはこちら)。
また、瓦の落下による二次被害も防ぐことができるでしょう。瓦は1枚、約3kg程の重量があります。それが頭上から落ちてくることを考えると、非常に怖いですよね。初期費用は掛かりますが、長い目で見れば決して損はないのです。
令和元年の大型台風が通過後、瓦不足による入手困難も発生していました。自然災害の凄まじい威力によって、甚大な被害が出てしまうと、そういった状況に陥ることも大いにあります。瓦が入手できなければ、着工も遅れてしまいます。瓦の全固定を義務付けることで、少しでも被害を減らせれば、災害時の瓦不足も緩和されることでしょう。
国土交通省が固めたものは、新築の屋根瓦ということでしたが、既に建てられたお住まいはどうでしょう?法令で定められれば、リフォーム工事が必要になるかもしれません。全固定の義務化によって、災害に対する意識が高まれば幸いです。
今回ご紹介した義務化の詳細につきましては、YAHOOニュースに掲載されていますので、ご覧ください。
記事内に記載されている金額は2020年09月14日時点での費用となります。
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