本日は鴨川市横渚にて行いました、屋根メンテナンス調査の模様をお伝えします。今回ご紹介いたしますお客様は、今年で築23年になるお住まいで、屋根の汚れや傷みがひどくなってきたのでメンテナンスを行いたい、とのご相談でした。まだ雨漏りなどの症状が出ているという事ではなかったようです。
経年劣化によるカビと苔の繁殖
それでは調査に入ります。今回のお客様の屋根は化粧スレートを使用しています。今年で築23年になるスレート屋根は、今まで棟板金の交換は行ったことがあるそうですが、塗装メンテナンスを行ってこなかったとの事で、やはり塗膜が経年劣化で著しく劣化してきているのが分かります。化粧スレートというのは、セメントをベースとして繊維を混ぜて形成された屋根材で、火に強いというメリットがある一方で、水には弱くひび割れしやすいというデメリットがございます。スレートの防水性の無さを塗装で補っているのです。その塗膜が劣化してしまっているので、雨水をはじくことが出来ず、全体的にカビや苔が繁殖してしまっている状態です。お客様の場合、一部でクラックが発生していました。雨水の吸収、乾燥を繰り返すと、スレート自体が劣化してひび割れを起こしやすくなります。これ以上劣化させないためにも今回のタイミングで塗装工事を行ったほうがいいでしょう。
交換したばかりの棟板金に錆が発生
同時に棟板金を確認します。3年ほど前に交換したという棟板金ですが、好感したばかりだったこともあり、昨年の台風の際には無事だったようです。ただ、やはり海岸が近い地域のせいかすでに一部では錆が発生してきていました。まだ貫板の状態も良く、一部の錆以外では気になるところはございませんでした。屋根の塗装工事を行うなら錆止めの処理は行っておいたほうがいいでしょう。
お客様には点検の時に撮影した写真をご覧いただきながら屋根の状況をご説明いたしました。棟板金の錆止め補修と塗装工事、そして塗装工事をご提案させていただきました。塗装には耐候性、耐久性の非常に高い日本ペイントのファインパーフェクトベストをおすすめしました。
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