建物の構造を支える重要な構造体である基礎は、経年劣化や地震等の影響により、ひび割れを起こします。ひび割れは建物の耐久性に大きな影響を与える場合もあります。ひび割れを見つけた場合には、状況に応じて速やかな補修が求められます。手間も費用も掛かってしまいますので、できることならひび割れは起こってほしくないですよね。
基礎の劣化予防には、塗装による保護が有効です。塗料の中には、基礎の保護に特化した基礎専用塗料というものがあります。本記事では、エスケー化研より販売されている基礎専用塗料「ベースプロテクト」をご紹介します。
基礎専用塗料「ベースプロテクト」
エスケー化研株式会社より販売されている塗料「ベースプロテクト」は、建物の基礎専用塗料です。耐候性の高い特殊変性アクリルシリコン樹脂と光安定剤の相乗効果により、高い耐久性を発揮します。また、以下の特徴から、建物の基礎を保護することに特化しています。
中性化抑制
住宅の基礎は、1981年6月に行われた耐震基準の法改正により、「基礎は鉄筋コンクリート造でなければならない」と定められています。コンクリートは、アルカリ性のため基礎内部の鉄筋が錆びることはありませんが、空気中の二酸化炭素と化学反応を起こし、コンクリートが中性化してしまうという特徴があります。コンクリートが中性化してしまうと、鉄筋の酸化を防げず、錆が生じてしまいます。錆が生じた分、堆積が膨張した鉄筋は、コンクリートを内部から圧迫し、ひび割れの原因となってしまいます。ベースプロテクトは、中性化の原因である水分と炭酸ガスの侵入を防ぐ成分が含まれているため、コンクリートの中性化を抑制する機能があります。
優れた透湿性
コンクリートは内部に水分を含んでおり、経年とともに水分が蒸発していきます。塗料に透湿性がないと、蒸発した水分が逃げ場を失い、塗膜の膨れが生じてしまいますが、透湿性に優れたベースプロテクトは水蒸気を上手に外部へ逃がし、塗膜の膨れを防ぎます。
優れた下地追従性
微弾性を持つベースプロテクトは、基礎の動きに追従することで、塗膜のひび割れを防ぎます。
防かび・防藻性
地面に近い基礎は、湿気が多い環境にあります。ベースプロテクトはかびや藻類などの微生物に対して強い抵抗性を持っているため、湿気の多い環境でもかびや苔・藻の繁殖を防ぎます。
ベースプロテクトを用いた塗装事例
千葉県習志野市にて、土や埃で汚れてしまったお住まいの基礎をベースプロテクトで塗装しました。下地にプライマーを塗布した後、砂骨ローラーを使って下塗りすることで砂材のような質感を表現していきます。
下塗り材を十分に乾燥させた後、上塗りを行いました。新築時の綺麗な外観が戻ったと、大変喜んでいただけました。
まとめ
建物の根幹を支える「基礎」。重要な役割を果たしている分、メンテナンスは慎重に行う必要があります。コンクリート造である基礎の主な劣化症状はひび割れです。様々な要因から起こるひび割れですが、塗装によって、症状の発生を抑制することができます。中でも、基礎への塗布に特化した基礎専用塗料である「ベースプロテクト」を使って塗装すれば、より一層の保護効果が期待できます。
基礎専用塗料は、ベースプロテクト以外にも様々なメーカーから製品が販売されています。お住まいの基礎のメンテナンスを検討されている方は、ぜひ基礎専用塗料での塗装メンテナンスもご一考ください。
記事内に記載されている金額は2023年05月23日時点での費用となります。
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