1990年後半から2000年代中頃や終盤まで販売がなされていたノンアスベスト屋根材についてご存知でしょうか。その時期に家を建てた、という方は気になる言葉かと思います。
時期的にはアスベストによる健康被害が話題となり、建材にそれまで使用されていた石綿(アスベスト)の含有量が規制された頃であり、屋根材も新しい基準をクリアするべくアスベストを抜いた商品が開発されていました(-_-;
そのノンアスベスト屋根材は耐久性が低いものが多く、現在では販売が終了してしまっています。今回は、そんなノンアスベスト屋根材の脆さと、リフォームが必要な理由についてご紹介いたします。
ノンアスベスト屋根材の種類
塗装が不可である理由
実際に屋根カバー工法を行ったパミール(ノンアスベスト)屋根
柏市高柳では上記でご紹介したような層間剝離の発生していたパミール屋根に対し、カバー工法での工事を実施させていただきました(^▽^)/経年劣化で屋根材の表面が反ってしまっていたり、剥離してしまった様子が見受けられます(-_-;
通常のスレートであればこうならないように塗装でのメンテナンスを続けていきますが、パミールでは塗膜を新しくしても必ず写真のような状態になってしまい、いずれ雨漏りが発生する原因となります。
カバー工法では、パミールの上に新しい防水紙の屋根材を施工する工事です。カバー工法は屋根の重量が増加しますので、軽量かつ高耐久のスーパーガルテクトにて施工を行いました。
私たち街の外壁塗装やさんでは、問題のあるノンアスベスト屋根材をしっかりと見抜き、お住いの状態に最適な工事をご提案いたします(^▽^)/
参考価格として、屋根カバー工法は約80~150万となっております(30坪ほどの戸建て住宅の場合)。
なぜ問題のあるノンアスベスト屋根材が複数あるのか
ノンアスベスト屋根材は、主に20世紀後半から2000年代初頭にかけて普及した建材です!
以前は、主にスレート屋根材の成分にアスベストが広く利用されていました。
アスベストは耐火性や耐久性に優れているため、建材の強度を高めるための素材として理想的であると長らく考えられていたんです。
しかし、アスベストの健康への影響が注目され、日本でもアスベストに対する規制が段階的に強化されました(>_<)2000年前後に多くの建材メーカーはノンアスベストの屋根材の販売へと移行し始めました。
これらの新しい屋根材は、アスベストを使わない代わりにパルプ繊維など他の素材を利用して製造されていました。
しかし、この移行期に製造されたノンアスベスト屋根材には、耐久性や品質に関する問題が多く見られます。
アスベストを抜いた状態で高い耐久性を維持できる技術が確立できておらず、複数種類のスレート屋根材で問題が発生するようになったのです。
ノンアスベスト屋根材の種類と特徴
ノンアスベスト屋根材にはいくつかの種類がありますが、主要なものには「コロニアルNEO」「パミール」「かわらU」などがあります。
これらの屋根材は、主に1996年から2008年の間に製造されました。
コロニアルNEO
クボタ(現ケイミュー株式会社)が2001年に販売したスレート屋根材です。
劣化するとひび割れや欠け、変色が目立ちます。
こちらは適切な時期での塗装メンテナンスを行ったとしても傷みが進んでしまうため、塗装工事を行うことはできません(>_<)
パミール
ニチハが発売した製品で、ノンアスベスト屋根材への初期の切り替え商品です。
劣化すると屋根の先端が白く変色したり、ミルフィーユ層のような剥がれが発生するのが特徴です。セキスイかわらU(ノンアスベスト)
積水化学工業株式会社が1990年に発売した瓦で、ノンアスベスト屋根の先駆けとなった商品です。
かわらU自体は1970年頃から販売されているため、ノンアスベストかどうかは発売時期によって判別することができます。
主な劣化の症状には、施工後数年で表面の剥離、ひび割れや変色が含まれます(-_-;
また、かわらUは形状的に踏むと割れやすく、もし安易に点検で上ってしまうとそのまま滑落に繋がる可能性があるため、専門家による調査が必要です!
これらの屋根材は、一般的に10年前後で劣化が顕著になる傾向があり、早期にリフォームや交換が必要になることが多いです(>_<)
コロニアルNEOからスーパーガルテクトへのカバー工事を行わせていただいたお客様
▼お問い合わせのきっかけ
『訪問業者に棟板金の浮きを指摘された』
早速調査にお伺いしたところ、確かに棟板金にも劣化が見られたのですが、同時に屋根材がノンアスベストのコロニアルNEOであることが判明いたしました(>_<)
コロニアルNEOは脆くひび割れやすい特徴を持っており、実際にその症状による傷みも確認することができたため、新しい屋根材へのリフォームを行うこととなりました(^▽^)/
屋根カバー工事にて新しい屋根材を被せます。
屋根が二重になることで耐震性が下がってしまうとご不安になるかもしれませんが、今回は軽量かつ耐久性に優れたスーパーガルテクトを使用しておりますので、安心して施工を行うことができます(^▽^)/
コロニアルNEOを使用し続けていると、欠けたりひび割れた箇所から雨水が浸入し防水紙がダメになり、雨漏りへと繋がる可能性がありますので、今回はそれよりも早くノンアスベスト屋根材へ対策を行うことができ、安心いたしました(*^^*)
記事内に記載されている金額は2024年03月08日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
外壁塗装、屋根塗装、外壁・屋根塗装、ベランダ防水の料金プランはそれぞれのリンクからご確認いただけます。