外壁塗装の目的
外壁塗装の目的は、大きく分けて2つあります。1つが美観の回復、もう1つが外壁の保護です。
美観の回復
住まいの外壁は経年とともに劣化していきます。様々な汚れが付いたり、苔や藻が生えてしまうこともあるでしょう。外壁に塗られている塗料も経年で色褪せていきますので、だんだんとツヤを失い、古ぼけた印象になってしまうでしょう。外壁塗装は、外壁についた汚れや苔を落し、色褪せて古ぼけた印象になってしまった住まいを蘇らせます。
外壁の保護
建物の外壁は、塗装によって保護されています。日本で最もシェアの大きい窯業系サイディングを例に挙げましょう。窯業系サイディングの原料はセメントであるため、そのままでは水を吸ってしまいます。サイディングは水を吸うと膨張し、吸った水が乾燥すると収縮します。この2つの動きを繰り返すことで負荷がかかり、ひび割れや亀裂の原因になります。そのため、塗料で表面をコーティングして防水性を高め、雨水を吸いこまないようにしているのです。
外壁メンテナンスの重要性
建物の寿命を延ばし、外壁の美観を保つために欠かせないのが外壁塗装を含めたメンテナンスです。定期的なメンテナンスを怠ってしまうと、以下のようなリスクと問題点が生じる可能性があります。・外壁の劣化
定期的なメンテナンスが行われない場合、外壁は劣化や腐食のリスクにさらされます。雨水の浸入や風による破損など、建物へのダメージが進行する可能性があります。
・外観の劣化
メンテナンスを怠ると、外壁に汚れや色褪せが目立つようになります。これによって建物の美観が損なわれ、周囲の印象や評価が下がる可能性があります。
・修復コストの増加
早期のメンテナンス不足によって問題が放置されると、修復が困難なほどの損傷や劣化が進行する場合があります。修復コストが高額になったり、建物の一部を取り替える必要が生じる可能性があります。
住まいの外壁は、定期的かつ適切なケアが必要です。定期点検や必要な修復を怠らず、建物の寿命を延ばし美しい外観を保つことを心掛けましょう。
外壁のメンテナンス方法
外壁の定期的な洗浄と汚れの予防
外壁の定期的な洗浄と汚れの予防は、外壁の美観を保ちながら耐久性を維持するために重要です。以下の方法を参考にしてください。
・水洗い定期的に水を使って外壁を洗浄しましょう。軽い汚れやほこりを取り除くことができます。洗浄時には適切な圧力と適温の水を使用し、優しく洗いましょう。
・洗剤使用
頑固な汚れやカビには専用の洗剤を使用しましょう。洗剤を水に溶かしてからブラシやスポンジで汚れをこするように洗浄します。ただし、使用する洗剤は塗料に適したものを選びましょう。
・汚れの予防
外壁に汚れがつきにくくするために、植物や木の枝、落ち葉などの障害物を適切に管理しましょう。また、雨樋の清掃や通気口の確認もお忘れなく。
ご自身で外壁を洗浄される際に気を付けていただきたいのが高圧洗浄機の使用です。高圧洗浄機では、圧力が高すぎて外壁を保護している塗装まで剥がれてしまう可能性がありますので、街の外壁塗装やさんでは、スポンジ等を使用した手洗いをおすすめしています。
キズや剥がれの修復方法
外壁にキズや剥がれが生じた場合は、早めの修復が必要です。以下の手順に従って修復を行いましょう。
・キズの処理キズがある場合は、まず周囲の塗膜を削り、平滑に整えます。次に、プライマーや補修用の塗料を塗り、均等に仕上げます。
・剥がれの処理
剥がれた塗膜を取り除き、表面を平滑に整えます。その後、下地処理を行い、適切な塗料を塗布します。複数の層を重ねて修復する場合もあります。
これらの修復作業は専門的な知識や技術を必要としますので、DIYではなく専門業者に依頼しましょう。不慣れな作業では、かえって外壁にダメージを与えてしまいかねないからです。
定期的な点検でトラブルの早期発見
外壁のメンテナンス方法や重要性を紹介してきましたが、メンテナンスが必要かどうかを確認するために必要なのが定期的な点検です。
定期的な点検の目的と利点
・問題の早期発見
・安全確保
・寿命延長
定期的な点検によって、外壁に生じた劣化や損傷、異常な状態を早期に発見することができます。これにより、早めの対策や修正が可能となり、より深刻な損傷や修復コストを防ぐことができます。・安全確保
点検によって、外壁や周辺の安全に関わる問題を発見することができます。例えば、劣化した外壁材の崩落や劣化箇所からの雨水浸入など、建物の安全性を脅かす要因を早期に把握し、対策を取ることが重要です。・寿命延長
定期的な点検と必要なメンテナンスを行うことによって、外壁の耐久性を維持し、建物の寿命を延ばすことができます。
自己点検と専門業者による点検の違い
自己点検と専門業者による点検には違いがあります。・自己点検
自己点検は、建物のオーナーや住人が定期的に行う点検です。外壁の状態を目視で確認し、異常な箇所や劣化の兆候を探します。自己点検では、一般的な問題や明らかな損傷を発見することができますが、専門的な知識や経験が必要な場合は専門業者に相談することが推奨されます。
・専門業者による点検
外壁塗装業者や建物の専門家による点検は、より詳細な診断と専門知識に基づいた点検です。専門業者は外壁の状態を専門的な機器や技術で評価し、劣化の程度や修復の必要性を正確に判断します。専門業者による点検は、より深いレベルの問題や隠れた損傷を発見することができます。
外壁点検のポイントと頻度
外壁の点検では、以下のポイントに注意しましょう。・塗膜の状態
外壁の塗膜が剥がれたりひび割れている箇所を確認します。また、変色や色あせもチェックしましょう。
・木部や金属部の状態
木部や金属部分の腐食や錆び、劣化の兆候を確認します。
・シーリングや目地の状態
シーリングや目地が劣化していないか、適切に密閉されているかを確認します。
・雨樋や通気口
雨樋や通気口が詰まっていないか、正常に機能しているかを確認します。
点検の頻度は、建物の年齢や地域の気候条件によって異なりますが、一般的には1年に1回から2回程度が推奨されます。ただし、異常が見つかった場合や気候条件の厳しい地域では頻度を増やすことが重要です。また、専門業者による点検を定期的に受けることもおすすめです。
まとめ
外壁塗装は建物の美観を保ちながら、耐久性を確保するために欠かせないメンテナンスです。定期的な点検や適切なケアは、外壁の寿命を延ばし、修復コストを抑える重要な手段です。外壁塗装後のメンテナンスや定期洗浄、キズや剥がれの修復、木部や金属部のメンテナンスなど、適切なケア方法を実践しましょう。また、定期的な点検によって早期に劣化や損傷を発見し、安全性を確保することも大切です。自己点検と専門業者による点検を組み合わせることで、より確実な結果を得ることができます。建物の健全性と美観を保つために、外壁塗装とメンテナンスをしっかりと行いましょう。
記事内に記載されている金額は2023年06月12日時点での費用となります。
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