少なくない費用がかかる外壁塗装ですから、どのくらい持つのかは気になりますよね?外壁塗装の耐用年数は様々な要因に影響されます。今回は、耐用年数に最も影響するであろう2つの要因についてご紹介します!(^^)/
外壁塗装の耐用年数に影響する要因
塗料のグレード
最も大きく影響するのは塗料のグレードです。外壁塗装用の塗料は、主成分である樹脂成分の種類(グレード)によって耐用年数が変わってきます。グレードには、アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素・無機などの種類があります。製品によっても異なりますが、各グレードの塗料ごとの一般的な耐用年数は以下のようになっています。
アクリル | 5~8年 |
ウレタン | 7~10年 |
シリコン | 10~13年 |
フッ素 | 13~15年 |
無機 | 15~20年 |
例えば、ウレタン塗料は耐用年数が約6~10年、シリコン塗料は8~15年、フッ素塗料は10~20年程度と言われています。さらに、2012年に登場した新しい塗料であるラジカル塗料は10~16年の耐用年数が期待されていますが、新しいため長期的な実績はまだ少ないです。これらの塗料の選択によって、外壁塗装の耐用年数は大きく変わります。そのため、建物の環境や予算、望む耐用年数に合わせて最適な塗料を選ぶことが重要です。
上記の中で人気があるのはシリコン塗料です。費用の割には耐用年数が長く、コストパフォーマンスに優れています。
外壁材の種類とその影響
外壁材は住宅の外観や機能に大きく寄与し、使用される材料によって特性が異なります。一般的な外壁材には、サイディング、モルタル、タイルがあります。
サイディングは合板やセメント系の素材に塗装または薄いシートを貼り付けたもので、種類が豊富で施工が容易です。耐久性とコストのバランスが取れているため、幅広く利用されています。
モルタルはセメントと砂を混ぜた材料で、表面にはスタッコや吹き付けなどの加工が施されます。自然な質感と耐久性が特長ですが、ひび割れに注意が必要です。
タイルは焼き物であり、耐久性や防水性に優れていますが、重量があり施工コストが高いのがデメリットです。独特の美しさを持ち、高級感を演出することができます。
外壁材による耐用年数の違い
外壁材による耐用年数は大きく異なります。
サイディング | 30~40年 |
モルタル | 30年以上 |
タイル | 30~50年 |
サイディングは一般的に30~40年程度の耐用年数を持ちますが、材質や品質によって寿命が変わることがあります。また、モルタルは30年以上の耐用年数があり、適切なメンテナンスを行えばさらに長持ちします。
タイルは耐用年数が30~50年と長く、適切に施工されれば半永久的に持続することもありますが、地震などの影響で割れやすいというデメリットもあります。
施工方法
外壁塗装の耐用年数は、どのように施工されたかによっても大きく左右されます。正しい工程を経て塗装されなければ、メーカーが想定している耐用年数は発揮されません。職人の技量や施工管理によって完成後が変わってくることから、”塗料は半製品“とも言われます。以下の工程が正しく守られていなければ、耐用年数が大幅に短くなってしまう可能性もあります。
・塗料の希釈率
塗料は、水性塗料であれば水で、油性塗料であればシンナーなどで希釈する必要があり、塗料メーカーによって製品ごとに希釈率が定められています。コストを下げるために定められた希釈率よりも薄めて塗料を使用するいい加減な業者もいますので注意が必要です。
・硬化剤との配合率
2液型の塗料であれば、主剤(塗料)と硬化剤を混ぜ合わせて使用する必要があります。この配合率も正しく守られなければなりません。
・塗料の乾燥時間
高圧洗浄・下塗り・中塗り・上塗りの各工程間で、しっかりと乾燥時間が設けられる必要があります。短すぎても長すぎてもダメで、天候や湿度によっても適切な乾燥時間が変わってきますので、職人の技量と経験が求められます。
高い塗料を使えば長い耐用年数が実現できるわけではありません
基本的に、塗料の価格が高くなるほど、メーカー想定の耐用年数は長くなります。しかし、お金を出すだけでは、耐用年数を十分に発揮する外壁塗装は実現できません。前述した通り、施工する塗装業者の技量や施工管理によって仕上がりが大きく左右されるからです。せっかく高い塗料を使っても、いい加減な施工をされてしまっては目もあてられません。外壁塗装の仕上がりには、塗料選びだけではなく、業者選びも重要な要素の一つになってくるのです!街の外壁塗装やさんは、20,000戸以上の外壁塗装の実績があり、経験豊富なスタッフが揃っています。丁寧な施工管理の上で熟練の職人が施工いたしますので、どうぞご安心してご用命ください(^^♪
耐用年数を延ばすコツ
適切な塗料の選び方
外壁塗装の耐用年数を延ばすためには、適切な塗料を選ぶことが重要です。耐用年数が長い塗料としては、フッ素塗料が12~20年と最も長持ちし、高い耐候性と防汚性を持っています。他にも無機塗料は紫外線や雨風に強く、20年以上の耐用年数を持ちます。ただし、これら高性能な塗料は価格が高めです。
また、シリコン塗料は日本で最も普及している塗料であり、耐用年数は8~15年程度となります。比較的手頃な価格でありながら、良好な耐候性を持ちます。
塗料選びの際は、建物の立地条件や気候、外壁の材質などを考慮して、耐用年数とコストのバランスを取ることが肝心です。
劣化防止のためのセルフメンテナンス
外壁塗装の劣化を防ぐためのセルフメンテナンスは非常に重要です。定期的な外壁の清掃は、汚れやカビの蓄積を防ぎ、塗膜の劣化を遅らせる効果があります。外壁を柔らかいブラシやスポンジを用いて優しく洗うことで、塗膜を保護し寿命を延ばせます。
また、ひび割れ(クラック)や剥がれなどの小さなダメージは早期に発見し、必要であれば専門家に相談して適切な修理を行うことが肝要です。
耐用年数切れ時の対処法
耐用年数の切れ時の問題点
外壁塗装の耐用年数が切れると、雨漏りや外壁の破損、見た目の劣化など様々な問題が発生します。耐用年数を超えた塗膜は防水機能を失い、雨水が侵入しやすくなるため、建物の内部構造へのダメージが進行します。
また、色あせやチョーキングなどの見た目の劣化は、建物の価値を下げる原因となります。さらに、外壁の破損や劣化は、建物の断熱性や耐震性を損なう可能性があり、安全上のリスクにもつながります。
対処法と修繕の選択肢
シーリング補修は、外壁の継ぎ目などに使われるシール材の劣化を修復し、防水性を回復させます。
また、外壁材自体が大きく損傷している場合は、外壁材の交換を行う必要があります。
これらの修繕は専門知識と技術を要するため、信頼できる業者に相談することが重要です。
これらの修繕は専門知識と技術を要するため、信頼できる業者に相談することが重要です。
高耐久無機塗料での塗装事例
千葉県木更津市のお客様
千葉県木更津市にて行った無機塗料での塗装事例をご紹介します。無機塗料は、外壁用塗料の中で最も耐用年数が長い塗料です。その分価格も高くなってしまいますが、可能な限りメンテナンスの回数を減らしたい、できるだけ綺麗な状態を維持したいという方にはお勧めの塗料です。今回のお客様も、今後できるだけ手がかからないようにしたいとの強いご要望で、無機塗料をご提案させていただきました!(^^)/
高圧洗浄、下地調整
まずは高圧洗浄にて外壁の汚れや繁殖した苔や藻を落します。続いて、塗装に入る前に目地のシーリングが傷んでいる箇所の補修を行います。これらの下地調整も塗装の仕上がりに影響する重要な工程です。
下塗り、中塗り
下地調整が終われば、下塗りに入ります。仕上げ塗料と塗装面の密着性を上げる効果があり、丁寧に行うことで塗装が長持ちします。下塗り後、塗料の乾燥を待って中塗りに進みます。中塗りからは仕上げ塗料を使っての塗装になります。塗りムラや塗り忘れがないよう、丁寧に作業を進めていきます。
仕上げの上塗り
最後の工程、上塗りです。中塗りと同様、仕上げ塗料で重ね塗りを行っていきます。厚みを持ったしっかりした塗膜を形成するためには、ご紹介した下塗り・中塗り・上塗りの3度塗りが重要ですので、塗装回数が少ない業者への依頼は避けた方が良いでしょう。天候もよく、スムーズに塗装工事が完了し、お客様にも新築のようだとお喜びいただけました。無機塗料の性能を十分に発揮できる仕上がりとなりましたので、20年程は塗装メンテナンスが要らなくなるでしょう(*^_^*)
無機塗料を使った外壁塗装工事を行ったお客様
無機塗料「ダイヤスーパーセランフレックス」を使った外壁塗装を行ったお客様
モルタル外壁にはクラックがつきもので、このクラックは外壁塗装の際に下塗り…もしくはコーキング材などを使って補修を行うことが多いです。
外壁塗装の前に外壁の高圧洗浄を行っていきます!この際ガソリンエンジンを積んだ洗浄機を使いますので、家庭用とは比べものにならない威力・スピードでの洗浄が可能です(^^♪
↑こちらが今回使用する塗料です。ダイフレックスの無機塗料系の一つ、「ダイヤスーパーセランフレックス」です!ダイヤスーパーセランフレックスは無機塗料でありながら柔らかい塗膜で、モルタル外壁にも使用可能な塗料となっております♪
ダイヤワイドシーラーという専用の下塗り剤を使って下塗りを行っていきます。シーラーは既存の塗膜と新しく塗る塗料の密着性を良くするための下塗り剤で、この下塗りという工程を行うことで塗膜の持ちが良くなります!塗装の際に必ず必要な工程と言っても過言ではありません。
下塗りを終えたら中塗りを行います。いよいよダイヤスーパーセランフレックスを塗っていきます!(^^♪ダイヤスーパーセランシリーズは25年~30年という驚異的な寿命ですので、「外壁塗装での効果を長持ちさせたい…!」という方におススメの塗料です。
中塗りを終えたら上塗りを行い仕上げとなります。
無事に外壁塗装工事が完了いたしました!今までの汚れが目立ってしまっていた印象とは変わり、落ち着いた雰囲気へとイメージチェンジしました(*^_^*)街の外壁塗装やさんでは高耐久で長寿命な無機塗料を使用した外壁塗装も可能です。塗料のことでお悩みの方、外壁塗装の効果をより長持ちさせたいとお考えの方は、是非街の外壁塗装やさんにお任せください(^^)/
記事内に記載されている金額は2024年03月11日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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