雨樋とは?役割や各部の名称
雨樋は建物の屋根から流れる雨水を受け止め、地面へと排水する重要な役割を担っています!
それぞれ役割を持った部材によって構成されており、
〇「軒樋」……軒と平行に設置されることで屋根上に降った雨水を受け止める
〇「集水器」…軒樋から流れてくる雨水を効率よく集める
〇「竪樋」……集水器に集められた雨水を地面へと排水する
などに分かれます(^^)/
お住まいの排水において重要な役割を果たしている雨樋ですが、雹による穴空き・積雪による歪み・落ち葉などの詰まりなど自然災害や環境要因による被害を受けやすい特徴を持っています(>_<)
雨樋の異常は屋根上の高い位置から地面へと雨水が落下してしまう事に繋がり、外壁の汚損やお住まい周辺に泥濘・水たまりが発生してしまうなどの被害を生じさせてしまいますので、注意しましょう!
雨樋の種類
雨樋の種類は「材質の種類」「形状の種類」の二つの分類がありますので、それぞれご紹介させて頂きます(^^)/
雨樋の材質の種類
以下は、雨樋の材質の種類とその特徴です!
素材 | 特徴 |
---|---|
塩化ビニール樹脂 | 最も一般的な雨樋素材は塩化ビニール樹脂です! 安価で施工性に優れ、様々な色や形状が存在することから多くの住宅で使用されています。 しかし、紫外線や熱に弱く、経年劣化が進行しやすい特徴を持っています(>_<) |
被覆鋼板 | 被覆鋼板は鋼板の表面に樹脂が被覆された素材で、耐久性に優れる素材です! 重厚感のある外観を持つ事から、高級住宅や商業施設に良く採用されます。 |
銅 | 銅製の雨樋は、歴史的な建築物でよく使われます! 酸化が進行するにつれ「緑青」と呼ばれる色の変化を楽しめる素材です。 耐久性も高く、特に古い和風住宅に適していますが素材が効果である為、一般の住宅ではあまり使用されていません。 |
ステンレス・アルミニウム | ステンレスやアルミニウム製の雨樋は、錆びにくく耐久性にも優れています。 しかし、非常に高価である為、一般のお住まいではほとんど使われていません。 |
ガルバリウム鋼板 | ガルバリウム鋼板は、鋼板にアルミニウム・亜鉛・シリコンによりめっきが施された素材です! 耐腐食性・耐久性に優れ、よく屋根材・外壁材に使用されています。 現代的なデザインの建物に適しており、雨樋においてもその耐久性を発揮してくれます! |
一般的なお住まいでは、安価で施工性に優れる塩化ビニール樹脂製が多く使用されています。
しかし、紫外線・熱による影響を受けやすく、経年劣化によって硬化が進むことで割れなどの損傷を生じさせてしまう可能性が高い素材です。
その為、定期的な点検をしっかりと行いましょう!
また、ガルバリウム鋼板製の雨樋への交換をご検討されても良いと思います。
雨樋の形状の種類
次に、雨樋の形状の種類とその特徴をご紹介致します!
形状タイプ | 説明 |
---|---|
丸型雨樋 | 丸型雨樋は古くからある雨樋計上で、そのシンプルな形状・価格の安さが魅力です(#^^#) 和風建築に多く採用され、ホームセンターなどで容易に入手可能です。 ただし、同じ幅の他の形状の雨樋に比べると流水量はあまり多くありません(>_<) |
角型雨樋 | 角型雨樋は断面が四角形状であることから、丸型より多くの流水量を確保しています! 洋風建築や現代的なデザインの建物でよく使われ、スッキリとした外観が魅力です。 一方、半丸型に比べると価格は高めすので注意しましょう。 |
意匠型雨樋 | 意匠型雨樋はメーカーや種類ごとに異なるユニークな形状を持ち、デザイン性が重視されています。 高級住宅や特別な建築物で採用されることが多く、オリジナルな形状を持つことで建物との一体感を出すデザインが特徴です。 ただし、将来的に廃盤になるリスクや部分修理の難しさなど、デメリットも多いことから一般的な住宅には不向きです。 |
内樋型 | 内樋型は屋根の先端に見えないように設置される雨樋で、主に店舗やデザイン住宅で用いられます。 外から見えないためデザイン性が高い反面、劣化やゴミの詰まりによる雨漏りのリスクが高い点が欠点です。 |
古くから使用されてきたこともあり、一般的なお住まいでは丸形雨樋が多く使用されています。
ですが、角型雨樋と比較して流水量が少なく、降水量が非常に多い場合には溢れてしまう(オーバーフロー)可能性もあります。
価格の面では劣りますが、角型雨樋の方が流水量を多く確保できます。
洋風・現代的なデザインに良くマッチする為、特に新築住宅に採用されることがおすすめです(^^)/
雨樋の現地調査・施工事例をご紹介!
続いて、お客様より実際にご依頼頂いた雨樋の現地調査・施工事例をご紹介致します(^^)/
積雪による重みで歪みが生じた雨樋の現地調査の様子
写真は、君津市人見のお住まいで拝見させて頂いた、積雪による重みで歪んでしまった雨樋の様子です(>_<)軒樋の上に多くの雪が降り積もってしまった事で、その重量に耐えきれなかった雨樋が歪んでしまっています。
雨樋を固定する金具も外れてしまっている事から、相当量の雪が降り積もってしまった様ですね(;_;)
雨樋に歪みが発生してしまいますと、雨水の排水が滞ってしまうことでオーバーフロー(雨水が排水されず溢れてしまう現象)が発生してしまう事があります。
溢れた雨水はそのまま高所から地面へと落下してしまいますので、外壁の汚損や、泥濘・水溜まりの発生に繋がってしまいます。
大雪や雹が降った後には、雨樋の点検を実施されることが大切です(#^^#)
波板交換と併せて雨樋の交換工事
ご自宅のバルコニーのに備え付けられた屋根が、強風によって飛散・損傷してしまったI様より、現地調査のご依頼を頂きました!
2019年の台風被害によって波板が破損してしまいご自身で修理されたそうですが、強風によって修理した箇所が再び被害に遭われてしまったそうです(>_<)屋根に穴があいている事も問題ですが、その上部に設置されている軒樋が大きく歪んでいる事が確認出来ました。
今回は、波板交換工事と併せて雨樋交換工事もご提案させて頂き、工事のご要望を頂く運びとなりました!
まずは、雨樋と併せてそれを支えている金具も撤去した後、しっかりと傾斜を確認して金具・雨樋を取り付けていきます!真っすぐに見える軒樋ですが、雨水を流す為には当然傾斜が必要となります。
適切な傾斜でなければスムーズに雨水を排水する事が出来ませんので、職人の腕の見せ所です(#^^#)
既存の雨樋は廃盤となっていた為、セキスイ「Σ90(シグマ90)」という角樋の製品を使用させて頂きました。
波板交換と併せて、雨樋交換も完了致しました!これで、雨樋・波板屋根の「雨からお住まいを守る」という本来の重要な役割をしっかり担ってくれると思います。
美観も回復したことで、お客さまにも大変お喜び頂き幸いでした(#^^#)
雨樋とは?まとめ
雨樋は「軒樋」「竪樋」などの各部の部材によって構成されており、屋根上の雨水を地面へと効率よく排水する重要な役割を担っています!
その為、雪害・雹害などによる雨樋の損傷は、排水不良による外壁の汚損や水たまり・泥濘の発生などの被害に繋がります(>_<)
そうした被害を最小限に抑える為にも、大雪や雹が降った後には点検を実施されることが大切です!
また、定期的な点検・メンテナンスを実施する事で、雨樋を常に正常な状態に保っていきましょうね(^^♪
私達、街の外壁塗装やさんは雨樋を取り扱った施工実績も豊富にございます。
専門スタッフにより点検からお見積りの作成まで無料にて実施させて頂きますので、雨樋にご不安・ご心配事をお持ちの方がおられましたらぜひお気軽にご相談下さい!
記事内に記載されている金額は2024年03月19日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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