諏訪郡原村の別荘で屋根塗装、外壁塗装の工事が始まりました。屋根はカラー鉄板の一文字葺き、外壁は窯業系サイディングと、別荘のイメージがあまりわかない佇まいで、大き目の一般住宅といった外観です。中も見せていただきましたが、吹き抜けの大きなLDKに1階に一部屋、2階に4部屋と納戸、お風呂も普通のお家の倍以上ある大きなお風呂、こんな家に住んでみたいと思いました。そんな別荘の外装リフォームをさせていただくことになりました。
このブログでも再三ご紹介している窯業系サイディングのボードとボードの接続部分(目地)のシーリングの打ち替えから始めます。窯業系サイディングとはセメントと繊維質を混合して板状に整形した外壁材です。セメントが原料なのでそれ自体に防水性がありません。ボードの表面は塗装で、ボードの小口(断面)はシーリングで防水します。塗膜が劣化、シーリングが劣化することで防水性が失われ水害、凍害が発生します。今回はそのシーリングの打ち替えをご紹介します
古いシールの撤去の様子です。劣化状況が軽微な場合は撤去しないで上から新しいシールを打つ増し打ちという方法を取りますが、このお家のシーリングはだいぶ傷んでいて増し打ちでは補修できないと判断して、新しくシールを打つ打ち替えにしました。費用がだいぶ違うので早めのメンテナンスは大切になります。
古いシーリングを撤去したら、目地の両サイドにはみ出し防止のマスキングテープを貼ります。まっすぐ隙間なく貼ることが出来上がりの見映えに影響するので注意が必要です。マスキングテープを貼った後は、まずプライマーを塗ります。プライマーとは基材とシール材の付着をよくする下塗り材です。
プライマーを塗ったら、シール材を打っていきます。少し多めに打ってヘラで抑えて平らにします。マスキングテープの役割がお分かりかと思います。テープを剥がすとまっすぐきれいなラインが出てきます。
シールの打ち替えが終わりました。この上から塗装をするので見た目もさほどわからなくなり、シール材の保護にもなります。
この穴、何かわかりますか?
軒裏天井に空いた穴なのですが、穴をあけた犯人はキツツキです。別荘地らしい破損です。
このままでは塗装できないのでこの穴を補修しました。
穴の周りを適当な大きさにカットして、下地のベニヤを打って、ボードを打ち付けました。
この上に塗装すれば目立たなくなります。
これで塗装の準備ができました。
記事内に記載されている金額は2020年07月04日時点での費用となります。
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