屋根カバー・外壁塗装工事でお世話になりました八千代市八千代台南のO様邸も早くも3年の月日が経ちました。今年は定期点検の年ですので日本ペイントのUVプロテクトクリヤーでの外壁塗装後の変化も見ることができますが、まずは塗装を行う前の様子をご紹介したいと思います。外壁塗装工事をご検討中、サイディングの風合いを変えずに塗装したいとお考えの方は参考にご覧ください。そして我が家の塗装にクリヤー塗装ができるのか、着色塗料を使用したほうがいいのかの判断材料にお役立てください。
塗装で印象を変えたくないお住まいの外壁塗装前点検


点検当時は築11年で窯業系サイディングに目立った色褪せや傷は見当たりませんでした。工事をご検討されたきっかけは築年数も関係ありますが、訪問業者に屋根の葺き替えを勧められたからです。本当に築10年前後で葺き替え工事をしなければならないのか、また工事の必要性があれば足場仮設を行った際に外壁塗装工事も行いたいとご相談をいただきました。スレート屋根材は割れがあるものの浮きや反りも見られず塗装工事も可能だったのですが、今後のメンテナンスを考慮した上で屋根カバー工法を行うこととなりました。築浅で外壁塗装を行う場合は2パターン、クリヤー塗装か着色塗装からお選びいただきます。意匠性の高いサイディングを使用している、柄や模様を消したくない、印象を変えたくないという方にはクリアー塗装がおすすめです。しかしクリヤー塗装は既存外壁の補修もできずそのまま塗膜保護をしますので、あらかじめサイディングに傷や色あせが見られないかをチェックしておかなけれなりません。
苔やカビで隠れた劣化をチェックしましょう

通常外壁材の経年劣化が見られる場合はクリヤー塗装は出来ません。しかし苔が付着しているだけ釘が浮いているだけといった、清掃や補修をすれば改善できるものに関しては問題ありません。北側の外壁は日当たりが悪く苔・カビ・藻が付着していましたが高圧洗浄で綺麗に落とせるものであればクリアー塗装も可能です。苔が付着しているということはいくらかは外壁材が吸水し傷んでいる可能性もありますので、必ず一度清掃をして腐食していないことを確認してから塗料の選定をしましょう。
シーリング材の経年劣化「ブリード現象」


外壁材を見る限りはクリヤー塗装が可能ですが、最後のチェックポイントは目地と呼ばれるサイディングボードの隙間です。通常は雨水が侵入しないようにシーリング材と呼ばれる防水材で隙間を塞いでいますが、まれに目地部分だけ黒くなっているお住まいも見られます。シーリング材に汚れが付着し黒ずんでいることもあるのですが、目地周辺のサイディングにまで黒ずみが見られる場合は「ブリード現象」が発生しています。これはシーリング材に含まれている可塑剤が経年劣化によって染み出し、外壁材を汚してしまっていて清掃では綺麗に落とせません。つまりブリード現象が目立つ場合はクリアー塗装で隠すこともできませんので、着色塗料での塗装を行わなければなりません。今回のように外壁材がブラウンなど目立ちにくい色であれば良いのですが、イエロー・ピンク・ホワイトといった明るい色では目立ってしまいますので十分に注意しましょう。ちなみにブリード現象が発生しているということはシーリング材も劣化しているということです。必ず目地打ち替え補修を同時に行っていきましょう。
最後にバルコニーの防水層をご紹介します。繋ぎ目が確認できるシート防水ですが、経年劣化も見当たらず非常に綺麗な状態を維持していました。しばらくはシート防水の劣化で雨漏りを起こす可能性が低いため、紫外線で劣化しないようトップコートで表面保護を行っていきましょう。次回はクリヤー塗装の仕上がりと付帯部塗装をご紹介したいと思います。
記事内に記載されている金額は2019年12月05日時点での費用となります。
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