こんにちは。街の外壁塗装やさん大阪平野店の有持です。
本日は八尾市久宝寺のM様邸で屋根塗装を行いました。
スレート屋根(薄い板状の屋根材を重ねて葺いた屋根のこと)の塗装は、工程がいくつもあって「何をどの順番でやっているのか分からない」という方が多いんですよ。
今回は高圧洗浄から下塗り、タスペーサー設置、中塗り、上塗りまでの全工程を写真つきでお見せします。
M様、ご協力いただきありがとうございました。
八尾市久宝寺で屋根塗装がスタート

こちらがM様邸の屋根、施工前の状態です。
屋根全体が赤茶色に変色しているのが分かりますか。
これは苔や藻(あお・みどり色の植物性の汚れ)が屋根材の表面に広がっている状態です。
苔・藻は「見た目が汚れているだけ」と思われがちですが、実は屋根材そのものにダメージを与え続けています。
苔の根が屋根材の内部にまで入り込み、保水性が上がることで乾燥・吸水を繰り返す。
すると屋根材がどんどんもろくなり、ひび割れや雨漏りへとつながっていきます。
放置すればするほど補修コストが大きくなる症状ですので、今回のタイミングでしっかり対処できてよかったです。
まずは高圧洗浄で、表面に付着した苔・藻・旧塗膜の汚れを一気に洗い流します。

高圧洗浄の様子です。
職人が手に持っているのはロータリーノズルと呼ばれる円形の洗浄器具で、水を回転させながら噴射することで通常のノズルよりも広い範囲を均一に洗い流せます。
写真をよく見ると、洗浄済みの部分と未洗浄の部分の色の差がはっきりと分かります。
それほどの汚れが屋根に蓄積していたということなんです。
高圧洗浄は「ただ洗うだけ」ではありません。
この後に塗る塗料をしっかりと屋根材に密着させるための、非常に重要な下準備です。
汚れが残ったまま塗装しても、塗料が浮いて早期にはがれてしまうため、丁寧に時間をかけて洗い流していきます。
まず棟板金を丁寧に下処理する
洗浄が終わったら、スレート屋根の頂上部分に取り付けられている棟板金(むねばんきん)の処理に入ります。
棟板金とは、屋根の一番高い部分を覆っている金属製の板のことです。
屋根で最も雨風を受けやすい場所なので、塗装が傷みやすく、また錆が発生しやすい部位でもあります。

こちらが施工前の棟板金の状態です。
目立った錆は出ていませんが、表面の塗装が劣化してくすんでいるのが分かります。
金属部分は一度錆が発生すると、そこから急速に腐食が広がります。
この段階でしっかりと下処理と再塗装を施すことが、棟板金を長持ちさせるポイントになるんですよ。

棟板金のケレン作業の様子です。
ケレンとは、ヤスリや研磨用の工具で金属の表面を削り、細かい傷(目粗し)をつける工程のことです。
「なぜわざわざ傷をつけるの?」と思われるかもしれません。
ツルツルの金属面よりも、細かい傷がある面の方が塗料がしっかりと食いつきます。
この手間を惜しまないことが、塗装の耐久性を大きく左右するんです。
白い手袋で丁寧に板金の側面まで研磨している職人の手元、ぜひよく見てみてください。
お客様からは見えない場所ですが、こういった下処理こそが仕上がりと耐久性の土台になります。

ケレンが終わったら、錆止め塗料を塗っていきます。
白いテクスチャが板金の表面にしっかりと乗っているのが分かりますか。
金属素材専用の錆止め塗料は、今後の錆の発生を防ぐバリアの役割を果たします。
これを塗ることで、その後に重ねる仕上げ塗料の密着性もぐっと高まります。
ローラーで均一に、板金の端まで丁寧に塗り込んでいます。

棟板金の錆止め完了後の状態です。
屋根の頂上部分が白くなっているのが確認できますよ。
棟板金は屋根の中でも特に傷みやすい場所です。
こうして丁寧に下処理を施しておくことで、完成後も長く屋根を守ってくれます。
スレート屋根の下塗りとタスペーサー

棟板金の処理が終わったら、スレート屋根全体の下塗りに入ります。
写真の左側(グレーの面)が下塗り済み、右側(赤茶色の面)が未塗布の状態です。
その境界線を見るだけで、下塗りがどれだけ表面の色を変えているかが分かりますよね。
下塗りは中塗り・上塗りの「接着剤」のような役割を担う工程です。
仕上げ塗料をどれだけ良いものを使っても、下塗りが不十分だと塗料が屋根材に定着せず、すぐに剥がれてしまいます。
長持ちする塗装を実現するために、下塗りは決して省けない工程なんです。

下塗りが完了した状態です。
全面がムラなくグレーで統一されており、次の工程を受け入れる準備が整いました。
屋根全体に均一に塗料が広がっているかをこの段階でしっかり確認します。
塗り残しや薄い部分があると、その箇所だけ仕上がりが弱くなるため、この確認作業も丁寧に行います。

下塗りの後、中塗りに入る前に「タスペーサー」を設置します。
写真で職人の手が差し込んでいる黒い小さな部品がタスペーサーです。
タスペーサーとは、スレート屋根の重なり目(隙間)に差し込む縁切り部材のことです。
スレート屋根は塗装を重ねると、隙間が塗料で塞がれてしまうことがあります。
その隙間が塞がると、屋根材の内部に入り込んだ水分の逃げ場がなくなります。
内部に水が溜まり続けることで、野地板(屋根の下地の木材)の腐食や雨漏りを引き起こすリスクが高まるんです。
タスペーサーを入れることで、塗料で隙間が塞がれた後も水が適切に排出される通気ルートを確保できます。
見た目には分からない工程ですが、屋根を守るうえで非常に重要な役割を果たしています。
中塗り・上塗りで仕上げていく
タスペーサーの設置が終わったら、いよいよ仕上げの工程です。
今回使用した塗料は「ファインパーフェクトベスト」。
日本ペイント製の高耐久型屋根専用塗料で、耐久性・耐候性に優れた塗料です。
中塗りと上塗りの2回に分けて塗り重ねることで、塗膜(塗装の膜)の厚みと強度を確保します。

中塗りの施工中の様子です。
グリーン系の塗料をローラーで丁寧に塗り広げています。
写真の右側は塗布済み、左側はまだ下塗りのグレーが見えている状態です。
屋根材の一枚一枚に対してローラーをしっかり押し当て、塗料を均一に乗せていきます。
塗りムラが出ないように力加減を調整しながら進める、経験が要る作業です。
中塗りには「仕上がりの色を定着させる」と「塗膜の厚みを確保する」という2つの役割があります。
仕上がりの美しさのためだけでなく、耐久性を支える塗膜の厚みをつくるために欠かせない工程なんですよ。

中塗りが乾燥したら、いよいよ上塗りです。
上塗りは塗装の「顔」とも言える最終仕上げで、塗膜を完成させ、紫外線・雨・熱から屋根材を守るバリアの役割を担います。
ファインパーフェクトベストは高耐久型の屋根専用塗料で、長期間にわたって光沢と防水性を保ちます。
中塗りと色が近いため写真では分かりにくいですが、上塗りをしっかり重ねることで塗膜の完成度がぐっと上がります。
職人はローラーを均一なスピードと圧力で動かし、塗りムラが出ないように丁寧に仕上げていきます。
施工前後で屋根が見違えました





施工前は苔・藻で屋根全体が赤茶色に変色し、表面の塗膜もほとんど残っていない状態でした。
高圧洗浄・棟板金ケレン・錆止め・下塗り・タスペーサー設置・中塗り・上塗りと、丁寧に全工程を積み重ねた結果、深みのある美しいグリーンの屋根に生まれ変わりました。
塗料はファインパーフェクトベストを使用。
高耐久型の屋根専用塗料ですので、防水性と光沢をしっかり長持ちさせます。
M様にも仕上がりをご確認いただき、ホッとされたご様子でした。
ありがたいことに、最後まで工事にご協力いただけました。
屋根塗装のよくあるご質問
- タスペーサーって必ず必要ですか?
- スレート屋根(薄い板材を重ねた屋根)を塗装する場合、基本的にタスペーサーの設置をおすすめしています。 スレートは屋根材が何枚も重なっているため、塗装を重ねると重なり目の隙間が塗料で塞がれてしまうことがあります。 この隙間が塞がると、屋根材内部に入った水分の逃げ場がなくなります。 水分が内部にこもり続けると野地板(屋根の下地の木材)が腐食し、やがて雨漏りにつながるリスクが高まります。 タスペーサーを差し込んでおくことで、塗装後も水の排出ルートが確保され、屋根の内側を守ることができます。 費用はかかりますが、屋根の長寿命化にとって重要な工程です。
- 屋根塗装は何年に一度やればよいですか?
- 一般的なシリコン塗料の場合、10年前後が目安と言われています。ただし、今回使用したファインパーフェクトベストのような高耐久型の屋根専用塗料は、それよりも長い耐用年数が期待できます。屋根の状態や立地条件(日当たりの強さ・塩害環境など)によっても変わるため、年数だけでなく屋根の状態を定期的に確認することが大切です。「チョーキング現象(手で触ると白い粉がつく状態)」や「苔・藻の発生」「色あせ」が見られたら、塗り替えを検討するサインです。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
次回は付帯部の塗装です
屋根塗装の全工程が完了しました。
次回は付帯部(雨どい・破風板・軒天など、外壁や屋根以外の細かい部位のこと)の塗装を進める予定です。
今回の八尾市久宝寺での屋根塗装の事例が、屋根の状態が気になっている方のご参考になれば嬉しいです。
「うちの屋根も似た状態かも」とお感じになった方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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記事内に記載されている金額は2026年06月23日時点での費用となります。
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