こんにちは。街の外壁塗装やさん大阪平野店の有持です。
「外壁のひび割れが気になっているけど、どの程度深刻なのか分からない。」
同じお悩みのお客様、多いんですよ。
本日は八尾市久宝寺のJ様邸にお伺いし、現地調査を行いました。
モルタル外壁(スタッコ仕上げ)と一部窯業系サイディング(セメントを主原料とした外壁板材のこと)の組み合わせで仕上げられたお住まいです。
外から見るとライトグレーできれいな印象のお宅ですが、近くで丁寧に見ていくと、いくつか見逃せない劣化サインが確認できました。
今回の記事では、現場で確認した劣化箇所を写真つきでご紹介します。
八尾市久宝寺のJ様邸を拝見

こちらがJ様邸の外観です。
モルタル外壁(スタッコ仕上げ)のグレー系のお宅で、2階建ての戸建て住宅です。
スタッコ仕上げとは、外壁の表面に骨材(砂や石)を混ぜた塗材を吹き付けて、独特の凹凸テクスチャーを作り出す仕上げ方法のことです。
デザイン性が高く耐久性にも優れていますが、表面の凹凸に汚れや苔が入り込みやすいという特徴もあります。
遠目では清潔感のある印象のお宅ですが、調査では細部まで丁寧に確認していきます。

こちらはドローンで撮影した屋根の状態です。
屋根は普段なかなか目で見られない部分なので、こうして上から記録し、傷み具合を確認します。
今回は外壁の調査とあわせて、屋根の状態もしっかりチェックしました。確認した結果は、記事の後半「調査でわかったポイント」であらためてご報告します。

こちらは建物の側面、隣地との通路の様子です。
通路幅がかなり狭く、施工時には足場の設置や作業スペースの確保に工夫が必要な現場です。
こういった場所は見落とされやすいのですが、外壁の劣化は日当たりの悪い側面や裏面でも均一に進みます。
通路側の外壁や雨樋の状態も、しっかりと調査対象に含めています。
外壁の劣化、ここまで進んでいました
クラック(ひび割れ)の状況

外壁面に、亀の甲羅のような網目状のひび割れが走っているのが分かりますか。
これはクラック(ひび割れのこと)の中でも「亀甲クラック」と呼ばれる症状で、モルタル外壁が長年の乾燥と収縮を繰り返すことで発生します。
モルタルは乾燥に弱い素材で、水分が蒸発するたびにわずかに収縮します。
これが何十年にもわたって繰り返されることで、表面に細かな亀裂が入ってしまうんです。
問題は見た目だけではありません。
ひび割れた部分から雨水が外壁の内部にしみ込み、下地の劣化や内部の腐食につながるリスクがあります。
早めに適切な補修を行うことで、建物を長く守ることができます。

こちらは別の箇所で確認したクラックです。
縦方向に大きく走っており、先ほどの亀甲クラックよりも規模が大きい状態です。
このようにはっきり目視できるクラックは、Vカット補修(クラックをV字に削り広げてから補修材を充填する工法のこと)が必要になるケースです。
表面だけを塗料で埋めても、深部の動きに追随できずすぐに再発してしまいます。
下地からしっかり補修することが、長持ちする塗装につながる大切なポイントです。
雨だれ・苔汚れの状況

窓枠の下部に、黒い筋状の汚れが確認できます。
これが「雨だれ」と呼ばれる症状です。
雨水が窓枠のまわりを伝い、外壁面を流れることで汚れが筋状に固着してしまいます。
原因の多くは、窓枠と外壁の取り合い部分(接続部分のこと)のシーリング(防水のためのゴム状の充填材のこと)の劣化です。
シーリングが劣化して隙間ができると、そこから雨水が回り込みやすくなるんですよね。
放置していると、汚れが深く固着して落としにくくなるだけでなく、壁内への雨水浸入リスクも高まります。
今回の調査では、この部分のシーリングの状態も合わせて確認しています。
シーリングと付帯部の状況

こちらはサイディング部分の目地(継ぎ目のこと)のクローズアップです。
目地に充填されているシーリングが、やせ細って(肉やせといいます)隙間ができかけている状態が確認できます。
シーリングは新築時には弾力のあるゴム状ですが、紫外線・雨・寒暖差によって徐々に硬化し、ひびが入ったり縮んだりしていきます。
この状態で雨が降ると、目地の隙間から雨水がサイディングの裏側に回り込み、下地の木材を傷める原因になります。
次回のシーリング工事では、古いシーリングを撤去して新しいものに打ち替える「打ち替え工法」で対応する予定です。
表面に重ねて充填するだけの「増し打ち」ではなく、根本から交換することで防水性能をしっかり取り戻します。

こちらはシャッターボックス(シャッターを収納する箱型の部材のこと)の現状です。
汚れの跡と色褪せが確認できます。
付帯部(ふたいぶ:外壁以外の雨樋・シャッターボックスなど建物に付属する部材のこと)は、外壁塗装と合わせて塗装することで、建物全体の仕上がりが統一されます。
ここを塗らずにいると、外壁がきれいになってもシャッターボックスだけ古く見えてしまい、全体のバランスが崩れてしまいます。
今回の調査で付帯部全体の状態を記録し、工事の範囲に含めることを確認しました。

雨樋(あまどい:屋根からの雨水を地面に流す管のこと)の縦樋(たてどい)です。
今回は本体に割れや大きな変形は見られませんでしたが、雨樋は建物の大切な排水設備。
付帯部塗装のタイミングで一緒に塗装し、色あせや汚れを防いで長持ちさせます。

こちらは外壁の下端に取り付けられた水切り(みずきり:雨水が壁の内側に浸入しないよう外に逃がす金属部材のこと)の現状です。
上部のモルタル外壁には苔が面状に付着しており、こちらも高圧洗浄での処理が必要です。
水切りは地面に近い位置にあるため、雨水の跳ね返りや湿気の影響を常に受け続けています。
この部分の劣化を放置すると、外壁の最下部から内部への水分浸入が起きやすくなります。
塗装前の丁寧な洗浄と、状態に応じた下地処理が重要な部分です。
調査でわかった3つの重要ポイント
今回の調査で確認した内容を、3つのポイントに整理します。
1つ目は、モルタル外壁のクラック(ひび割れ)です。 亀甲状の細かなひび割れと、縦方向に走る大きなひび割れの2種類が確認されました。表面を塗るだけでは対処しきれないため、下地から補修する工程が必要です。
2つ目は、苔・汚れ・雨だれによる外壁の汚染です。 スタッコ仕上げの凹凸面に苔・カビが入り込んでおり、高圧洗浄による徹底的な下地処理が欠かせません。塗料の密着性に直結するため、洗浄は丁寧に行います。
3つ目は、サイディング目地のシーリング劣化です。 シーリングの肉やせ・破断が進んでおり、雨水浸入リスクが高まっています。次回のシーリング打ち替え工事で根本から対処します。
なお、今回ドローンで屋根の状態も確認しましたが、屋根は大きな傷みが見られず、今回の塗装工事には含めていません。当店では、状態を見たうえで本当に必要な工事だけをご提案しています。「外壁の足場を組むついでに屋根も……」と一律でおすすめするのではなく、まだ持つ部分は無理に手を入れない。それも建物と費用を守る大切な判断だと考えています。
以上を踏まえ、次回以降の施工計画を立てています。お客様にも調査結果をご説明し、ご納得いただいたうえで工事を進めてまいります。
よくあるご質問
- モルタル外壁のひび割れは、なぜ起きるのですか?
- モルタル(砂とセメントを水で練り合わせた塗り壁材のこと)は、乾燥・収縮を繰り返すことでひび割れが生じやすい素材です。 特に夏の高温と冬の低温を何十年と経験することで、わずかずつ収縮・膨張が積み重なり、表面に亀裂が入ります。 これはモルタル外壁の特性上、避けられない経年変化の一つです。 ひび割れ自体は必ずしも建物の倒壊に直結するわけではありませんが、そこから雨水がしみ込むと下地が傷み、修繕費用が大きくなってしまいます。 早めに補修・塗装することが、結果的に建物を長く守ることにつながります。
- 現地調査や見積もりは無料ですか?
- はい、現地調査もお見積もりも無料で承っています。 「まだ塗装するかどうか決めていない」「とりあえず状態だけ見てほしい」という段階でもお気軽にご連絡ください。 調査当日は、外壁・屋根・付帯部をくまなく確認し、撮影した写真をもとに劣化状況を丁寧にご説明します。 無理な営業は一切行いませんので、まずは現状を知るだけでも、ぜひお声がけください。
次回の工程とご相談はお気軽に
次回のJ様邸では、高圧洗浄とシーリング工事を行う予定です。
高圧洗浄(こうあつせんじょう)は、強い水圧で外壁表面の苔・カビ・汚れ・古い塗膜をしっかり落とす工程。この丁寧さで、塗料の密着性と仕上がりの耐久性が大きく変わります。
あわせて、劣化したシーリングの打ち替え工事も行い、目地の防水性を回復させてから塗装に進みます。
「外壁のひび割れが気になっている」「塗装の時期かどうか判断してほしい」というお客様は、ぜひお気軽にご相談ください。
お見積もり・ご相談はすべて無料です。
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記事内に記載されている金額は2026年07月16日時点での費用となります。
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