天井の雨染みと床の湿り…原因が分からない雨漏れを詳しく調査
「天井に雨染みができている」「キッチン付近の床がなんとなく湿っている」
このような症状があると、「屋根から漏れているのかな?」「外壁から入っているのかな?」と不安になりますよね。
今回は、3階建ALCビルで発生した雨漏れについてご相談をいただき、現地調査を行いました。
お客様のお話では、以前から強い雨が降った際に同じような症状が見られていたものの、雨水がどこから入り込んでいるのか分からない状態が続いていたそうです。
雨漏れは、室内に染みが出ている場所のすぐ上に原因があるとは限りません。
外から入った雨水が壁の内部などを伝い、侵入口とは離れた場所に症状として現れることもあります。
そこで今回は、外壁やサッシ周り、屋根との取り合い部分を確認したうえで、レインボービューシステムを使用した散水調査を行い、実際の雨水の侵入経路を詳しく調べました。
🔍今回のポイント
雨漏れしている場所だけを見るのではなく、建物外部から室内まで水がどのように移動しているのかを確認することが大切です。
屋根と外壁の取り合い部分に汚れや劣化跡を確認 🔍


まずは建物の外側から、雨水が入り込みそうな箇所を一つずつ確認していきました。
屋根と外壁が接する部分、特に庇や出窓の上部には汚れや経年劣化の跡が見られます。
こうした部分は建物の形状上、外壁や屋根を流れてきた雨水が集まりやすく、防水処理が劣化すると雨水の侵入口になりやすい場所です。
今回も、雨水が滞留しやすい状態が疑われる箇所があり、雨漏れとの関連を詳しく確認する必要がありました。
この状態のまま雨水の浸入が続けば、表面だけではなく建物内部の下地まで水が回り、劣化範囲が広がる可能性があります。
室内に症状が出ている場合には、見た目の汚れとして終わらせず、防水状態まで確認することが重要です。
🔍今回のポイント
屋根と外壁の取り合い部分は雨水が集まりやすいため、雨漏れ調査では注意して確認するポイントのひとつです。
💡ワンポイント
建物の角や出窓上部など、部材同士が接する場所は防水処理が重要になります。見た目に大きな破損がなくても雨水が入り込むことがあります。
ALC外壁の目地・サッシ周りにも防水性能の低下が見られました 🏢

続いて確認したのは、ALC外壁の目地とサッシ周辺です。
現地では、目地やサッシ周りに施工されているシーリング材に硬化やひび割れなどの経年劣化が見られ、防水性能が低下している状態でした。
ALCの建物では、外壁パネル同士の継ぎ目となる目地の防水性がとても重要です。
シーリングが劣化して隙間ができると、雨が降った際に外壁表面を流れてきた水が内部へ入り込む原因になることがあります。
特に今回確認した箇所の中には、形状的に雨水が集まりやすい部分もありました。
防水性能が低下した状態をそのままにすると、外壁内部へ雨水が入り続け、壁内部の下地などにも影響が広がる可能性があります。
🔍今回のポイント
ALC外壁では外壁表面だけではなく、目地やサッシとの境目まで確認することが雨漏れ原因を探すうえで重要です。
💡ワンポイント
シーリングのひび割れや硬化は、築年数が経過した建物で見られやすい症状です。雨漏れが起きる前のメンテナンスも大切です。
レインボービューシステムによる散水調査を実施 🌈💧


外観から雨水の侵入口として疑われる場所を確認した後、レインボービューシステムを使った散水調査を行いました。
今回のように雨漏れ原因の候補が複数ある場合、外から見ただけでは「ここが原因」と断定するのが難しいことがあります。
そこで、薬剤を混ぜた水を疑わしい箇所へ散水し、室内側からブラックライトを照射して反応を確認します。
これによって、通常の目視確認だけでは分かりにくい雨水の侵入経路を確認することができます。
実際に調査を進めた結果、外部の2箇所から室内側へ水が浸入していることを確認しました。
原因を確認しないまま補修を行うと、別の場所から雨水が入り続けて再発する可能性があります。
今回のように実際の水の動きを確認することで、補修すべき場所をより具体的に絞り込むことができます。
🔍今回のポイント
外観だけで雨漏れ原因を推測するのではなく、散水調査によって実際に水が入っている場所を確認しました。
💡ワンポイント
何度補修しても雨漏れが再発する場合には、補修前に雨水の侵入経路そのものを調査することも重要です。
室内の床下・壁内部・天井で発光反応を確認 🔦


外部から散水した後は、室内側で水がどこまで到達しているのかを確認しました。
ブラックライトを使って調査したところ、キッチン床下・壁内部・天井部分でレインボービューによる発光反応が確認されました。
さらに、その位置は外部で確認した侵入箇所とつながる場所でした。
これによって、外から入り込んだ水が建物内部を伝い、室内側まで到達していることが分かりました。
雨漏れは天井にできた染みだけを見ると小さな被害に感じることがありますが、実際には壁の内部など、普段見ることのできない場所まで水が回っているケースがあります。
その状態を長期間放置すると、カビや内部の劣化につながる可能性もあるため、表面だけではなく水が通った経路まで確認することが大切です。
🔍今回のポイント
キッチン床下・壁内部・天井の反応を確認したことで、「どこから入り、どこまで水が到達しているのか」を把握することができました。
💡ワンポイント
室内の雨染みは、あくまで雨漏れの「出口」である場合があります。原因を解決するには、建物外部にある「入口」を見つけることが重要です。


雨漏れの原因に合わせた防水補修をご提案 🔧


今回の調査結果から、外壁目地やサッシ周辺、屋根と外壁の取り合い部分に見られる防水劣化への対策が必要と判断しました。
そのため、劣化している箇所への防水処理を行うとともに、サッシ周りや外壁目地のシーリング補修、さらに屋根・外装を含めた雨漏れ対策をご提案しています。
今回のポイントは、雨漏れしているからといって建物全体をむやみに壊したり、原因が分からないまま広い範囲を補修したりするのではないことです。
レインボービューシステムによって雨水の侵入経路を確認できたため、原因となっている場所を把握したうえで必要な部分へ対策を行うことができます。
一時的に雨水を止めるだけではなく、同じ場所から雨漏れを繰り返さないよう、再発防止まで考えた補修を進めることが大切です。
🔍今回のポイント
雨漏れ原因を特定したうえで、サッシ周り・外壁目地・屋根との取り合いなど、それぞれの劣化状態に合わせた補修を検討します。
💡ワンポイント
雨漏れ修理は「とりあえず塞ぐ」だけでは再発する場合があります。侵入口を確認してから補修方法を決めることが重要です。
雨漏れは小さなサインを見逃さないことが大切です 🏠✨
今回は、3階建ALCビルで発生していた雨漏れについて、外部調査とレインボービューシステムによる散水調査を行いました。
調査前は、「天井に雨染みがある」「キッチン付近の床が湿る」という室内側の症状しか分からない状態でした。
しかし詳しく調べることで、外壁目地やサッシ周辺、屋根と外壁の取り合い部分に防水性能の低下が見られ、さらに実際に外部から入った水が床下や壁内部、天井まで到達していることを確認できました。
雨漏れは、症状が現れたり消えたりすることもあります。
そのため、「今は乾いているから大丈夫」と思ってしまうこともありますが、建物内部では水の影響が続いている可能性があります。
天井の小さな染みや、雨の日だけ感じる床・壁の湿りなど、少しでも気になる症状があれば早めに確認しておくと安心です。
「まずはどこから雨が入っているのか知りたい」という段階でも大丈夫です。
現在の建物の状態を確認し、必要な補修があるのかを知ることから始めてみてはいかがでしょうか。
🔍今回のポイント
雨漏れは、見えている雨染みだけでは原因を判断できません。外部と内部の両方を確認することが、再発を防ぐための第一歩です。
💡ワンポイント
雨漏れは早い段階で原因を特定できれば、被害が広がる前に補修方法を検討しやすくなります。
記事内に記載されている金額は2026年08月21日時点での費用となります。
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