外壁や屋根の色を選ぶのは楽しい一方で、非常に重要な決断です。
「どんな色にしようかな？」と考える一方で、「選んだ色が似合わなかったらどうしよう？」や「イメージチェンジは正しい選択なのか？」という不安もありますよね。 失敗や後悔を避けるために、色選びのコツとポイントをご紹介します。また、最近人気のある色もチェックしましょう！
塗料の色を選ぶとき、多くの人は写真やサンプルなどを参考にするでしょう。家族と話し合いながら色の候補を絞り、やっと決めた色…。なのに、実際に塗ったときに「イメージと違う！」という失敗はよくあります。この失敗が起こる主な原因は人間の目の特性、つまり「錯覚」によるものです。そこで、目の特性について事前に知っておくことで失敗してしまう可能性を下げることができます。
しかし困ったことに、多くの場合、まずは「小さい色見本の比較」で色の選択を迫られてしまいます。たった数センチほどの面積の色決めでは、おそらく暗めに見える色がほとんどでしょう。それよりも大きな塗り板等のサンプルもありますが、実際の塗装面積とは比べものにならないほどの小ささなのです。
ただ、気をつけなければならない点もあります。それは、もともとの色が暗めの色である場合です。面積効果では、黒やグレーなどの暗い色は、大きな面積に塗ることで余計に暗めに感じます。他の色とは逆の反応がおきてしまうわけですね。他にも色の感じ方は見る対象との距離によっても変化します。
たとえば、どちらかに落ち着いた色味を塗り、隣に明るくハッキリした色を塗ると、通常よりもかなり鮮やかに感じます。
そのため、落ち着いた色と明るい色のツートンカラーにするなら、明るい色の方をワントーン暗めにしてみましょう。
また、「落ち着いた色＋暗めの色」にする場合は、それがかなり暗く感じることがあります。そこで、ワントーン明るいものを選ぶことで、実際の塗装とのギャップがなくなるでしょう。
光の種類には“赤色”や“青色”などがあります。それらは波長が異なり、赤い色の方が長い波長です。短い波長の青色の光は散乱が強く、昼にはあちこちに散乱するので“青”に見えるのです。
一方、朝や夕方の太陽の角度は地平線に近く低めとなるため、赤やオレンジの色の方が地上に届きやすくなります。青い光は障害物にぶつかって散乱されて弱まるので、地上に届くことがありません。それが夕焼けと呼ばれる、赤い景色です。これら、青空や夕焼けの現象をレイリー散乱と言います。
ただ、人によって目の色も異なります。色の感じ方はそれぞれ個体差があるため、同じ色を見たときにすべての人が同様の感覚となるかと言えば、そうとも言いきれません。色を決めるときには、家族みんなで話し合って、決めていってはいかがでしょうか。
同じ場所で同じ風景を見たとき、「春から秋」に比べて「冬」では物足りない、殺風景という感じがしますよね。これは、春と夏には色とりどりの花が咲き、秋には葉っぱが色づき、カラフルになるのに対し、冬になると葉っぱが落ち木の枝だけとなり、無彩色と言われる色となってしまうからです。
お住まいの塗装で選べる塗料の色は、バリエーションが豪富です。昔と比べると、カラフルな色合いも選べるようになっています。ただ、「街の景観に調和できる色か」という観点で選ぶことも大事です。
ご自宅の塗り替えでは、「自分の好きな色で塗りたい」と奇抜な色を選ぶ方もいらっしゃるかもしれません。しかし、原色や明るすぎる色、暗すぎる色は避けるべきでしょう。ご近所のお住まいを少し眺め、同じような色合いの方が調和する可能性が高いです。
しかし、別の意味で凝視してしまうのは、色味の奇抜な威圧感のある家ではないでしょうか。こちらは、好印象とは言えず、あまり良くない意味で目立ってしまうものです。お住まいの外壁の色としては、避けた方がいいでしょう。
外壁には、砂や土などの「茶色・黄土色」の汚れ、苔や藻、カビなどの「緑色・薄茶色」の汚れが付着します。原色や明るい色、暗すぎる色では、これらの中間色と言われる汚れが目立ってしまうのです。
アイボリーやベージュ、グレーなどの外壁の方が、汚れは目立ちにくいでしょう。
ヨーロッパと言えば、建物の色彩や建物の規模の統一感があって素晴らしい街並みです。
色相環の基本の配色方法には、補色と言われるものがあります。これは、反対側に位置している色同士の配色です。たとえば「赤」の場合、反対色が「緑」となり、それが補色の関係になります。ただ、明るさが同じ反対の色同士を並べると、派手な印象となるでしょう。
見え方は人それぞれですが、場合によっては“ハレーション”といって目がチカチカする現象を起こすこともあります。一般的なお住まいではあまり好まれない色の組み合わせで、不向きと考えられています。ただ、企業のロゴなどではいい意味で「目立つ」こともあり、ハレーションを微妙に感じさせない配慮をすることもあります。
補色の組み合わせは、スポーティーな雰囲気を備えているので、企業のロゴのほか、スポーツウェア、レーシングカーなどにも使われることも多いです。
☑ 色同士の相性がよくない
☑ 2色の塗装配分に問題がある
☑ 外壁と付帯部との色の組み合わせがいまいち
などにより、ツートンカラーに失敗しまうことがあります。これらは、事前に色のイメージをしっかりと確認しておくことで防ぐことが可能です。
また、「汚れを目立たせたくない」というときは、前述したようにベージュやグレー、グリーンを選べば、砂埃や苔、藻と同化しやすく、目立ちづらくすることができます。
また、色によっては、虫除け効果が期待できることも。虫は「紫外線を反射する色」に群れる傾向があります。そのため、白や黄、青色は虫が集まりやすい色と言えるでしょう。紫外線を反射しにくいのが灰や茶、赤色などで、虫除け効果が期待できます。ただ、明かりがついた夜の街灯にたくさんの虫が集まっている光景から分かるように、部屋の照明や外の門灯などには集まることを理解しておきましょう。
同じ色でも「艶の有無」で見え方がだいぶ異なります。ワックスをかけた車のようにピカピカしているのが“艶あり”です。仕上がり後は、光の反射により輝きます。一方、艶消し塗料はマットな仕上げの”艶なし“です。塗料のなかには、「艶ありのみ」「艶消しのみ」のほか、7分・5分・3分艶と調整が可能なものもあります。
また、汚れにくさで比較した場合は艶有の塗料に軍配が上がります。色の組み合わせや配色などは、事前にカラーシミュレーションでイメージを掴んでおくことが可能ですが、艶に関してのイメージはできません。
見本板で実際に触れて質感をチェックしたり、光がどのように反射するのかもチェックしておきましょう。
外壁の塗装色はたくさんありますが、実は外壁にもトレンドが存在します。ただ、トレンドよりも安定して人気の高い色をご希望される方には、淡色カラーである「ベージュ」「アイボリー」「ブラウン」「グレー」などがオススメです。
汚れもあまり目立たないのはもちろん、人気色ということもあり、ご近所さんでも見かけることが多いでしょう。上品な外観で、飽きも感じさせません。
近年、キューブ型住宅や軒ゼロ住宅といった住宅が増加傾向にあります。スタイリッシュでモダンな印象にするため、ホワイトやブラック、ネイビーの塗料を選ぶ方もいらっしゃいます。ホワイトやブラックで統一し、高級感や上品さを演出している方も多いでしょう。どのような印象のお住まいに仕上げるのか、付近の住宅の雰囲気や快適性なども考えながら色を選んでいきましょう。
また、外観の色は「建物の形状」や「コンセプト」などでも似合う色が変わってきます。前述したように、スタイリッシュな形状の家ならば、ブラックやネイビーなどの濃い色もお住まいにフィットする色です。海外風の家なら、原色や明るい色も全体的にまとまりを感じられるでしょう。より確実に、思い描いた通りのデザインを叶えるため、是非カラーシミュレーションをご活用くださいね。
地域によって緯度が変わりますが、これは太陽光の届き方にも影響しています。
赤道に近い場所では、太陽はほぼ真っ直ぐ照り注ぎます。しかし、北極や南極付近なら、拡散した太陽光が届くのです。このような太陽光の降り注ぎ方によって、どんな色が美しく見えるかが異なります。
例えば、日本で南に位置する沖縄。太陽がきらきらと光り、海の青が鮮やかに見えますよね。ハイビスカスやブーゲンビリアなどの明るく原色に近い花もはっきりと美しく感じられるでしょう。
一方、北に位置する北海道なら、ラベンダーやスズラン、コスモスなどの寒色系の色の花が映えます。
日本のなかでも北海道は北欧に近い太陽光の明るさです。周りと調和するような落ち着いた色味がいいでしょう。また、鮮やかな原色も太陽光の明るさを赤道と比べたときに45という半分以下の東京では落ち着かず浮いた雰囲気となってしまいます。
また、季節によっても太陽光の明るさは異なります。鮮やかな色を東京で採用する場合は、夏の方がより綺麗に見えると感じていただけるのではないでしょうか。
お住まいを大切に保つための塗装メンテナンス。頻繁にやり直しができないものですから、後悔しないようにと慎重に色選びをされるのではないかと思います。
特に、初めてのメンテナンスのときは「どんな塗料があるか分からない…」「選んだ色で塗って失敗しないだろうか」などの不安も大きいかと思います。
2回目の塗装メンテナンスだとしても「今回はまったく別の色を選ぶべきか」「このタイミングで塗ってもいいのか」「まだ塗らなくてもいいのではないか」など、初回とは違った悩みがあるかもしれません。
塗装をするとき、「コストはどのくらい？」「どんな塗料で塗るの？」「色はどんな風に選ぶの？」といった疑問はつきものです。塗装や色選びのことでお悩みの際は、街の外壁塗装やさんにご相談ください。
点検・お見積りは無料で行っております。お客様の塗装が成功するように、カラーシミュレーションや施工事例を見ながらご提案させていただきます。お客様が塗装を行ってよかったと思っていただけるよう、しっかりとサポートいたします。外壁塗装、屋根塗装のことは街の外壁塗装やさんにお任せください！
