私たち街の外壁塗装やさんへご相談をいただく中で、外壁材が「モルタル」というお客様も多くいらっしゃいます。「モルタル」という言葉を聞いたことがある方は多いかもしれませんが「リシン吹き付け」や「リシン仕上げ」については、ご存じないかもしれません。今回は、モルタル外壁の「リシン仕上げ」について簡単に解説します。
リシンとは?
リシンとは、モルタル外壁の仕上げ材として用いられている表面化粧材です。骨材(細かく砕いた石や砂)に、樹脂やセメント、着色剤などを混ぜたものです。簡単にどんな外壁かというと・・小学校や公民館、マンションなどに使われているザラザラした外壁です。校舎に寄りかかった時に、制服やジャージが白くなってしまった記憶はありませんか?この「白くなる」というのがチョーキングと呼ばれる、外壁のメンテナンスサインの1つです。
リシン吹き付け仕上げのメリット
最も一般的な施工方法は「リシンガン」と呼ばれるガンを用いて外壁に吹き付ける手法です。「リシン吹き付け」は、表面がザラザラとした凹凸のある仕上がりになります。リシンは、透湿性・通気性に優れており、湿度を溜め込まずに外に逃せるので、壁面の耐久性アップにつながります。また、リシン吹き付けでの仕上げ工事は、ほかの外壁仕上げや塗装工事に比べ、比較的安価な仕上げ材ということもあり、新築住宅によく使用されてきました。そして、艶を抑えた落ち着きのある仕上がりとなり、違った模様となるので、デザイン性が高く、高級感ある壁を作る事ができます。
リシン吹き付け仕上げのデメリット
リシンの吹き付け工法では、どうしても塗膜が薄くなるため、ヒビ割れしやすいというデメリットがあります。骨材に混ぜる樹脂は、アクリル樹脂が主成分のため、耐久性が低く、耐用年数は6~8年程となっています。モルタル外壁のヒビ割れは、太さによって補修方法が異なります。髪の毛のように細い0.2mm以下の「ヘアークラック」の場合、塗装メンテナンスであれば弾性のある下塗り材で埋まるので特別な処置は必要ありません。0.3㎜以上の「劣化によるヒビ割れ」の場合は、V型に削り内部まで補修が必要な場合もあり、大規模な修繕になってしまう可能性もあるため早めの対処がおすすめです。塗料に弾力性をもたせることでヒビ割れを防止しやすくした弾性リシンもあります。
苔や藻・カビや汚れの付着は、モルタルに限らずサイディングにも発生する問題ですが、リシン仕上げの場合、表面が凹凸でザラザラしている分、そこにホコリや水垢が溜まり、どうしても汚れやすくなります。苔や藻、雨筋などの汚れが目立つと美観を損なうだけでなく、水分を含み塗装や外壁の耐久性を損なう原因にもなります。築浅の建物でも、陽あたり、風通し、庭の環境により苔は発生します。
チョーキング現象が起こっていたり、耐用年数を超えていたりする場合には、外壁塗装によるメンテナンスをおすすめします。塗装前に、高圧洗浄で苔や汚れを落とし、ヒビ割れなどの補修をしてから塗装を行うことで、また綺麗な外壁に蘇ります。
<参考価格>
外壁塗装・・シリコン塗料使用の場合598,000円(税抜き)~
※総二階、25坪まで
足場代・高圧洗浄・付帯部塗装・計3回塗りが含まれます。
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記事内に記載されている金額は2022年03月16日時点での費用となります。
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