梅雨入り間近となりましたが、梅雨とは関係なくゲリラ豪雨だったり、連日雨が続くことがあります。強風を伴う雨や、雨量が多く長い時間ふった場合、雨漏りでご相談いただく件数が増える傾向があります。雨漏りは屋根からというイメ―ジがありますが、外壁やベランダ等、屋根以外から雨水が浸入していることも多いのです。今回は、外壁から雨漏りが発生した場合について簡単に解説いたします。
外壁からの主な雨漏り原因(箇所)
雨漏りは、天井やクロスに染みが出来て気づいたり、いきなりポタポタ・じわじわ等、水が出てきて驚いてしまうこともあります。外壁から雨漏りをしているかどうかは、まずは専門家に点検を依頼されることがおすすめです。外壁からの主な雨漏り原因(箇所)は・・・
●外壁の破損・・何かがぶつかった(人的なものや飛来物など)
●モルタル外壁のクラック・・太さ3㎜以上のヒビ割れ
●目地等のシーリング材劣化・・ヒビ割れを放置しておくと→剥離→破断→欠落に繋がります
●幕板の劣化・・幕板自体の劣化や、シーリング材の劣化
●水切り板金のサビや劣化・・異素材がぶつかるところ(外壁と屋根の取り合い部分等)
外壁のクラック/シーリングの劣化
幕板/水切り板金(雨仕舞)
幕板は外壁の上から取り付けられているため、外壁と段差が出来ます。外壁伝いに流れてくる雨水などが幕板上部に溜まりやすく、腐食など傷みやすく、雨漏りに繋がるケースもあります。幕板部分に使用されているシーリングの劣化も注意が必要です。定期的な点検により、傷んでいる部分の早期発見・早期補修が大切です。外壁(2階)と下屋根(1階)・庇(ひさし)や基礎部分など、外壁材と異なる部材が垂直に出合う「取り合い」部分からの雨水浸入を防ぎ、正しく排水させるための工夫/施工(雨仕舞)をしています。金属板で出来ている水切り板金は、雨水や湿気等に触れる役割をしているため傷みやすいです。また、基礎部分の水切りは、物がぶつかる等で凹みや破損してしまう場合もあります。破損や傷みを見つけたら、早めの補修が大切です。
記事内に記載されている金額は2022年05月28日時点での費用となります。
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