雪の降る地域に住む方にとって、冬は暖房器具をフル稼働させ、快適な生活を送る季節です。
しかし、一方で、雪国特有の悩みとして「すが漏れ」があります。
本記事では、すが漏れについてや対策を紹介します。
□すが漏れとは?
「すが漏れ」とは、雪が屋根に積もり、溶け、再凍結することで発生する水漏れのことを言います。
東北地方の方言で「すが」は「氷」を意味し、雪が屋根に積もって溶け、再凍結することで氷となり、その氷が屋根の隙間から室内に水が侵入する現象を指します。
1:すが漏れの発生メカニズム
すが漏れの発生には、室内の暖房による熱が大きな役割を果たしています。
屋根に積もった雪は、室内の熱によって徐々に溶け始めます。
しかし、夜間や日中の寒さで再び気温が下がると、溶けた水は屋根の隙間や軒先に溜まり、氷へと再凍結します。
この再凍結した氷が、屋根の隙間を塞ぎ、水の流れを阻害します。
そして、さらに溶けた水が氷に流れ込み、水圧が高まると、屋根の隙間から水が室内に侵入してしまうのです。
2:すが漏れの原因
すが漏れは、主に以下の原因によって発生します。
・屋根の劣化
屋根材の劣化や破損により、雪が侵入しやすくなる。
・屋根の勾配
屋根の勾配が緩いと、雪が長期間滞留し、溶けやすく、再凍結しやすくなる。
・天井断熱の不足
天井断熱が不足していると、室内の熱が屋根裏に伝わりやすく、雪が溶けやすくなる。
3:すが漏れの発生しやすい時期
すが漏れの発生しやすい時期は、気温が氷点下とプラスを繰り返す冬場です。
特に、昼間は暖かく、夜間は冷え込む日が続く時期に発生しやすい傾向があります。
□すが漏れを防ぐ対策方法
すが漏れを防ぐためには、屋根のメンテナンスや断熱対策など、様々な対策が必要です。
1:屋根の塗装メンテナンス
屋根の塗装は、防水効果を高め、雪が侵入しにくくする効果があります。
そのため、定期的な塗装メンテナンスを行うことが重要です。
2:屋根の勾配
屋根の勾配を急にすることで、雪が滞留しにくくなり、溶けにくく、再凍結しにくくなります。
雪の多い地域では、屋根の勾配を急にすることを検討しましょう。
3:天井断熱
天井断熱を行うことで、室内の熱が屋根裏に伝わるのを防ぎ、雪が溶けるのを抑制します。
□まとめ
すが漏れは、雪国に住む人にとって、冬場に発生しやすい厄介なトラブルです。
しかし、適切な対策を行うことで、すが漏れを防ぐことができます。
この記事では、すが漏れの原因と対策方法について解説しました。
すが漏れを防ぎ、快適な冬を過ごすためにも、定期的な屋根のメンテナンスや断熱対策など、適切な対策を講じることが重要です。
記事内に記載されている金額は2024年09月02日時点での費用となります。
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