新築やリフォームを考えている方のなかには、外壁の色に悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
特に、外壁を濃い色にしたいという方も多くいらっしゃいます。
しかし、濃い色の外壁がもたらすデメリットと、失敗しないコツについて、この記事で解説します。
濃い色の外壁で後悔しないためにも、ぜひ参考にしてみてください。
濃い色の外壁はもちろんメリットもあるものの、以下のようなデメリットもあります。
1つ目は、色褪せが目立つことです。
濃い色は、その鮮やかさゆえに色褪せが非常に目立ちます。
「チョーキング現象」と呼ばれる、白い粉が現れることがあります。
この現象は、外壁の防水性が低下しているサインでもあり、家全体にとってもリスクです。
そのため、色褪せを防ぐための工夫が必要とされます。
2つ目は、汚れや劣化が顕著に現れることです。
濃い色の外壁は、汚れや劣化が特に目立ちます。
これは、外壁の美観を損ねるだけでなく、家の価値自体も下げてしまいます。
長期間美しい状態を維持することが難しく、その点について理解しておく必要があります。
3つ目は、近隣との調和が難しいことです。
濃い色の外壁は、近隣の家との調和を取るのが一筋縄ではいきません。
特に日本の住宅地では、淡い色が多く用いられています。
そのため、濃い色を選ぶと、周囲とのバランスが崩れる可能性が高いです。
4つ目は、塗料のコストが高いことです。
濃い色の塗料は、一般的に高価です。
これは、色を作るための顔料が多く必要とされるためであり、予算内での計画が必要となります。
濃い色を選ぶときは、以下のコツを意識して選ぶと良いでしょう。
1つ目は、色分けを工夫することです。
濃い色は、全面に使うと圧迫感が出ることがあります。
例えば、1階と2階で色を分ける、玄関部分だけに濃い色を使うなど、色分けを工夫することが有効です。
2つ目は、原色よりも薄い色を選ぶことです。
原色は個性的ですが、その主張が強すぎる場合があります。
ワントーン薄い色を選ぶことで、より調和の取れた外観になるでしょう。
3つ目は、塗料は気候の変化に強いものを選ぶことです。
濃い色は色褪せや劣化が目立つため、耐候性の高い塗料を選ぶことが重要です。
フッ素塗料や無機塗料などがおすすめです。
4つ目は、艶消し塗料を選ぶことです。
濃い色は艶が気になる場合があります。
艶消し塗料を選ぶことで、より落ち着いた外観になります。
外壁の濃い色は美しく仕上がるのと引き換えに多くのデメリットがあります。
しかし、それらのデメリットを知り、適切な対策を講じることで、理想の外観を手に入れられるでしょう。
この記事が、外壁の色選びで後悔しないための一助となれば幸いです。
記事内に記載されている金額は2023年11月06日時点での費用となります。
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