軽視しないでほしい目地のシーリング
外壁のシーリング(コーキング)をご自身で打ち替える方に多いのが
シーリングの重要度をあまり理解していない、たかがシーリングでしょ!
というお考えの方が多いという印象を受けます。本当はそんなことないんです・・・
外壁やサッシ廻りのシーリングはお家を守るうえでも非常に重要です。
シーリングのひび割れや剥離部分からはあっという間に水が侵入し
そのまま放置していると外壁内部が腐食してしまう事も少なくありません。
本来ならば業者に任せるのが一番いいのですが、
どうしてもご自身でやりたい!という方に
今回はセルフでも失敗しないポイントと良く見られる注意点をご紹介します。
シーリングを打ち替える際の手順
まずはシーリングを打ち替える際の手順を順番に見ていきましょう。
①既存シーリングの撤去
現状のシーリングがこんな状態であったとします。
まずはこの古いシーリングをキレイにしっかりと撤去しなければなりません。
撤去する時はカッターを使用し切れ込みを入れて、
手で引っ張ると比較的簡単に取れる場合が多いですが
もうすでにボロボロの状態になっている場合や
3面接着と言われる接着方法で施工されている場合などは
少し撤去に手間がかかるかもしれません。
どうしても取れなかったらホームセンターなどに売られている
コーキング取りという器具があるのでそれを使用しても良いでしょう。
このようにペリペリと取れることの方が多いと思います。
手で剥がしにくい場合はラジオペンチなどを使用すると良いでしょう。
撤去時の注意点!
撤去時に見落とされがちな重要な注意点です!
シーリング材を全て撤去できたらそれで終了。と思っている方が多いですが
外壁にこびりついたシーリング材をしっかりとそぎ落とすことが大切なんです。
基本的に一般の方がご自身で撤去する場合は
一回でキレイに剥がせることはほぼないでしょう。
その為写真で赤いラインを引いてある部分に
こびりついた既存シーリングをそぎ落とします。
カッターでガリガリすれば撤去できますが
あまりやりすぎたり、力が強すぎると外壁材を削ってしまったり、
傷を付けてしまうのであまり乱暴にやらないように注意しましょう。
撤去したらバックアップ材と呼ばれるものが見えてきますが、
このバックアップ材もあまりにもボロボロの場合は交換した方が良いですが
基本的にそこまでボロボロになっていることは少ないと思いますので説明は省きます。
②養生作業
さて、ここもセルフで行われてる方は省きがちな手順の養生作業です。
この養生は
①外壁に打ち込むシーリング材が付着するのを防ぐ
②キレイにシーリング材を充填させる
この2点のために行います。
この養生をしている場合としていない場合では仕上がりに大きな差が出ます。
シーリングを打つ際の養生は「マスキングテープ」で行います。
曲がったりしないように慎重に丁寧に行いましょう。
この時に充填させる部分(内側)までテープを入れ込んで貼らないように注意。
最後に清掃用の刷毛で
撤去したシーリングの削りカスやゴミを払い落としキレイにします。
③プライマーの塗布
次にシーリング材の密着性を高めるためのプライマーを塗ります。
これは刷毛で塗っていきますが、
プライマーを塗らずにシーリング材を打ち込むのはやめましょう。
プライマーは必ず使用するシーリング材に合ったものを使用してください。
シーリング材を買うときにホームセンターなどで
「どのプライマーが良いのか」聞きましょう。
シーリング材の選び方については後ほどご説明します。
この際に刷毛もプライマーを塗るのに適したものを使用しましょう。
このプライマーは無色透明です。
乾くとどこまで塗ったか分からなくなりますのでプライマーを塗ってから
「30分以上・当日以内」にシーリング材を充填させましょう。
詳細は使用する材料の説明、注意書きを良く読んで確認します。
④シーリング材の充填
いよいよシーリング材を充填していきますが、どんなシーリング材を選べばよいのでしょうか?
色々説明するとややこしくなってしまうと思いますので結論からお伝えしますね。
「低モジュラス・ノンブリード(NB)」と表記してある
ウレタンか変成シリコンの物を使用しましょう。
このままホームセンターの方に伝えたら
それに該当するシーリング材を持ってきてくれるでしょう。
その際にこれに使用するプライマーと刷毛もお願いします!
というのが分かりやすくて安心ですね。
いまはホームセンターにもプロが材料を買いに来ることも多く
その為シーリング材だけでもかなりの種類と量があります。
なので店員さんに聞くことをお勧めします!
コーキングを購入する際は「コーキングガン」も購入するのを忘れないでください。
コーキングガンがないとシーリングは打ち込めません。
充填する際の注意点はしっかりとシーリング材を充填させることです。
生クリームを絞り出す感覚というのが分かりやすいでしょうか・・・?
充填させるシーリング材が足りないと剥離しやすかったり、
バックアップ材が見えてきたりと
施工不良が表れやすいので、
シーリングはケチらずしっかりと充填させることを意識します。
↑シーリングガン
↑シーリング材
シーリングガンにシーリング材をセットして打ち込みます!
⑤充填したシーリングの表面を均す
シーリング材を充填した直後は写真の様に汚いです。
これをヘラなどで、内部に空洞が出来ないように圧迫し
さらに表面がキレイに平らになるように均していきます。
ヘラで均している写真です。
このヘラも弾力性のあるものを選びましょう。
シーリング打ち替え完成写真
シーリング打ち替えが終了した段階の写真です。
ヘラで均したらすぐにマスキングテープを剥がしていきましょう。
打ち込んだシーリング材が硬化し始めるとややこしいです。
マスキングテープの撤去
シーリング材を均したらすぐにマスキングテープの撤去をします。
マスキングテープを撤去する際は普通に手で剥がしていっても問題はありません。
ですが事前に段ボールを筒状にしてそこにビニールを巻いた物
を作っておくと写真の様に、ビニール部分にマスキングテープを
くっつけてくるくる回しながら撤去できるので非常に楽ちんです!
せっかく自分で打ち替えたのに撤去されてしまった・・・
せっかく自分で目地を打ち替えたのに、
「塗り替えの時に撤去されてしまった。」
なんて方も少なくないと思います・・・
ですがそれは勿論、意地悪で撤去しているわけではなく
表面がしっかり均されていない・シーリング材の充填不足、
ノンブリード(NB)のシーリング材を使用していなかった等々
様々な不具合が生じる可能性がある、塗替えが行えない理由がある為です。
そういったことが多いのであまりセルフで目地を打ち替えるのを
お勧めしている業者は少ないんだろうなと思います。
この目地シーリングは現場調査に伺ったお宅の方がご自身で打たれたものです。
まず外壁が白色に近い色で目地がグレーは目立ちますのでNGです。
塗り替え時に濃い色で塗るならまだセーフですが、
淡い色で塗る場合は透ける可能性もあるので目地は外壁と合った色を使用します。
充填したシーリング材も足りないかなと思います。
多分厚み不足で最後に均してもキレイに均せなかったんだろうと推測されます。
こうした部分のシーリングは塗り替えを行う際に撤去します。
自分でやるか業者に頼むか迷ったら?
文字で行動を説明することはとても難しいです。
ここまで読んで自分で行う自身が無くなってしまった方は、
弊社では【点検、調査無料・お見積り無料】
契約しなくても現場調査費等は一切いただいておりません!
どんな些細なことでもお気軽にお問い合わせください。♪
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0120-920-841
記事内に記載されている金額は2019年03月30日時点での費用となります。
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