こんにちは長野です。
いつも通っている通勤路のブロック塀にこの様な張り紙を見つけました。
何のことかちょっと気になって調べてみると今治市の都市建設部道路課が道路際に建てられたブロック塀の点検を順次しているようで、その点検のポイントは6つあるようです。
ブロック塀に関する基準はコンクリートブロック塀設計基準というのもありますが、以下に挙げるのは建築基準法の仕様基準です。
1、塀は高すぎないか。
ブロック塀の高さは地面からブロックの天端まで最大で2.2mと決められています。
これはブロック塀だけの高さではなく、下の基礎の高さも含まれます。
2、塀の厚さは十分か。
塀の厚さは2m以下で10㎝、2m超えると15㎝以上必要となります。
12㎝ブロックというのもありますが、これでは2mまでしか積むことができません。
3、高さ1.2mを超えるブロック塀に控え壁はあるか。
塀の長さ3.4m以下ごとに塀の高さの1/5以上突出した控え壁が必要となります。
一般的なブロックが1枚40㎝なので8.5枚ごとに控え壁が必要ということです。
4、基礎があるか。
コンクリート基礎があるかどうか。(I型基礎・逆T型基礎・L型基礎の3種類のうちいずれか1つ)
型枠ブロックと呼ばれる、内部にコンクリートを積めるブロックでも可です。
5、塀は健全か。
傾きやひび割れは見当たらないか。
これは素人が見てもわかりますよね。
6、塀に鉄筋は入っているか。
塀の中に直径9mm以上の鉄筋が縦横とも80cm以下で配筋されて、それぞれかぎ掛けされているか。
一般的なブロックの横2枚ごとと縦4枚ごとということになります。
記憶に新しい2018年の大阪北部地震でブロック塀が倒壊し小学4年生の女の子が犠牲になった事故や、熊本地震でもブロック塀が倒壊して死傷者が出た事故がありましたが、いずれもこの建築基準法の仕様基準に適合していなかったのです。
このような事故が起こった場合訴訟対象は所有者になります。ご自宅のブロック塀は大丈夫ですか?
なかなかご自身では難しいと思いますので、お問い合わせいただけたらうちでも点検させていただきます。
あと、残念ながら今のところ今治市には無いですが、ブロック塀を撤去して軽量のフェンスにしたりするのに補助金を出している自治体もあるようです。
記事内に記載されている金額は2019年05月11日時点での費用となります。
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