屋外にあるという特性から、ベランダやバルコニーは劣化しやすい場所となっています。
雨風にさらされているのはもちろん、洗濯物を干すスペースとして活用される機会も多いため、ベランダを歩くことによる摩擦で塗膜はだんだんと劣化してしまいます。
ほんの小さなひび割れでも、放置すれば大きな劣化に繋がり危険です。
塗装や小さなひび割れなどの修理なら、メンテナンス程度の施工で済むため費用もそれほどかかりません。
しかしメンテナンスを怠り劣化が進行してしまえば、大規模なリフォームが必要になるでしょう。
大規模なリフォームには塗装や部分補修と比べ物にならないほどの金額がかかるため、トータルコストを抑えるためにもベランダやバルコニーは定期的にメンテナンスをすることが重要なのです。
ベランダ塗装の種類
◆FRP防水工法
液体の不飽和ポリエステル樹脂に対して硬化剤を混ぜて、そこにガラス繊維などの補強材を加えたものを用いるのがFRP防水工法です。
つなぎ目がなくシームレスなつくりになり、軽量でありながら頑丈な防水工法となっています。
現在のベランダ防水において、ウレタン防水塗装工法と並び主流になっています。
材料費が高いためコストのかかる工法ですが、その代わりとても硬い防水材を形成できます。
新築マンションなどに採用されることの多いFRP防水工法は、鉄筋コンクリート造の建物やマンションのベランダに特に適しています。
反対に、木や鉄が材料となっている防水下地にはあまり適していません。
◆ウレタン防水塗装工法
ベランダに液体のウレタン樹脂を塗装するのがウレタン防水塗装工法です。
塗料が乾くとウレタン樹脂は固まり、弾性のある防水膜が形成されます。
特殊な形状になっている部分にもつなぎ目がない防水膜をつくれるため、ベランダに向いている防水工法です。
施工する業者の技術によって仕上がりに差が生まれることがあるため、信頼できる業者へ依頼しなければなりません。
◆シート防水塗装工法
専用の防水シートを接着剤などにより下地へ貼り付けるのがシート防水塗装工法です。
比較的簡単な工事となるため、業者による品質のばらつきが生まれにくい防水工法となっています。
他の防水工法よりも施行中のにおいが少ないことがメリットで、耐用年数も比較的長めです。
記事内に記載されている金額は2018年11月09日時点での費用となります。
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