なんのために通気を取るのか?
何度かサイディングについて説明するのに出てくるキーワードで「通気工法」。
サイディングだけの話と勘違いされても困るので、モルタル外壁も含め「外壁通気工法」について
ちょっと詳しく説明していこうと思います。
木造建築を例に説明しますと、まず上棟し終わったら大工さんはまずタイペック(防湿、防水シート)を貼ります。
このシートをきちんと貼ることで、雨が入らないようにしてます。
もしこのシートが不十分に貼られていたり、穴が開いたりしてると雨漏りの原因になります。
次に、サイディングやモルタル外壁の工事に入るのですが
このシートの上の「胴縁」と呼ばれる木の下地材を施工していきます。
サイディングでは「通気金具」(写真参照)を使ってます。
つまり、タイペックシートと外壁材の間に空間を作ります。
前回、軒裏の換気口の話をしましたが、外壁内の隙間の空気が軒裏の換気口や屋根裏とつながっており
空気が循環するようになってます。
空気が循環するということは、湿気を持たせずカビもつきにくくなります。
湿気を持つと中から外壁材が劣化していく可能性があります。
雨漏りを気付かずに放置すると、見えないところで劣化しがちです。
特に、夏冬は外の温度と室内の温度は真逆ですから、結露は起きやすい状況です。
モルタル外壁でも、外壁とのタイペックの通気が取れないと外壁の傷み具合も違ってきます。
昔の建物ほど工法てきに通気が取れてない場合があります。
そもそも気密という「工法の概念」がまだない頃なので仕方ありませんが。
とにかく「湿気を持つことがいかによくない」ことがお分かりいただけると思います。
「外壁通気工法」塗り替え時はどうなの?
なぜ「外壁通気工法」を説明したかというと
特にサイディング外壁において、通気を取らず「直張り」の場合
「張り替えのリスク」が高くなるということです。
直張りは湿気を持ちやすいので要注意です。
うっかり「直張り」なのに「塗り替え」を頼んだ挙句、すぐにサイディングの劣化があわられて意味がありません。
業者も現地調査して「家屋の説明義務」もありますが、お客様も事前に予備知識と知っておくと安心だと思います。
写真のように、土台水切りと外壁がくっついていると通気が取れてないので、ここを見てくれれば大概わかります。
分からなければ、当社で家屋調査も無料で行いますので、ぜひご相談ください!
記事内に記載されている金額は2019年12月30日時点での費用となります。
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