エスケー化研の「クールタイト」は遮熱塗料として人気がある塗料のひとつです。
・屋根塗装に遮熱塗料をお考えの方
・業者にクールタイトをすすめられたがどんな塗料か知りたい方
・屋根塗装の塗料に迷っている方
暑い夏の暮らしを快適にしたい、昨今の電気代高騰に備えたい、そんな時は遮熱塗料が断然おすすめで、実際にお選びいただいた方からも好評です。
こちらの記事では、「クールタイト」の特長やどのような屋根に適しているのかなど、詳しく解説しています。屋根塗装をご検討中ならご参考にしてください。
「クールタイト」とは、大手塗料メーカーであるエスケー化研が販売する屋根用遮熱塗料です。遮熱性能により屋根が熱くなるのを防ぎ、それにより建物内の温度上昇も抑えます。
今では屋根に遮熱塗料を使うことが一般的になってきましたが、その中でも人気の塗料のひとつです。
クールタイトの仕様
規格 | JIS K 5675 屋根用高日射反射率塗料 2種・2級(艶あり) |
用途 | 一般建築物の屋根用塗料 |
適用下地 | スレート屋根、金属屋根等 |
希釈 | 弱溶剤(油性塗料) |
カラー | 標準41色 |
艶 | 艶あり、3分艶、艶なし(クールタイトFのみ) |
期待耐用年数 | クールタイト 5~7年 クールタイトSi 6~8年 クールタイトF 8~10年 |
クールタイトの最大の特長といえば、遮熱塗料であるということです。
遮熱塗料とは、太陽光の一部を反射させることで、表面温度の上昇を抑え、建物の内部へ入ってくる熱の量を減少させる効果を持つ塗料のことをいいます。その結果、室内は外部温度の影響を受けにくく、温度上昇を抑えられるようになります。
遮熱塗料を屋根に塗装するだけで、夏の暑さ対策が行える点では、比較的気軽に取り組める方法といえるでしょう。
また特に、大きな工場や倉庫では断熱が不十分なことが多く、その分効果も大きいのでおすすめしています。
クールタイトの遮熱のメカニズム
クールタイトは、成分に特殊顔料を配合することで、太陽光線のひとつである近赤外線を効率よく反射させて表面温度の上昇を抑えます。
ちなみに、太陽光線を構成しているのは、「紫外線」「可視光線」「赤外線」の3つで、近赤外線は「赤外線」の一種です。近赤外線は、当たったものを直接暖める性質を持つなど、最も強く熱作用を及ぼすことから、熱線とも呼ばれる光線になります。
つまり、遮熱塗料は、太陽光線に含まれている近赤外線の反射率を高めることがキモとなるわけです。
一般的な塗料の場合は、太陽光が屋根などに当たると、熱の大部分は対象物が吸収して表面温度が上昇します。さらに、建物内へ透過する熱量も多くなるので、室内温度はどうしても影響を受けやすくなります。
しかし、クールタイトは、近赤外線領域の光線を効率よく反射し、対象物が吸収する熱量を減少させるので、屋根が熱くなるのを軽減できます。
また、クールタイトは、特殊なセラミック成分を配合することにより、汚れが付きにくい低汚染機能を発揮することも特長となっています。表面に付いた汚れは反射機能を低下させる要因になりますが、そもそもクールタイトは汚れにくい塗膜をつくるので、一般的な遮熱塗料と比べても遮熱性能がより長く持続するのです。
クールタイトの実験結果
赤外線照射距離:50cm/ランプ:赤外線ランプ(1R110V250W)
測定時室温:20℃/色:スレートブラック
※エスケー化研公式ホームページより
エスケー化研による、アルミニウム板に赤外線を照射し板の温度上昇を調べた実験によると、一般の塗料では75℃近くまで温度が上がったのに対し、クールタイトを塗装した板は60℃に届かなかったということです。
実際、夏の日差しを受けた屋根は高温になり靴の裏が溶けるほどの熱さになることもあります。
しかしクールタイトを塗装すると手で触れるくらいにまで温度が下がりますから、驚きです。
屋根にクールタイトを塗装すると、以下のような効果が期待できます。
☑ 快適性の向上
☑ 光熱費の低減
快適性の向上
クールタイトを屋根に塗装すると、夏の住空間の快適性を高める効果が期待できます。
夏の暑さは、不快に感じるのはもちろんのこと、仕事や勉強などのパフォーマンスはどうしても低下しがちです。
また、暑さをがまんすると、熱中症を引き起こしてしまうかもしれません。
しかし、クールタイトは、遮熱効果により室内温度の安定化を図れるので、建物内の暑さを軽減し、快適な住空間づくりに寄与します。
光熱費の低減
近年、エネルギーコストは高騰し社会問題となっていますが、クールタイト屋根に塗装すると、夏の光熱費を抑える効果が期待できます。 夏の光熱費を押し上げる最大の要因といえば、なんといってもエアコンです。 エアコンの消費電力は、室内温度と設定温度の差が大きくなるほど増え、電気代も高くなります。
しかし、クールタイトの遮熱効果で室内温度が安定すれば、室内温度と設定温度の差を小さくすることが可能となり、電気代の増加も防げます。また、エアコンを長時間フル稼働するような環境で使用すると、本体にかなりの負荷がかかり、製品寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。
その効果は工場や倉庫などでも発揮します。屋根の断熱が十分でなく屋内が暑くなりやすい、広いので冷やすための光熱費がかかる…そういった建物にクールタイトは特にお勧めできます。
クールタイトは、優れた遮熱性を発揮する塗料ですが、そのほかにも、いくつかの特長があります。
低汚染性
屋根の汚れはせっかくの遮熱効果を低減させます。
クールタイトは、優れた低汚染性を発揮する塗料です。
クールタイトには、特殊セラミック成分が配合されているので、親水性の高い緻密な塗膜を形成します。そのため、表面に汚れが付着しても、高い親水性を発揮して雨水とともに洗い流してくれるようになります。
屋根が汚れていると、見た目にも悪い印象を与えかねませんが、クールタイトを塗装しておけば、面倒なお手入れもなくきれいな状態を維持することが可能です。
また、屋根に付着する汚れは塗膜の劣化を促す要因となるので、長寿命化にもつながる特長といえます。
試験体を屋外暴露により経時汚染させた後、赤外線ランプ照射を行い、試験体裏面温度を計測した。(色:グレー系)
※エスケー化研公式ホームページより
防カビ、防藻性
クールタイトは、防カビ、防藻剤を添加した特殊設計となっており、カビや藻などに優れた抵抗性を示します。
屋根は、屋根材の劣化にともなって、カビや藻が発生することは珍しくありません。これらは、根を張って繁殖してどんどん範囲を広げるばかりか、常に水分を含んだ状態となるので、屋根材の劣化を加速させる存在になります。
屋根材の劣化が進行すると、スレートの割れや、金属屋根の錆びの原因にもなることから、カビや藻の発生は、とくに注意しておきたい症状といえます。
クールタイトは、長く汚れにくい塗膜を保ちたいというご希望にも応えられる塗料です。
塗料には、品質や性能を示す指標としてグレードがあり、そのグレードが高いほど性能も高くなります。
塗料を構成する成分は、おもに「合成樹脂」「顔料」「添加剤」「溶剤」の4つで、これらのうち塗料の性能に大きく関与するのは「合成樹脂」です。そのため、どの種類の「合成樹脂」を使っているのかということが、塗料のグレードを決める大きな要素となります。
そして、「合成樹脂」の代表的な種類には以下のものが挙げられます。
☑ アクリル樹脂
☑ ウレタン樹脂
☑ シリコン樹脂
☑ フッ素樹脂
以上のように、クールタイトシリーズの塗料についても、「合成樹脂」の種類によって性能が異なってきます。そして、グレードが高い分(耐用年数が長い分)、価格も上がります。
もし塗装業者からクールタイトをすすめられて見積書に記載があったら、グレードについて確認してください。それにより金額と耐用年数が変わってしまいます。
クールタイト
クールタイトはウレタン樹脂系遮熱塗料です。シリーズの基本で、耐用年数はやや短く5~7年です。
クールタイトSi
クールタイトSiは、シリコン樹脂系遮熱塗料です。シリコン系の塗料は一般的に価格と耐用年数のバランスが良い塗料といわれ、クールタイトSiもよく使用されます。耐用年数は6~8年です。
クールタイトF
クールタイトFは、フッ素樹脂系遮熱塗料です。
フッ素樹脂を配合した塗料で、クールタイトシリーズのなかでは最も高いグレードとして位置づけられています。耐用年数は8~10年です。
においの少ない水性タイプも
クールタイトには「水性タイプ」もラインアップされています。シンナーで希釈する弱溶剤形塗料とは違いにおいが少ないことがメリットです。
金属屋根には向いていませんが、特に塗装中のにおいが気になる場所に塗装する場合にはご相談ください。
クールタイトは、屋根に塗装することで、熱作用の大きい近赤外線を効果的に反射し、室内温度の上昇を防げる塗料です。
では、この優れた性能を持つクールタイトは、どのような屋根に向いているのでしょうか?
工場や倉庫の屋根塗装をお考えの方
工場や倉庫など大きな建物の屋根塗装をクールタイトで行うと、その効果も大きく実感できます。
工場の空調が不十分で従業員から不満が出ている、猛暑で倉庫に保管してある物資が心配。経費削減のため遮熱塗装を試してみたい。
そのような場合に、クールタイトは信頼できる塗料です。
色にこだわりがある方
クールタイトは、カラーバリエーションが豊富に揃っており、好みの色を自由に選べます。そのため、色にこだわりがあり、外観のコーディネートを楽しみたいという方に向いている塗料となります。特にオレンジ・グリーン・グレーなどのバリエーションが豊富です。
※エスケー化研公式ホームページより
外壁の色や周辺の住宅とのバランスを考慮し、カラーシミュレーションなどを利用して決定するとよいでしょう。
ただし、濃色は日射反射率が低く、遮熱効果が弱まってしまうので、その点に注意して選ぶことが重要になります。
アルミ板に各塗料を塗付したものを試験体とし、屋外南面45度の角度で設置し、試験時間中、1時間ごとに表面温度を測定した平均値を算出。(試験は、8月下旬の11時〜15時)
※エスケー化研公式ホームページより
クールタイトを使用した施工事例
夏の日差しを和らげる爽やかなグリーンで塗装
色褪せが気になってきた屋根の塗装についてご相談をいただきました。屋根材はニューウェーブという、セメントを主材としたスレート瓦です。スレートと同じように塗装メンテナンスが可能です。
このところの夏の暑さを少しでも和らげたいとのことで、クールタイトをおすすめ。濃い色だと効果が弱くなるので明るいグリーンにいたしました。通常3回塗りのところ、やや屋根材の傷みが気になったので4回塗りにてしっかり仕上げました。
心持ち昨年より涼しくなった気がするとのお声をいただけました。
工場約700㎡の折板屋根を塗装
築20年以上の工場屋根を塗装しました。いつも暑い中作業をしているので遮熱と耐久性にこだわりたいということでクールタイトSiを使用した屋根塗装です。
丁寧な下地処理が功を奏し、輝くマリンブルーの屋根に仕上がりました。錆の原因となっていたボルトにも専用のキャップを付け今後も長く安心です。
屋根塗装に遮熱塗料を選ぶ方が増えています。
塗装はただお住まいの色を変えてきれいにするだけではありません。建材を守り、さらに夏の暑さなどのお悩み解消に役立つ塗料もあります。
屋根塗装、外壁塗装をお考えでしたらまずは街の外壁塗装やさんまでご相談ください。
☑ 暑い二階を何とかしたい
☑ 長持ちする塗料で塗装したい
☑ 好みの色にしたい
など、ご希望やお悩みを伺い、ご提案いたします。
点検とお見積もりは無料です。
-
クールタイトは大手塗料メーカーであるエスケー化研が扱う屋根用遮熱塗料です
-
特殊顔料により熱作用を及ぼす近赤外線を効率よく反射させることで屋根の温度上昇を抑えます
-
クールタイトの遮熱効果で室温を安定させることで消費電力の軽減も期待できます
-
クールタイトは低汚染性、防カビ・防藻性にも優れた塗料です
-
カラーも豊富で選びやすいですが、明るい色の方が遮熱効果は高くなります