これまでの常識をも覆す耐用年数!
アクリルやウレタン、シリコン、フッ素などの塗料は、樹脂成分によって種類分けされています。塗料の種類によって耐用年数がそれぞれ異なりますが、立地や環境が異なることでも耐用年数は変動します。そのため、同じ塗料だとしてもお住まいによって耐用年数に違いがあり、一概には言えません。ただ、近年の主流となっているシリコン塗料なら約12~15年、フッ素塗料なら約15~20年と言われています。
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塗料としてだけでなく、さまざまな分野で
注目度の高い無機成分を配合した塗料
ダイヤスーパーセランシリーズは無機成分を配合した塗料です。
“無機成分”と耳にしてもあまりピンとこないかもしれませんが、実は身の回りにもたくさん使われている成分です。何年という期間に使い続けてもほとんど変色が起こらないカップやお皿類、釉薬瓦などは「無機成分」が主体です。表面に描かれた模様や絵などが薄くなることはあるものの、ほぼ色褪せはしません。
無機成分だけで作られた塗料なら色褪せを抑えられますが、“塗料”として成り立たせるためには有機成分も加えなければなりません。耐久性抜群の無機成分と有機成分を加えたものハイブリッド塗料と呼び、ハイブリッド塗料はさまざまなメーカーから発売されていますが、その中でもダイヤスーパーセランシリーズは圧倒的に耐用年数が長いのが特徴です。次の塗り替え時期までが長く、耐用年数25~30年とかなりの長寿です。
どんな塗料にも有機成分は必ず含まれています。“無機塗料”と謳われている塗料でさえ、有機成分が混じっている「ハイブリッド塗料」なのです。
なかには「無機系塗料」と表記されている塗料も存在しており、これでは誤解を生んでしまうのも無理がありませんよね。
また、ラジカル制御型ハイブリッド塗料やHALSハイブリッド塗料などのようなハイブリッド塗料もあります。これらは紫外線を吸収し塗膜を破壊する「ラジカル」という成分を発生させにくくした塗料で、有機と無機によるハイブリッド塗料とは違ったものです。
それでは、ダイヤスーパーセランシリーズの耐用年数が25~30年と長い秘密は何なのでしょうか。
1 無機と有機によるフレキシブルな硬さを持つ塗膜
ダイヤスーパーセランシリーズの塗膜の硬さはフレキシブル(柔軟)です。
たとえば、“柳”をイメージしてみてください。柳はたとえ強風を受けたとしても逆らうことなく受け流すことができるため、折れることはありません。一方で、一見柳よりも丈夫そうな一般的な枝は、強風を受けると折れてしまうでしょう。ダイヤスーパーセランシリーズの塗膜構造は、「オルガノポリシロキサン結合」と、それを支える2種類の架橋剤によります。
架橋剤は2種類ありますが、これはサスペンション効果を発揮しています。フレキシブルな塗膜は「硬さ・柔らかさ」が混在し、風や雨などを柔軟に受け流し、ダメージを受けづらくしているのです。
2 ガラスと同じ、オルガノポリシロキサンの3次元網目結合の構造
シリコン「Si」と酸素「O」から構成されたオルガノポリシロキサンは、典型的な無機系結合材です。空気に漂う水分を触媒に、加水分解と縮合反応でガラス構造と3次元網目結合を作り上げています。
シリコンの密度が高まるうえ、規則的に整列している3次元網目結合ですから、とても強固です。
ほとんどの塗料には白色顔料が使用されています。この白色顔料には酸化チタンというものが含まれているのですが、この酸化チタンは無機化合物です。
塗料に使用されている無機化合物は他にも亜鉛、チタン、鉛、鉄、銅、クロムなどがあります。これらは有機顔料と比較して色褪せしにくいという性質が備わっています。
セラミックと記載されている塗料の中には、無機顔料を配合しただけである場合もあるため注意をしなければいけません。
3 紫外線の持つエネルギーに打ち勝つオルガノポリシロキサンの結合エネルギー
分子量が大きい化合物の構造において、骨格を成している部分を主鎖、主鎖から枝分かれしている部分を側鎖といいます。また、元素同士が結合する際、「1つの原子+1つの原子」とは限りません。なかには、「1つの原子+複数の元素」が結びついたりもします。
この骨格となる元素と結びつく原子には相性があり、結びつきが強い原子もあれば、結びつきの弱い原子もあるのです。
ただ、原子同士の相性があるため、結びつきには強弱があります。「強く結びつく」という原子がある一方で、「結びつきが弱い」という原子もあるのです。結合時の強弱を指し示すものを結合エネルギーといい、結合エネルギーは数値化をすることができます。
例として、アクリル塗料とフッ素塗料を比べてみましょう。「アクリル塗料は耐候成が低め」と「フッ素塗料は耐候性が高め」というように、そもそもの耐候性に違いがあります。しかし主鎖はどちらも炭素から成り、356 kj /molです。数値化すると同じなのに、フッ素塗料の方が高い耐候性なのは不思議な感じがしますよね。これは、フッ素塗料が「側鎖」、または「残基」と呼ばれている予備の骨格の結合エネルギーが486 kj /molと高いことによるものです。
一方、無機系結合のオルガノポリシロキサンの結合エネルギーは435 kj /mol。紫外線の持つエネルギーが410 kj /molなので、これより結合エネルギーの高い無機系樹脂塗料は紫外線によって劣化をしないということになります。
実をいうと無機成分はほとんどの塗料に含まれています
「ハイブリッド」ではなく、普通のシリコン塗料だとしても、多くの場合無機成分が配合されています。
無機化合物の酸化チタンを原料とする白色顔料は、多くの塗料に含まれているのです。
塗料には、そのほか、亜鉛やチタン、鉛、鉄、銅、クロムなどの無機顔料が配合されることがあり、有機顔料と比べて退色しづらい特徴があります。
ただ、無機顔料を配合しただけで「セラミック」と表記するようなケースもあるため注意しましょう。
ダイヤスーパーセランシリーズは、4種類あります。それぞれの特徴を見てみましょう。
「ダイヤスーパーセラン」はダイヤスーパーセランシリーズのなかでも、最長の耐用年数。頻繁に塗り替えしづらい大型集合住宅向けです。そのほか、スタジアムや五稜郭などの公共施設でも多数使われてきました。
クリヤータイプなら、サイディングのデザインや意匠性を活かすこともできます。微弾性のラインナップもあるため、クラックへの追従性も期待できます。
「ダイヤスーパーセランマイルド」は、マンションなどの大型集合住宅はもちろん、戸建て住宅にも対応しています。耐用年数は25~28年とかなり長く、“綺麗”が続く外観にご近所の方も驚かれることでしょう。ダイヤスーパーセランマイルドは油性ですが、灯油に近い組成のターペンで希釈が可能です。油性塗料の場合、塗り替え時に臭いが気になる方も多いかと思いますが、希釈することによって可能な限り臭いをおさえることもできます。
「ダイヤスーパーセランアクア」は、マンションなどの大型集合住宅のほか、戸建て住宅でも使うことができます。寿命がかなり長いため、「次の塗り替え時期」をしばらく気にしなくてもよいほどです。
水性のダイヤスーパーセランアクアなら、住宅密集地の塗装でも「周囲に臭いが漂うかも…」という心配はいりません。また、サイディングのデザインをそのまま表現したいときには、クリヤー塗装も可能です。
「ダイヤスーパーセランマイルドIR」は、ダイヤスーパーセランシリーズが持つ耐候性を保ちつつ、遮熱機能によって外気の暑さも緩和します。地球にも優しいうえ、光熱費をも削減することが期待できます。
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ダイヤスーパーセランシリーズの耐候性は驚異的!
ダイヤスーパーセランシリーズについて行った超促進耐候性試験によると、30年間相当を経過しても、95%以上の光沢を保持しているとのことです。その耐候性の高さは驚異的と言えるでしょう。
光沢保持率の基準は80%
ダイヤスーパーセランシリーズはいずれもその基準を突破
メタルハライドランプ式超促進耐候性試験では、「メタルハライドランプ」が用いられます。これは、太陽光の約20~30倍の紫外線量、促進倍率は約100倍程度と考えられています。試験時間の1000時間は、現実で言えば30年経過に相当するのです。
ダイヤスーパーセランシリーズは超低汚染で汚れづらい!
ダイヤスーパーセランシリーズは超低汚染という特徴も持ち合わせています。塗り替えして2年経っても、汚れはほとんどありません。何年経っても汚れがつきにくいため、見た目の汚れに悩まされることが少ないでしょう。
汚染度を知るため、「野外暴露試験」という試験が行われています。これは、塗料を塗ったものを野外にさらして変化の推移をチェックする試験です。
実際の建物がさらされる環境と似せて行う試験ですから、データで出した数値は正確と言えるでしょう。汚染性に対する評価は明度、明るさの変化で計測します。
ダイヤスーパーセラン微弾性用の追従性は、1.5mmのクラックにも耐えることができる
下塗りにダイヤアクレスフィラーを、仕上げにダイヤスーパーセラン微弾性を用いることで、1.5mmまでのクラックに耐えることができます。
こちらの写真をご覧ください。弾性テストは、両サイドから塗膜を引っ張ります。理想的なのは、隙間が広がるほどに塗着量が増えることです。塗着量が減るのは、最終段階で塗膜が切れてしまうことを指し示しています。
ダイヤスーパーセランシリーズの施工事例
ダイヤスーパーセランシリーズを開発した株式会社ダイフレックスに、過去の施工事例における画像をお借りしました。次に、ダイヤスーパーセランシリーズの施工事例を見ていきましょう。
ZOZOマリンスタジアム(千葉マリンスタジアム)
「千葉マリンスタジアム」の表記が懐かしすぎる施工前の画像
千葉ロッテマリーンズが専用球場として使用していることから、千葉マリンスタジアムとして親しまれていた球場です。現在はZOZOが命名権を取得したことで、「ZOZOマリンスタジアム」という名称となりました。「ZOZOマリン」と略称で呼ばれることもあります。
1990年のオープン当初は、フッ素塗料で塗られていました。この施工前の写真は2003~2006年ですから、13年ほど経過していることになります。色褪せが随所に見られます。ボード同士の継ぎ目が白くなっているのは、雨水の通り道となり、薄くなっているからでしょう。青空のような水色も、まだらに白っぽい雲のようになっています。
施工中の塗り替え前と塗り替え後の比較画像
塗装前は、雲がかかったような薄い青、塗装後は鮮やかな青で引き締まった印象となっていますね。
2009年10月 施工後の経過点検 4年経過した部分と6年経過した部分の画像
もともとの名称「千葉マリンスタジアム」や現在の「ZOZOマリンスタジアム」などの“マリン”からもイメージできるようにこちらのスタジアムは海に近いボールパークです。海の近くは、一般的には厳しい自然環境ですが、施工後4年、6年のどちらも光沢が保たれています。
2016年 13年が経過した状態
「QVCマリンフィールド」という名称になっています。
オープンから13年が経過した頃の写真では塗装が色褪せていましたが、ダイヤスーパーセラン微弾性用による塗り替えを行った塗装後は同様の13年が経過しているにも関わらず色褪せていません。
いかがでしょうか。色褪せが目立つ部分はありませんよね。開業前はフッ素塗料で塗られていますが、改修時にダイヤスーパーセラン微弾性用で塗った方が耐候性は高いことが明らかです。
三河湾ガスターミナル株式会社 LPGガス貯蔵タンク
三河湾岸から50mほどの距離に存在する900t級横置円筒形のLPGガス貯蔵タンクです。湾岸沿いということもあり、塩害を防ぐための塗料を使わなければなりません。ダイヤスーパーセランなら、貯蔵するLPGガスを塩害から確実に守ってくれるでしょう。
2011年 8年経過後
近所の工場の煙で汚れそうに見えますが、ピカピカしています。ダイヤスーパーセランの「超低汚染性」という性能があるからこその結果と言えるでしょう。これにより、塩害に悩むこともありません。
五稜郭の周辺の文化施設(函館五稜郭タワー)
大阪府立門真スポーツセンター(なみはやドーム 総合多目的アリーナ)
国土交通省のNETISに登録されています
国土交通省が新技術を活用するにあたって、その情報の共有と提供を目的としてはじめた新技術情報提供システム(New Technology Information System:NETIS)に登録されています。
新技術情報提供システムとは、国土交通省のイントラネットによるデータベースシステムのことで、閲覧するのは誰でも可能です。
登録番号:KT-040101-V
新技術名称:ダイヤスーパーセラン
本技術は、景観保護塗装工法です。かつては、常温硬化形フッ素樹脂塗料で対応していたものの、本技術を用いることで耐久性や防汚性がかなり高まり、ライフサイクルコスト(LCC)の削減をはかることができます。