【事前調査】 稲毛区のK様、施工をする前に御自身でも相当の調査をされたそうです。 塗料の種類、いい業者・悪い業者、施工方法と耐久年数など、私たちも舌を巻くほどの知識をお持ちでした。 ただ、インターネットの情報も正しい情報とそうでない情報が氾濫していますので注意が必要です。 私たちは建物をしっかりと把握するために事前調査では建物をくまなく確認し、お客様のヒアリングもしっかりと行っていきます。 先ずは外壁の上部、お客様は色あせ部分が気になるとのことでした。 調査開始、確かに方角を問わず、色あせ部分があります。これはサイディング自体の問題のようです。特に雨水等での劣化がひどいわけでは ありませんでした。ですので通常の塗装工事で対応可能です。
サイディング下部、ここは数色の色で柄塗装を施してあります。 施工方法としてはクリア塗装、現在の色をそのまま生かす方法です。せっかく気に入った柄を残したい方にはオススメです。ただし、色あせした部分はそのままになりますので 面によって(紫外線などの影響)仕上がりの色に若干の違いが出る可能性があります。
それ以外の方法ですと塗りつぶし(一色でべたーっと)と柄塗装があります。 塗りつぶしは面白くないとそうですが、技術のない施工店は塗りつぶし一辺倒でしょう。 今回は柄塗装とクリアで悩まれていましたが最終的にはクリア塗装を選択頂きました。 続いて屋根、コロニアルタイプの屋根です。 クラックが数か所、欠損が1か所ありました。ともに雨漏り等に直結する訳ではありませんが下処理での補修は丁寧に行いたいところです。
そして棟板金、降り棟と親棟の継ぎ手の部分、「留め」といいますがそこのコーキングの劣化と浮きがありました。
そしてお客様がおっしゃっていた2階は暑くて… 屋根裏の熱を逃がすための有孔板が少なく、軒の出も狭いのでこもった空気が逃げずにいることが暑さの原因です。 そこで、遮熱塗料+換気棟の設置をご提案いたしました。 屋根に上らずに提案することは私たちにはできません(登れない屋根もありますが…) 【工事のご提案】 工事ご提案前には必ず点検報告書、タブレット、カタログをご持参して状況のご説明と行為のご提案をしています。 今回のK様は築12年で大きな劣化はありませんでした。 屋根の一部破損、暑さ対策の換気棟と遮熱塗料でご提案いたしました。 外壁は2種類のサイディングでした。2階部分は横貼りの1色タイプでした。 下は柄系のサイディングです。 柄を活かしたい場合はクリア塗装をします。 それ以外ですと塗りつぶす塗装を提案する会社が圧倒的に多いと思います。 私たちには「柄塗装」が得意なスタッフを多く抱えています。
興味がある方は是非おといあわせください。 今回はK様のご希望も取り入れ、下はクリア塗装、上は低汚染塗料でご提案をいたしました。 【カラーシミュレーション】 カラーシミュレーションはモニターで見る色と、私たちが持参するタブレットで見る色、プリントアウトした色と実際の色では やはり違います。ですのでイメージを持ってもらうために作成しています。 一口にベージュといっても赤の強い色、黄色っぽい色、グリーン掛かっている色などたくさんあります。 大まかなイメージ作りにはもってこいですね。 そうそう、柄塗装のイメージも最初にお作りしました。
今回は選択されませんでしたが結構かっこよく仕上がります。 K様のご希望の色をいくつかに絞ってカラーシミュレーションを行いました。 下はクリアで決定です。クリアは光沢のある色を選ぶとのことでしたので上も光沢のある塗料でご提案することになりました。 肌色のような暖かい色を、屋根は赤系。その色で数種類のパターンをお作りしました。
赤錆屋根とマルーンの屋根です。外壁は肌色っぽく。
ワイン系の屋根、マルーンの屋根 外壁は薄いピンク もっとたくさんお作りした中からマルーンと、肌色系のベージュに決定しました。 いよいよ塗装工事の開始です。 【足場架設・下処理】 足場の仮設工事のスタートです。足場は楔式(くさびしき)と呼ばれる足場を使います。 足場にもいろいろあります。単管足場というのは真っ直ぐな単管パイプを2本繋げて足場にしたタイプです。 これは作業する場所がパイプ2本分ですので効率も悪く作業の安全がしっかり確保できるかというと、不安です。 狭小地以外はほとんど使用しません。
植栽や、調度品に注意して足場を設置していきます。
K様邸は右側の敷地が狭かったので念のため、お隣にお住まいの方にお願いして裏側の土地をお借りする場合がある旨のお願いをし、 快く了解していただきました。結果的には幅の狭い板を使用することで土地をお借りせずに済みました。 【屋根塗装】 先ずは高圧洗浄で汚れをしっかり落とします。今回はバイオ洗浄を行いました。
その後、暑さ対策の縁切りを設置しました。既存の棟板金を撤去し、頂部にサンダーで穴を開けます。 その上に専用の空気は出入りするが水の入らない換気棟を設置します。
洗浄後は縁切りのためのタスペーサーをW工法で設置します。
通常は下塗り後に設置をするのですが、初回の塗装の場合は下塗り前に施工しても効果は変わりません。 タスペーサーを設置したあとは日本ペイント社のサーモアイシーラーを施工します。
屋根材の傷みがなかったのでしっかりとのってくれました。 このあとに遮熱塗料のサーモアイSiを二回塗りで仕上げていきます。
今回はマルーンを使いました。今までは黒い屋根でしたのでちょっとした冒険ですが建物によくにあっています。 【外壁塗装】 外壁は2種類のサイディングです。上下で違うサイディングなのですが、ハイウエストと言って下の面積が多いタイプです。 黒い幕板でセパレートしています。 下の部分はクリア塗装、日本ペイントのピュアライドUVプロテクトクリアフッ素を使用しました。 クリア塗料は耐久性に問題がありました。また、ローラーや刷毛で塗装するとどうしてもローラーや刷毛の毛がついてしまいます。 なので吹き付け塗装がオススメです。膜厚(塗料の厚み)をつけるために4回塗りで仕上げます。 1回目 うっすらと光沢が出ています。
2回目 1回目より光沢が出ています。
3回目 この辺から塗膜がしっかりと付き艶が違います。
4回目 そして仕上げです。ローラーや刷毛より手間がかかりますが仕上がりは断然違います。
クリア塗装は目地コーキングは後打ちにしました。クリア塗料は割れやすいのでその様な施工にします。 コーキングも色の選択が出来るものを使用しました。 既存コーキングを全て撤去し、マスキングしたあとにプライマー、そしてコーキングを打っていきます。
上部サイディング 上のサイディングはナノシリコンを使用しました。低汚染塗料、ナノコンポジットの姉妹品で光沢があるのが特徴です。 下が光沢ありの塗料でしたので上も光沢のある塗料を選択しました。 上部のサイディングは先に目地を打ち、塗装もローラーと刷毛で施工しました。
あとは細部の塗装、お引渡し前検査で完了となります。 雨戸 鉄部はケレン後2回塗りです。お客様のご要望で吹き付け塗装をいたしました。 吹付けの方が仕上がりは綺麗ですね。
その他鉄部(破風・シャッターボックス)も一度目あらしをして塗料がつきやすいようにした上で塗装をします。
軒天、ローラーで二回塗りです。
濡れ縁はサービスで塗装をしました。
工事お見積もりには含んでいない箇所も今回は大サービスで施工させていただきました。 今後、定期点検でお邪魔致します。よろしくお願いいたします。
記事内に記載されている金額は2021年06月24日時点での費用となります。
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