【点検】 外壁の点検を行いました。外壁の素材は横貼りのサイディングを使用されています。一枚のサイディングに二本のラインがはいっているタイプのもので、以前に行われた塗装では吹付塗装がされているようでした。
N様邸の正面の様子です。遠目に見る限りはやや雨戸の色があせ気味という印象です。近寄りながら細かい部分を確認して参ります。サイディングがメインですが一部開口部の周辺はモルタル仕上げとなっています。モルタル仕上げの宿命、クラックはやはり発生しておりました。開口部の下側にあたりますので水の浸入には要注意です。
他のモルタル仕上げの部分にもクラックの発生を確認いたしました。先ほどあせ気味に見えた雨戸の塗装はかなりチョーキング(白亜化)を起こしております。もともとはどんな色だったのでしょう?
N様邸の裏側の様子です。前回の塗装から十数年が経っているとの事です。今後のメンテナンスの軽減とデザイン面での横のラインを無くしたい、というN様のご希望もあり塗装以外でのご提案、外壁カバー工事も選択肢に入れてご提案をさせていただきました。 【ご提案】 長期メンテナンスフリーとデザインの変更とのご希望から外壁へのサイディングカバー工事をご提案させていただくこととなりました。重量負担も考慮しガルバリウム鋼板製の金属サイディングです。まずはイメージのご提案から使用材料の選択を行っていただきました。
外壁塗装のシュミレーションは頻繁に行っておりますが、外壁サイディングのシュミレーションは経験値が少なくなかなか実際の大きさに合わせることが難しいですが、イメージはわかせていただくことができると思われます。煉瓦調のデザインにすると大きく印象が変わります。石材調でも今までのサイディングとはガラッと印象が変わります。窯業系サイディングにはどうしても目地がありますが、金属サイディングには目地が無いせいもあるでしょう。まずは全体のイメージから絞り込みを行いました。
お客様のご希望で部分的に色を変えたらどうだろう?というご意見がありましたのでシュミレーションを作成いたしました。デジタル技術はすごいですね。方向性はこちらのデザインで行うことが決定いたしました。 【工事の流れ】
外壁カバー工事はまず下地の胴縁と言われる木材を既存の壁に設置することから始まります。455ピッチと呼ばれる、日本の伝統の尺貫法に基づく間隔で木材の胴縁を壁に打ち付けていきます。
全体に胴縁を打ち終わった様子です。出鱈目ではなく等間隔なのがわかりますでしょうか?
続いては役物と言われる金属製の水切りの設置を行います。窓の周りや土台の上にあたる部分に設置します。
水切りの納まり具合を確認しているところです。水切りは上にくる壁材の色とも合わせなくてはいけません。なぜなら色が合わなかったら恰好悪いですよね!
今回の工事はほかにも内装工事や外装も窓を変えたりと複数の業種の異種格闘技のような事になっています。部分部分の工事に合わせて、壁材を貼るところも変わってまいります。
大きな面積に貼り付けが終わってくると、イメージがガラッと変わることがわかります。金属サイディングといっても窯業系のサイディングと見ただけでは区別はつきませんね。大きな違いとして判るのはコーキング目地があるかないかで見分けられます。
ツートンカラーで貼り付けを行っています。まだ足場もかかっているためわかりにくいですがシュミレーション通りの配置にほぼなってきました。これから細かい部分に時間が掛かります。
壁と軒樋の当たる部分は軒樋を一部切断して外壁を貼ります。それは胴縁とサイディングの厚みの分、樋と当たってしまうからです。腰壁のような部分も施工には労力がかかります。この部分の施工だけでも半日を要してしまう事もあります。
玄関ドアの廻りも複雑に色が絡み合っている部分です。
今回の工事に合わせて二階のサッシの交換も行いました。シャッタータイプに変更です。モルタル外壁をサンダーで切りながらの作業となりました。戸袋部分がなくなってデザイン一新です。
工事も大詰めです。最後の仕上げは開口部周辺へのコーキング作業になります。メーカー純正の外壁色に合わせたものを使用して仕上げていきます。熟練した職人がおこなっても一日がかりの仕事です。
合わせて、細かい部分の塗装工事も進められます。電気の線が通っているパイプは交換するわけにもいかないので、外壁の色に近い色で塗装を行いました。いよいよ完成です。
記事内に記載されている金額は2021年06月24日時点での費用となります。
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