今回雨樋が外れた上に風でバタバタ音がして心配というご相談を頂きました。 破損していたのは大屋根の角ですが、風当たりが強いそうで今後の被害に関しても不安を抱いていました。
火災保険に加入している場合、火災・落雷・破裂 爆発・風 雹 雪災・水漏れ・落下・水災・盗難の被害は補償の対象になります。 保険により違いがありますので一度確認してみましょう!
雨樋は物によって廃版になっている場合もあります。取替の際にはしっかりメーカーである物かを確認します。 廃版の場合、全取替をしなくてはいけないこともありますのでご相談ください。 また破損以外にも下屋の雨樋に歪みが見られます。ほかの場所でも樋吊が錆びて取れてしまったりと一つ一つ点検する必要がありそうです。
家を建ててから一度も点検等されていないそうですので屋根も異常がないか点検を行います。 瓦の並びは大変綺麗で棟ののしもズレは特に見られません。大変綺麗な状態で維持されています。
大屋根の漆喰は経年により剥がれ落ちてしまっています。雨漏りは起きていないそうですが直しておきたい箇所です。 また下屋の棟の付け根は漆喰が割れています。全く気付かなかったと驚かれていましたがこちらも施工時に補修致します。
雨樋の補修の際にどうしても足場の架設が必要になりますと説明をしたところ、外壁塗装もしたいとご依頼を頂きました。 25年前の新築当時は山吹色だったそうです。すっかり色が飛んでしまってはいますがヒビなどは全くありません。 裏の外壁には汚れが目立ちますが高圧洗浄でしっかりと落としていきます!
雨戸には塩がびっちりとついています。海に近い場所ではやはり塩害に悩まされます。ケレン処理をしっかり行った上で塗装を行います。 玄関上の屋根は銅板ですので塗装をすることは出来ません。また木柱は塗装も可能ですが、年数が経つにつれて塗料自体が剥がれ 見栄えが悪くなる可能性があるので、ここはお客様としっかり相談してから決めていきます。 柱は塗装しないことに決まりました。 工事をさせて頂く前には必ず近隣挨拶をさせて頂き、高圧洗浄の日、いつまでの工事かをしっかり説明させて頂きます。
工事前に足場の架設です。工事内容によっては足場の形が変わってしまいます。外壁塗装、雨樋の取替がスムーズに出来るよう 足場を組み立てていきます。
高圧洗浄時の水、作業中の埃や塗料の飛散防止の為にメッシュシートを付け、いよいよ高圧洗浄で外壁やサッシ廻りに付着している ゴミや汚れを洗いおとしていきます!築25年何もしていない住宅ですがクラックも目立たず大変綺麗な状態です。 しかし雨水が当たらない箇所にはやはり埃が溜まっていき黒い水がとめどなく出てきます。
そして塗装を行う雨戸・戸袋の洗浄、サッシを動かして窓なども洗っていきます。 さらに下屋に苔がありましたので簡単に洗浄を行います。
ベランダ、土間も高圧洗浄で汚れを落としていきます。高圧洗浄の後はしっかりと乾かさなければならないのでこの日は作業終了になります。
2日目の作業は下地の補修と塗装を行わない箇所への養生です。 築25年、綺麗といえども継ぎ目や角の部分にクラックが入っています。塗装前にコーキングで補修をしていきます。
破風板です。雨樋を交換するため、塗装前に雨樋を撤去しました。その際の吊り金具の穴もコーキングでパテ埋めをします。 こうすることで破風板の耐久度も上がり、新しく雨樋を付ける際に下地がしっかりしたところに取り付けることができます。
今回は瓦屋根ですので外壁塗装だけを行います。しっかりと瓦屋根の塗料が付きそうな箇所に養生を行います。 近くにある動かせない物にも塗料が付かないよう保護していきます。
塗装はまず上からです!ということで第一工程は軒天、破風板です。 軒天には日本ペイントのケンエース、今回は外壁の色に合わせ白よりクリームに近いND-174の色を使用しています。
軒天には外壁と同様にリシンで吹付が行われています。表面積が大きいので使用する塗料も多くなります。 一度塗り始めても軒天が塗料を吸ってしまいます。何回かに分け厚めにしっかり塗り仕上げていきます。
細かい所はハケで、広い面はローラーで、大屋根の軒天は仕上がりました!
次は破風板です。ささくれている部分も含め全体的にペーパー掛けを行い同じように塗装を行います。 破風板、雨戸、戸袋はファインSiの23-255のこげ茶色です。
こちらも2回塗りで綺麗に塗っていきます。通常雨樋が設置されている破風板ですが、雨樋がないと大変塗りやすく、 また塗り残しにすぐ気づくことが出来ました!
外壁の塗装に取り掛かります。リシン吹付の外壁は塗料を吸いこんでしまうのでエラストコートが下塗り不要とはありますが 下塗りで吸い込みを抑えます。下塗り剤はカチオン系のダイヤ ワイドシーラーです。密着力の高いシーラーです。 サッシ廻りもしっかり養生を行いまんべんなく塗っていきます。
この時点で塗り残しがあると仕上がりに大きく影響しますのでクリアー色ですが隙間なく塗っていきます。
下塗りが終わったところで中塗り、上塗りの塗料の準備です。 ブライトンのエラストコート。しっかり攪拌をしなければ色ムラが出来てしまいます。
充分に攪拌をおこない表面と底の塗料を均一にしていきます。 一度中塗りを1周行います。この時点ではまだ下地の色が出ている箇所があります。
次に上塗りで塗料をムラなく仕上げていきます。光の加減で色も変わってしまいますので見る向きを変えながら塗り残しがないよう、 細かく塗っていきます。
次は付帯部です。海が近く塩害が起きているため、しっかりケレン処理で塩、錆を落としていきます。 そして錆止め塗料です。錆びるものに関しては一度錆止めを塗ることで後々の耐久性も大きく変わります。
そして上塗りです。ファインSiの23-255、チョコ色で塗っていきますがまずは周りをしっかり刷毛で塗ってから ローラーで全体を塗っていきます。この時も一度で仕上がらなければ下地の色が消えるまで何度か塗料を乗せていきます。
雨戸はスプレーでムラにならないよう塗料を吹き付けていきます。この作業は近隣が近い場合、塗料が飛ばないよう 刷毛で塗る場合もあります。塗り終わった天袋はしっかりと乾かしてからもとに戻していきます。
ベランダの塗装です。塩ビシート防水面用プライマーで下塗りを行っていきます。この塗料は既存の塩ビシート防水層を撤去する必要もなく トップコートを仕上げることのできる優れものです。
下塗りを乾かし弾性トップで上塗り作業です。下塗り上塗り材共に東日本塗料です。
弾性トップは150%の伸び率と耐水性で防水層を保護し、劣化を防ぎます。 また耐候性、低汚染性に優れているので長く綺麗に保つことができます。ピカピカに仕上げ塗装完了です。
塗装作業の途中ですが瓦の漆喰補修も同時進行で行っていきます。補修後すぐは黒い漆喰のままですが、 雨水が当たって乾燥する際に石灰が出てだんだんと白くなっていきます。瓦の並びもしっかりしていましたので漆喰を定期的にメンテナンスの手を 加えてあげれば安全に上部な屋根が維持できます。
外壁塗装をし、綺麗になったところで気になるのは玄関の柱です。汚れや黒ずみ、カビ、シミ、ヤニ、日焼けによる色あせによって 柱は新築時と比べ色が大きく変わります。今回はあく洗いも同時に行いました。
特殊洗剤を行い木材を傷めないようにあく洗いを行いました。柱と桁部分だけですが白く明るくなり新築時の柱の色を 思い出させてくれますね。
全ての作業が完了したところで足場の解体です。塗装部分や瓦をずらさないよう慎重に解体作業を行っていきます。 4人で作業を行い2時間もかからないうちにすべての作業が終了致しました。
記事内に記載されている金額は2021年06月24日時点での費用となります。
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