葛飾区のS様邸です。前回工事を行った住宅の近くにお住まいなのですが、今回お隣様とあわせて塗装メンテナンスをしよう!と決心しご紹介を頂きました。3件あわせての塗装メンテナンスをこれから紹介していきます。
施工内容
外壁塗装 屋根塗装 サイディング張替え 塀・擁壁塗装 シーリング打ち替え
使用材料
日本ペイント サーモアイ4F:クールモスグリーン パーフェクトトップ:ND-500~501(中間色)
保証年数
屋根:15年 外壁:10年 付帯部:3年
葛飾区の現場ですが、今回はお隣様の住宅2軒とあわせて3件同時施工を行いました。きっかけはお隣の塗装メンテナンスでしたが、築年数を考慮して、そして当時のスタッフの対応が良かったという事で、ご紹介をして頂きました。大変ありがたい事です!
塗装をしたいと言っても、住宅の状況次第では塗装が不可能な場合もあります。その場合、施工内容自体が変更になりますので、一度しっかりと点検を行っていきます。
サイディング外壁はパネルを張り付ける施工ですので、パネル自体に浮きや反り、腐食が無いか、目地の亀裂やひび割れの状態を確認する必要があります。サイディングは全く問題ありませんでしたが、目地は若干のブリード現象が見られました。これはシーリングに含まれる可塑剤と呼ばれる成分が、経年によって外壁に染み出してくるものです。耐久性等には問題はありませんが、目地周辺が異様に黒くなることで見栄えが悪くなります。更に酷くなると築年数が浅くても、クリアー塗装が出来なくなる可能性がありますので、注意しましょう。
付帯部には築年数相当の汚れが付着していました。今でも明るく見える破風板ですが、塗装を行うと「こんなに明るかったのか!」と感じるはずです。外壁塗装の際には可能が出来る箇所は全て塗装させて頂きます。全体的に綺麗に仕上げましょう。
屋根です。雨漏りも特になく、スレートに著しい破損も見当たらないため、そのまま塗装が可能です。住宅全体に破損もなく、状態は良好です。霧除け等色褪せが目立つ場所はありますが、塗り替えれば綺麗に蘇ります。様々な視点で住宅の状態を確認していきましょう。
バルコニー屋根は色褪せによって少し劣化が目立ちますが、破損等はありません。雨樋に歪みもなく塗装メンテナンスを行えば表面保護に繋がります。色褪せたままの状態ですと紫外線で徐々に雨樋自体が硬化し、割れやすくなってしまいます。
玄関先の擁壁です。外壁が綺麗になったのに…となるのは悲しいですよね。擁壁も塗装は可能です。しかし、擁壁の造りがブロックの場合、内部に水分を含んでいる可能性があり、塗装後に膨れ・剥がれを起こす可能性がありますので、ご了承の上塗装をさせて頂きます。
点検の結果、問題なく屋根外壁塗装が可能です。続いてはどのように仕上げたいかです。カラーシミュレーションでいくつか参考に作成いたします。例えばネイビー、グリーン系と言った色に仕上げると、周りとは違った印象を与えます。既存の色と大きく違う場合は挑戦するにも大きな勇気が必要ですが、実際にこのような色はたくさん存在します。
続いてはイエロー系です。暖色系は見てる方にも柔らかい印象を与えます。ホワイトよりも汚れも目立たなく爽やかな印象ですので、イエロー・クリーム系が選択肢に入ることが非常に多いですね。
最後に近年人気のあるグレー系です。シンプルでスタイリッシュな印象を与えます。薄めの色を選んでしまうと古い印象とも言われますが、濃い色でメリハリをつけるとかっこいい住宅になります。
今回は3件同時施工の為、まとめて近隣挨拶、足場仮設等を開始しました。まとめて3件の住宅の塗り替え、周辺の方もドキドキしますね。早速始めていきます。
屋根の高圧洗浄です。スレートに付着している苔やカビをそぎ落とすように洗い流し根絶ちを行います。苔等はもちろんですが、劣化した塗膜も流しますので素地が露出する場合もあります。乾燥後はしっかりと塗装で保護していきましょう。
水圧を弱くして雨樋の内部の洗浄も行います。流れていく水が竪樋内部も綺麗にしていきますので一石二鳥です。
屋根下塗り塗装です。使用するのは日本ペイントのサーモアイです。サーモアイは下塗りと仕上げ塗料の併用で遮熱の効果を発揮します。下塗りはサーモアイシーラー、仕上げに4F(フッ素)のクールモスグリーンを使用していきます。
下塗り後にタスペーサーの設置をして屋根材同士の密着を防ぎます。これはスレート屋根ならではの作業ですが、屋根材が薄い為にスレート同士がくっついてしまいます。屋根材間の隙間が無くなると、入り込んだ雨水が排水できずに毛細管現象を起こし、最終的には雨漏りを起こしてしまいます。その為、タスペーサーで意図的に空間を設け、雨水の排出をさせます。
下塗り後に棟板金の継ぎ目にシーリング防水を行います。屋根材同士には隙間が必要ですが、棟板金の下地は木材の為、隙間は必要ありません。内部の貫板が腐食してしまうと釘浮きや抜けの原因になり、飛散や雨漏りに直結してしまいます。
下地処理が終わったところでようやくサーモアイ4F、中塗り・上塗りを行います。サーモアイの遮熱機能によって、室内が快適になった!と嬉しいお言葉も頂いております。実際に夏に使うエアコンの設定温度を高めにしたり、熱がこもりにくくなったと意見もありますので、ぜひご興味のある方はお尋ねください。
上塗りです。遮熱塗料は色によって日射反射率が変わります。白に近いと日射反射率が高くなり、黒に近いほど低くなります。日射反射率を気にして淡い色での塗装も良いですし、屋根は黒でしょ!という方も遮熱機能はもちろんありますので、住宅に合った色をお選びください。
以上で屋根塗装完了です。フッ素系の塗料はシリコン系グレードを超える超高耐久の塗料です。その為、期待耐候年数は15年に近いと言われています。弊社施工保証は15年です。
外壁塗装工事に入ります。まずは屋根と同じように洗浄を行います(屋根と同じタイミングです)。開口部も洗浄を行い、玄関までしっかりと流していきます。
塗装前に目地の打替え、サッシ増し打ちを行います。既存のシーリングをカッターで撤去していきます。内部に見える青いシールはバックアップ材ですのでそのまま残して施工します。シーリングの打設前にプライマーを塗布し、密着性を高めます。
シーリングの打設、サッシ廻りは既存シーリングの上にそのまま打設します。今回はノンブリードタイプのシーリングを使用し、黒染みが出来ないように作業をしていきます。
シーリングの施工後は硬化するまでそのまま維持します。表面が触れるほどの硬さになって初めて外壁塗装が可能になります。使用塗料は日本ペイントのパーフェクトトップです。ND-500とND-501の中間色をメーカーに依頼し、今回はその色で塗装を行います。
まずは下塗りで色を真っ白に塗ります。かぶりが良い為、濃い色から淡い色への塗り替えも必要です。乾いたら中塗り・上塗り塗装をしていきます。シリコングレード以上の耐候性を持つラジカル制御型ハイブリッド塗料は長期にわたって住宅を綺麗に維持することが出来ます。
綺麗なイエロー系に塗り替え完了です。パーフェクトトップは艶有から艶消しまで仕上げ方がご選択頂けます。新築のようなマットな仕上がりか、車のワックスのような艶感が良いのかしっかり考えてお選びください(発注後に艶を変更することは出来ません)。
付帯部と外壁塗装は同時進行になります。
軒天は湿気がこもりやすい場所ですので、通気性の高い塗料での2回塗り塗装になります。腐食している場合は補修を行ってからの塗装です。破風板はケレン等で剥がれる既存塗膜等を剥がしてから塗装で仕上げます。
雨樋塗装です。住宅付属品で一番つるつるした表面の樋ですが、このまま塗装をしても塗膜が剥がれてしまいます。その為、一度ペーパー掛けで細かい傷を付けて目粗しをします。そのあとに塗装をすることで、塗膜と樋の密着表面積が増え剥がれにくくなります。
霧除けは鉄部ですので、ペーパーで表面を綺麗にし錆止め塗料を行います。ホワイト錆止めを使用した後にこげ茶で塗装していきます。
鉄部は同じ工程で綺麗に塗り直していきます。錆が発生している場合でも錆止めで拡大を抑えられますが、腐食で穴あきを起こしている場合はそうはいきません。溶接や取替が必要となりますので、錆程度の段階でメンテナンスを行いましょう。
雨戸塗装です。表面がデコボコとしていますので、ペーパー掛けを丁寧に行い、養生後はスプレーガンで吹き付けていきます。刷毛よりもムラになりにくく、綺麗に仕上がりますので、周囲への被害に気を付けスプレー施工をしていきます。
下地の赤錆が消えるまでしっかりと均一に吹き付けたら雨戸塗装完了です。
細かな所も丁寧に作業をします。水切りはハケで綺麗に塗り直します。水切りは住宅を囲っていますので、綺麗に塗り直すだけで印象が変わります。
足場解体前に再度確認をし、タッチアップを行ってから解体作業に入ります。最後に周辺の清掃を行い、工事は完了となります。
外壁の劣化によっては変更になりますが、パーフェクトトップでの施工保証は10年です。工事完工後に施工保証書をお渡しし、工事終了となります。
屋根外壁塗装のメンテナンス時期でお悩みの方、塗装のお色にご相談がある方、カラーシミュレーション作成等お気軽にご相談くださいませ。
記事内に記載されている金額は2017年07月06日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
外壁塗装、
屋根塗装、
外壁・屋根塗装、
ベランダ防水の料金プランはそれぞれのリンクからご確認いただけます。