外壁と屋根の塗装メンテナンスをお願いしたい、と千葉市美浜区真砂のお客様より、私達街の外壁塗装やさんにご相談をいただきました。今年で築20年目というお客様は、外壁に関しては以前に塗装メンテナンスをされた事があるそうで、今回外壁は2回目だそうです。屋根に関しては5年程前に台風の影響で棟板金が吹き飛んでしまい交換工事を行ったことがあるそうですが、スレートに関してはそのままだったそうです。今回
屋根と外壁の塗装工事に加え外壁シーリングの打ち替え工事を行いました。
屋根は化粧スレートを使用しています。築20年でまだ一度も塗装メンテナンスは行っていないとのことですが、やはり塗膜がすっかり劣化してしまっている状態で、元の塗装の色がどういう色だったのかぱっと見では判別つかないほど色褪せてしまっています。全体的にカビや苔が繁殖していてところどころスレートの素地が露出してきています。屋根を歩いた感触では野地板や垂木には雨漏りなどで腐食した感触はなく、しっかりとした強度を保っていました。スレート自体もひび割れた個所はなく、高圧洗浄をかけて塗装を施せばまだ防水性を発揮できるレベルでした。
棟板金も確認します。棟板金は5年前に台風で飛散してしまったとの事で、その時に交換工事を行ったそうです。ですので現状、まだ5年しかたっていない状態ですので、まだ錆などはほとんど出ておらず、反りなどの変形もあまり見られませんでした。しかし数か所で釘の浮きが見られたことと、釘の周辺だけ錆が見られました。
外壁の状態を確認します。外壁は窯業サイディングを使用しています。外壁はちょうど10年前に一度塗装メンテナンスを行ったとの事で、全体的には比較的良好な状態を保っているようですが、日照時間の少ない北側の外壁を見てみますと、ところどころで藻などが繁殖してしまい、緑色に変色している個所がありました。日も当たらず、ご近所ともかなり近いため風通しも悪いようで、湿った外壁が乾燥しにくい環境にあり、カビや藻が繁殖しやすいです。
サイディングボードのつなぎ目に充填しているシーリングも同様に硬化しており、全体的に細かいひび割れが入り、サイディングボードとの間に隙間ができて剥離してきている個所もありました。
今回は棟板金交換工事と屋根・外壁の塗装工事、シーリングの打ち替え工事をご提案し、承りました。
安全確保のための仮設足場の設置から行います。足場を確保したら、棟板金の交換工事から行います。
まずは既存の板金を撤去いたします。貫板も同様に撤去します。打ち付けている野地板や垂木を傷めないように丁寧に抜いていきます。
スレート屋根に高圧洗浄をかけて汚れを完全に落としていきます。この段階で大半のカビや苔を落とすことができます。スレートの素地を傷めないよう強度を調節しながら古い塗膜も一緒に落としていきます。屋根がきれいになったら、いよいよ塗装に入ります。
塗料はスレート屋根の塗装に特化した、日本ペイントのシリコンベストを使用します。今回使用した色はダークチョコレートです。 シリコンベストは耐候性、耐久性に非常に優れ、長期にわたり艶やかな美観を保ちます。下塗り用の塗料には1液ベストシーラーを使用します。下塗りは仕上げ用塗料とスレートとの密着性を高める目的があります。下地塗をしっかりと施すことによって古いスレートにもしっかりと密着することができます。
まずは下塗り、ベストシーラーから始めます。足元に気を付けながら、スポンジローラーを使用して一枚一枚丁寧に塗っていきます。
隅々までベストシーラーを塗り終え充分に乾燥させた後、次は仕上げ塗装に入ります。仕上げ塗装は中塗りと上塗りの合計2回塗ります。
仕上げ用ローラーは毛足の長いタイプを使用して塗っていきます。一回一回しっかり乾燥させて重ね塗りしていきます。しっかりと乾燥させて重ね塗りすることで、塗膜に厚みができ塗料メーカーが期待した耐候性や防水効果が発揮されます。広い面積を満遍なく塗装し終えたら屋根塗装の完了です。
屋根と同様、外壁にも高圧洗浄をかけて、汚れや苔などを丁寧に落とします。
シーリングの打ち替え工事を行います。劣化したシーリングを除去していきます。カッターで切り離しながら引っ張り出していきます。硬化が激しいところはボロボロと崩れてしまいますので、ペンチなど使用して根気強く丁寧に取り除いていきます。全て取り除いたらシーリングの溝の両側にマスキングテープを張り、サイディングを汚さないようにします。
プライマーを溝の部分に刷毛を使用して塗布していきます。プライマーは下地材で、シーリング材とサイディングの接着力を高める効果があります。プライマー塗布後、シーリングを充填していきます。充填したのち専用のヘラで押し込みながら表面を均していきます。この工程を丁寧に行わないと仕上げが大きく左右しますので丁寧に行います。表面が乾燥した時点でマスキングを剥がします。
外壁の塗装に移ります。今回使用する塗料は、下塗りにパーフェクトサーフ、仕上げ塗装に
パーフェクトトップを使用します。パーフェクトトップは比較的お手頃な価格のわりに耐用年数も長く耐候性、対汚染性も高い人気の塗料です。
塗装は下塗り塗料のパーフェクトサーフから塗布していきます。屋根と同様に外壁と仕上げ塗料との密着性を高め長持ちさせる効果があります。また過度な吸い込みを抑える効果もあります。
凹凸のある窯業サイディングの塗装には毛足の長いローラーを使用します。下塗り塗布完了後は、パーフェクトトップによる仕上げ塗装になります。色はお客様のご希望でクリーム系になります。
仕上げ塗装は屋根と同様に中塗りと上塗りの2回行うのが基本です。壁材の吸い込み具合によっては下塗りを2回行ったり仕上げを3回行う事もあります。色斑を抑え美しく仕上げるためには重ねる回数を増やすことがあります。
サイディングの広い面をローラーを使い一気に塗っていきます。天戸や樋の周辺など入り組んだ複雑な作業はサイズの異なる刷毛を駆使して、丁寧に仕上げていきます。
塗装完了後、塗り残しがないか、または塗りムラ、汚れの付着などがないか複数名のスタッフで確認を行い、塗装工事の完了です。屋根、外壁とも新築のように見違えるほど綺麗に仕上がりました。今後はアフターフォローとして、定期的に点検を行い、不具合が発覚する前にメンテナンスのご提案を行っていきます。
記事内に記載されている金額は2021年06月08日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
外壁塗装、
屋根塗装、
外壁・屋根塗装、
ベランダ防水の料金プランはそれぞれのリンクからご確認いただけます。