野田市堤台にお住まいのお客さまより屋根のメンテナンスでご相談をいただきました。屋根材は塗装ができないパミールでしたので屋根カバー工法を実施いたしましたが、足場仮設を行いましたので、その足場を有効活用し外壁の塗装工事も行う運びとなりました。
使用材料
パーフェクトトップ(ND-102)、ファインパーフェクトトップ(23-255)
今回は屋根工事から外壁塗装工事まで行った流れになります。当初屋根材がパミールのためメンテナンスを検討しているとご相談をいただきました。ニチハのパミールは層間剥離を起こしてしまうため塗装ができない屋根材として知られています。そのため足場仮設を行い屋根カバー工法でリフォームをご提案させていただき、工事のご依頼をいただきました。
屋根カバー工法では最小限の廃材しか出ませんが埃が飛散する可能性があるため、足場にメッシュシートを取り付けます。今回はヒランビーを使用しメンテナンスを実施しました。
しかしそれと同時に気になってきたのが外壁の汚れや色あせ。築45年で定期的なメンテナンスをされていることがわかる綺麗さですが、やはり経年劣化で色あせや汚れの付着は少しずつ目立ってしまいます。また今回
足場も仮設しているということもあり、屋根と外壁を同時にメンテナンスしないのはもったいない感覚があったようです。
外壁と同時に気になるのが付帯部、雨樋や破風板といった部分です。せっかく屋根を綺麗にしたのだからどうせなら外壁や付帯部も塗装で綺麗にしたいということで追加工事として外壁塗装工事のご依頼をいただきました。
この時点ですでに足場もありますし、追加になるのは外壁塗装分の費用のみです。別の機会にしてしまうとまたさらに足場仮設費用が伴ってしまいますので、この機会にまとめて塗装を行うのがお客様にとっても断然お得なメンテナンスになります。
早速、塗装工事の様子です。まずは外壁に付着している汚れや旧塗膜を高圧洗浄で洗い落としていきます。それほど汚れも目立ちませんが、やはり小傷や旧塗膜の劣化は徐々に気になってきていたタイミングだったと仰っていました。
洗浄当日は作業を行わずしっかり乾燥させます。後日、下塗り塗料で仕上げ塗料の密着性を高めます。どれほど高耐久の塗料を使用しても密着性が弱く剥がれてしまっては全くの無駄です。塗装工事は下地調整と下塗りが命といっても過言ではありません。
仕上げ塗料として使用したのは日本ペイントの
パーフェクトトップ(ND-102)です。乾燥した下塗りの上から丁寧に中塗り・上塗りで綺麗に仕上げていきます。塗料は乾燥時間が設けられていますが、乾燥していることはもちろん、下塗りから中塗り、中塗りから上塗りの期間が開きすぎてしまっても密着性や仕上がりに影響してしまいますので、天候を見計らいながら作業を進めていきます。
続いては鉄部塗装です。鉄部も劣化により塗膜が剥がれてしまっていることが多いため、旧塗膜の除去と錆を取り除くためにマジックロンでしっかり表面をこすって綺麗にしていきます。劣化が軽度な場合はプライマーからでも問題ありませんが、たいてい塗り替えを行うのは10年ごとですのでほとんどのお住まいでしっかり
ケレン・ペーパー掛けが必要になることを頭にいれておきましょう。
鉄部の弱点は錆です。錆びは酸素や雨水に触れることで起きてしまいますので、錆止め塗料を塗って表面をコーティングしていきます。今回使用したのは1液ハイポンファインデクロの赤さびです。非常に耐久性に優れている錆止め塗料ですので様々な機会で使用されますが、錆止め塗料単体では太陽光に晒され劣化してしまいます。あくまで下塗り塗料として塗り、後程仕上げ塗料で表面保護をしていきます。
平坦な陸屋根のようなスペースですが、コーナー部分は最も傷みやすい部分ですので、排水口部分と合わせてしっかり補修・補強を行っておきます。仕上げ塗料に使用するのはファインパーフェクトトップ(23-255)です。外壁塗料と同じパーフェクトシリーズですが、シリコンやフッ素ではなくラジカル制御型塗料として知られる優秀な塗料です。
これは塗料の劣化原因となるラジカルを発生させないよう独自技術を用いた塗料で、シリコングレード以上の耐久性がありながらリーズナブルな価格で施工が可能です。
錆止め塗装を終えた鉄部に丁寧に塗り重ねていき焦げ茶色に仕上げていきます。ちなみに錆止め塗料は赤という印象が強いと思いますが、ほかにもカラーバリエーションはあります。これは錆止めの原料となった鉛等の色が赤だったため赤い印象ですが、公害問題の観点から現在錆止め塗料には鉛やクロムは含まれておりません。名残や色の違いが分かりやすいという理由からいまだに赤色が使用されていることが多いです。
雨戸も凹凸関係なく綺麗にケレン・ペーパー掛けをしていきます。形状が複雑で塗料ダレを起こしやすいため、雨戸は養生を十分にしたうえでスプレー吹付塗装を行います。同じ位置・同じ距離からまんべんなく吹き付けることで綺麗に仕上がりますが、素人が行うと色ムラができて綺麗に仕上がりませんので、これこそプロの技とも言えます。
塗装工事を終えたら足場を解体、周辺の清掃をし工事完了です。それほど気にしていなかった外壁の汚れも、屋根が綺麗になってしまうことで気になる程度になってしまいました。しかし今回足場を仮設している段階でしたので、無駄な費用を出すことなくメンテナンスを行うことができました。
また屋根外壁をまとめてメンテナンスしたことで施工保証10年をつけさせていただいております。今後は隔年定期点検の上屋根と外壁両方の状態確認を行ってまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
記事内に記載されている金額は2021年06月17日時点での費用となります。
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