前回、外構工事などをさせていただいたお客様です。
以前より白い外壁は汚れが目立つので、次は濃い色で!と機会を伺っておられ、今回、満を持してご依頼いただきました。
お客様はフッ素樹脂を扱う某メーカーにお勤めの方で、外壁に使う塗料もフッ素塗料をご指定されました。
各部がかなり黒ずんでいます。
古い塗装の表面はは塗りたてはきれいですが、表層のクリア塗装が劣化すると、コケや雨垂れ汚れが付きやすくなります。
過去に「セラミック塗装・石調塗装」をされたかたは塗り替えに注意が必要です。
陽当たりの良い面は塗装の劣化が著しい。手でサッとなでただけで表面がボロボロと崩れてきます。 下地調整&下塗りに気が抜けません。
雨どいは塗装が剥離しています。できるだけ悪い塗膜を落としますが、電動工具では雨樋に穴が開くので手作業になります。
足場組立です。 足場はクサビ緊結式足場。
組立が早く、作業安全性の高い足場ですが、組立・解体時に金づちでたたき込む騒音が伴います。
工事中も施主様の車を停められるよう、カーポート部分に柱を建てないように組みました。
外壁高圧洗浄のようす。 劣化した旧塗膜がボロボロ取れていきます。洗浄で出た汚水には大量の砂がふくまれています。
なぜ砂が出るんでしょう。↙
この砂は以前塗られた「セラミック塗料」に含まれる成分。
セラミック塗料は細かい砂や石を樹脂で固めた物なので、紫外線によって樹脂が劣化するとそれまで結合していた成分が流れていくのです。
洗浄後に建物全面を点検した結果、当初予定の下塗り材では不具合の恐れがある為、別の材料に変更しました。
下塗り材。 洗浄後の壁の状態は想定より旧塗膜が脆く弱っていたので、これから使用する塗料の仕上がりに悪影響があると思われました。
当初予定していた下塗り材を変更して、下地に浸透して固定化(=固める)し、上塗り材の吸い込みを抑える二液タイプの浸透造膜シーラーを使用しました。
今回使用したフッ素樹脂塗料。日本ペイントの高耐久塗料「ファイン4Fセラミック」です。 二液タイプの弱溶剤塗料(シンナー臭があります)。
余談ですが日本ペイントの建築用塗料の場合、塗料名に「ファイン」と付く物は油性=シンナー臭のする塗料を表しているんです。
少しわかりにくいのですが中央の雨といを境に右側が浸透造膜シーラー塗布後、左が塗布前です。
一度の下塗りでしっかり塗料の膜ができ、ツヤがでているのがわかります。 通常のシーラーではつやが出るまで2~3回塗り重ねる必要があったかもしれません。
これで安心して上塗り工程に入ることができます。
ローラーでは塗りにくい、凹凸の大きな外壁でしたが下地の仕上がりの光沢感と周囲への飛散を考え、ローラーで上塗りしました。 塗料が届かないところは刷毛を使って塗り込んでいきます。 この工程を2回繰り返して外壁塗装の完成です。
ツヤのあるいい仕上がりになりました。 フッ素塗装は雨を「はじく(撥水性)」のではなく「なじませる(親水性)」ことで、塗料と汚れの間に雨水が入り込み汚れを流してしまうんです。
ブリティッシュグリーンをイメージした濃く深いグリーンは白い窓に良く似合っています。
記事内に記載されている金額は2017年07月09日時点での費用となります。
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